歌舞伎座「柿葺落五月大歌舞伎」に行ってきました

平成25年4月2日にオープンした、新歌舞伎座。ようやく本日、出かけてきました。

第一部を鑑賞。芝居総見の仲間、総勢30名あまり参加しました。わたしたちのいただいたチケットは、三階席七列目。花道も少し見えます。

三部制なので、じっくりと楽しむというよりは、あの役者がこの場面を演ずるという妙あり。なにしろ、三年間も存在しなかった場ですから、やりたい演目は山ほどあるはずです。
7月には若手歌舞伎の通し狂言があるので、それも楽しみです。

第一部
一、鶴亀(つるかめ)
皇帝  梅 玉
亀  橋之助
従者  松 江
鶴  翫 雀

 

 

 

二、菅原伝授手習鑑 寺子屋(てらこや)
松王丸  幸四郎
武部源蔵  三津五郎
戸浪  福 助
涎くり与太郎  亀 寿
百姓吾作  由次郎
園生の前  東 蔵
春藤玄蕃  彦三郎
千代  魁 春

三、三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ)
大川端庚申塚の場
お嬢吉三  菊五郎
お坊吉三  仁左衛門
夜鷹おとせ  梅 枝
和尚吉三  幸四郎

大御所の円熟した演技なのですが、幸四郎さん、少し疲れがでているのか、元気がなかったようです。團十郎の演ずる役を四月、五月となさるのですから、役者も大変。
菊五郎、仁左衛門、幸四郎と役者が揃ったところで幕。もう少し見たかったですね。

2003年の「トーキョー・リング」の覚え書き

今年は二月に、パリのオペラ・バスチーユで、「ワルキューレ」を見た。そして、三月から四月にかけて参加した、フェニーチェ劇場友の会主催の日比谷オペラ塾では、「トーキョー・リング」の話題が出た。

トーキョー・リング」とは、

2001年から2004年にかけて新国立劇場で上演され、当時大きな話題を呼んだ楽劇「ニーベルングの指環」のこと。キース・ウォーナーが演出。

私たちが見たのは、2003年の「ジークフリート」。スーパーマンのTシャツを着たジークフリートは、ブレンダーで、名剣ノートゥングをかき混ぜ、電子レンジで整形する。

さすらい人に扮するヴォータンは、槍を持ち、片眼鏡をして、モーテルで、同期が乱れていて映らないTVを眺めている。

エルダはフィルムだらけの部屋に閉じ込められている。ブリュンヒルデ(緑川まりさん)は、傾いた巨大な金属のベッドにいる。と、こんな具合にもとの話とは、まるで違った解釈で物語は進められる。

まるでニューヨークにある近代美術館に紛れ込んで、その中でオペラを見ているという気分だった。

翌年の2004年に「神々のたそがれ」もみたはずなのだが、こちらははっきりとした記憶がない。こちらのブログに詳しく書かれているので、ぼんやりと思い出した。

つまり、2月の「ワルキューレ」は第二夜で、「ジークフリート」は第三夜だから、意識のなかで、この二つが繋がってしまったのだ。どちらも新演出。前にも書いたが、「ワルキューレ」は、愛の物語が際立っていた。

それに対して、「トーキョー・リング」は、すべてを置き換えるところに意義があった。古典的な演出をすべて、取払い、組み立て直していく。今でこそ、新演出というジャンルが日本でも知られてきたが、2001年当時は、理解されることが難しかったのではないか。

不思議なもので、モーツアルトの「フィガロの結婚」も新演出で上演されている。だれでも知っている筋と音楽だから、こうやって冒険ができるのだろう。初めてみたひとは、これがこの物語なのかと、思い込んでしまうのではないか。現代にして、天使を登場させたり、オフィスの中にしたり。

古典的なものをみると、悠長すぎるように思えるほどだ。

観世会荒磯能に行ってきました

セクターエイティエイトさまから、招待券をいただき、観世会荒磯能に行ってきました。観世能楽堂は、Bunkamuraから少し登った閑静な場所、松濤にあります。

番組は、若手能楽師による、能が二番と狂言という贅沢なもの。「淡路」は、初めてだったので、神楽の音も楽しめました。狂言の「佐渡狐」も初めてみるもの。野村萬斎さんは、さすがに華のある役者ですね。

「杜若」は、昨年の佐渡で奉納能をしたときの演目。何度か見ているので、優雅な舞いを楽しみました。能楽は、やはり、事前の予習が大切。どんな物語なのかをざっと読んでおくと、理解が深まります。伝統芸能というのは、中世から今に伝えられるものだから、それに向き合うには、ちょっぴり努力も必要というわけです。堅苦しく思うことはないから、好きなときに眠ってもいいから、本物をいちどご覧になるといいと思います。

演じる側が創造する役柄の人物と、見ている側が受け取ることのできるイマジネーションが、そんなにずれもなく伝わっていれば、震えるくらいうれしいときもあります。わたし自身、何度か見ていて、いつしか自分が、その登場人物と沿って過ごしていた、いう体験をしています。毎回ではないけれど、そんな時間を共有できたら、すてきですね。

備忘のために載せておきます。

平成25年4月11日 木曜日 13時半から17時まで、観世能楽堂にて
≪仕舞≫
敦盛  関根はな恵
殺生石 木月 宣行

≪能 淡路≫
シテ:尉、伊奘諾尊 坂井 音晴
ツレ:男      髙梨 万里
ワキ:臣下     大日方 寛
アイ:里人     内藤 連
後見        坂井 音重
地頭        山階彌右衛門
笛         藤田 貴寛
小鼓        住駒 匡彦
大鼓        亀井 洋佑
太鼓         林 雄一郎

≪狂言 佐渡狐≫
野村 萬斎
中村 修一
深田 博治

≪能 杜若≫
シテ:杜若ノ精    岡庭 祥大
ワキ:旅僧      御厨 誠吾
後見         上田 公威
地頭         関根 知孝
笛          松田 弘之
小鼓         田邊 恭資
大鼓         原岡 一之
太鼓         大川 典良

附祝言

観世流宗家 観世清和さんのテレビ放送があります。
古典芸能への招待 NHK 4/28 21時から23時 能 「求塚 もとめづか」 です

出光美術館で「源氏絵と伊勢絵 - 描かれた恋物語」を見てきました

源氏物語も、伊勢物語もどちらも皇子として生まれた高貴な人が主人公です。どちらも天皇になることはできません。そして、華やかな恋をし、失意をしり、遍歴を繰り返します。

そんな主人公を題材にした絵というのは、画家にとっても、わくわくするような題材だったことでしょう。今回の展示は、桃山時代に源氏絵を得意とした土佐光吉の没後400年にあたり、彼の作品と、その前の世代の様式を対比させてあり、時代ごとの特長や形式などがよく分かります。

源氏物語、そのものが、読み手の年齢、知識、経験、感性、境遇などにより、さまざな解釈ができ、二重に、三重に楽しむことができます。その源氏を絵画で表現することより、また、新しい解釈が生まれます。感性に響くものや、知識があれば分かるもの、同じ絵を見つめながら、複合的な解釈ができるわけです。

たとえば、源氏物語図屏風では、54帖のそれぞれの場面が絵かがれ、題字は、漢字だったり、変体仮名だったり、全部が違った表現になっています。絵も文字も同じものの繰り返しはないのです。

それまでの絵には、川は水色、そして、波も描いていあるのに、伝俵屋宗達といわれる、「伊勢物語図屏風」では、川は紺色で単純化され、雲は金色と、宗達の特徴が出ています。風景をシンプルにすることで、力強さ、忘れられない印象を与えるのですね。様式美もこうやって、年代ごとに展示してあるので、見えないことが見えてくるような気がします。

会期 2013年4月6日(土)~5月19日(日)
場所 出光美術館 東京
休館日 毎週月曜日、ただし4月29日、5月6日は開館
電話 03-5777-8600(展覧会案内)
入館料 一般1,000円/高・大生700円

CHANEL@表参道ヒルズ のイベントに行ってきました

2011年6月、表参道ヒルズでシャネル特設ブースが期間限定でオープン。出かけた知合いのブログをみて、今年はぜひ行きたいと思いました。折よく、3/28に渋谷でセミナがあり、帰り道、宮下公園から表参道まで歩いてみました。

途中、昭和の香りのする隠田商店街を通り、表参道のシャネルブティク前に出ます。愉しい散歩道でした。表参道ヒルズには広告がたくさん。のぼりも立っています。

CHANEL BEAUTY POP UP EVENT
実際のイベント会場は狭いのですが、ガラス張りになっていて、開放的です。気軽に入れるところがいいですね。ファンデーション、口紅、香水と各種アイテムを実際に試すことができます。ここには新しいリップも並んでいて、見せていただくと、予想より控えめなお色にまた感激。

BAさんとお話しして、お試しすると、何も買わなくても、口紅のサンプルとストラップがいただけます。プレゼント有りとは、どこにも書いていないのがシャネルらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

3/30は 11時半から20時まで、3/31 18時までオープン、入場無料です。表参道にお出かけの方は、ぜひ、のぞいてみてください。お気に入りのリップが見つかるかもしれませんよ。

「江戸の芝居小屋」展と、「常磐津文字兵衛 江戸歌舞伎夜話」に行ってきました

サントリー美術館で、3/31まで開催中の「江戸の芝居小屋」。新歌舞伎座の開場に合わせて企画されました。評判もよく、行きたいと思っていたら、六本木アートナイト割引で、3/23は入場料500円になるとのこと。さらに「常磐津文字兵衛 江戸歌舞伎夜話(えどしばいよばなし)」も、定員80名で整理券を入手すれば参加できるということで、江戸コミュのメンバを誘って出かけました。

六本木アートナイトは、3/23、3/24にかけてさまざまなイベントが開催されます。特に美術館も協賛して、開催時間を22時や24時まで延長します。森美術館は朝6時までの文字通り夜の美術館を開催しました。

その中で、サントリー美術館の目玉は、「常磐津文字兵衛 江戸歌舞伎夜話(えどしばいよばなし)」。国立劇場に出演中の常磐津文字兵衛さんが、駆けつけてくれました。内容は、展示されている芝居絵を解説しながら、それにちなんだ歌舞伎の常磐津と三味線の演奏をしてくれるという贅沢なもの。

一時間前から並んで、一桁台の整理券をもらったので、最前列で、拝見できました。江戸の物語を読んでいると、必ず出てくるのが常磐津のお師匠さん。歌舞伎の役者の声色を使い分けながら、三味線を弾き、常磐津を語るシンガーソングライターのようなものです。

実際の役者の演技がなくても、耳で聞いているだけで、舞台が立体的に浮かんでくるとという芸のすごさ。前で聞いていると、ゾクゾクするくらいうれしくなります。展示された浮世絵や芝居小屋の絵を元に、それに関係ある音曲を弾き語りしてくれるというすてきな時間でした。いままで、歌舞伎のとき、何度も聞いているのに、こうやって間近で聞くと、物語がよくわかって楽しいのです。

江戸の芸能は、庶民の生活にも溶け込んで、花開いていたのですね。

常磐津文字兵衛さんは、3/29に紀尾井ホールで、演奏会を開催しますので、気になった方は、こちらにもどうぞお越しください。

3/29(金)18時30分
第九回 五世常磐津文字兵衛演奏会
■出演
常磐津文字兵衛(常磐津三味線)、常磐津兼太夫(浄瑠璃)、常磐津兼豊(浄瑠璃)、高畠一郎(地唄三味線)、杵屋三澄那(長唄三味線) 他
■曲目
坪内逍遥作・二世常磐津文字兵衛作曲「お夏狂乱」(上)・(下)、五世常磐津文字兵衛作曲「三絃四重奏曲第六番」
お問合せ 常磐津文字兵衛 ☎ 03(5542)2663

芳町のお姐さんと、お座敷の会に行ってきました

日本橋人形町で江戸のくずし字講座をやっています。この人形町には、芳町芸者のお姐さん方がいて、これまでも何回か,お座敷の会にお邪魔しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらの見番で、お姐さんたちの踊りを楽しむお座敷の会が開かれ、第一回ということで、出かけてきました。本来のお座敷には敷居が高すぎていけませんが、ガラ・コンサートのようなもので、十四、五名のお客様が踊りを見せてもらいます。

芸者衆というのも、絶滅種族だそうで、江戸からつづく芸能保持者。日々の研鑽を積まないと、踊りも披露できません。そんなお姐さんたちの華やいだひとときをあじわってきました。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三味線、長唄などのお姐さん方。

 

踊りの後は、お座敷遊びを披露。「虎、虎、虎」は、国性爺合戦【こくせんやかっせん】に出てくる、和藤内(わとうない)、虎、おばあさん(和藤内の母)の三者が踊りに合わせて、ジャンケンして、勝ち負けを決めます。虎とおばあさんは、虎の勝ち。虎と槍は槍の勝ち。槍とおばあさんはおばあさんの勝ち。対戦者が互いに見えないように中央には屏風を立てます。もちろん、観客には全部が見えますから、愉しいのです。

お座敷遊びは原則、全員参加ですから、ゆっくり座っている人も駆り出されて、音曲に合わせて、おばあさんや、虎に扮装します。

その後は、雅な遊びで、扇を投げて、的を落とします、投扇興(とうせんきょう)といいます。こちらも二人で対戦します。

そんなことをしているうちに、すぐに時間は経ってお開きとなりました。華やかなお姐さんたちと過ごす至福のとき、また、開催してくれるそうですので、それも楽しみ。大人の時間でした。

ワーグナー生誕200年記念 日比谷オペラ塾 『ワーグナーへの愛』に行ってきました

今年,2013年は、ワーグナーの生誕200年にあたります。その魅力をさまざまな面から学ぶために、日比谷オペラ塾 『ワーグナーへの愛』が開催されます。その第一回目が第1回 ワーグナー「指環」早わかり、講師は井辻朱美(白百合女子大学教授)さんでした。

2月にパリ、オペラ・バスチーユで、ワルキューレを見たばかりですので、今回の講演は本当に楽しみでした。「指環」は、全編が14時間以上の大作。普通は4夜に別れて演奏されます。日本の新国立劇場では、毎年、一夜づつ4年もかけて上演されました。そんな大作を2時間で語るというのは、大変なことです。

井辻さん自身が、「指環」を読むためにドイツ語を習ったというマニアックな専門家。見どころの解説の後には、実際のCDをかけながら、登場人物たちのライトモチーフ(テーマとなる音楽)を聞き込んでいきます。複数の登場人物がでるときは、当然ながら、こちらの音源が重なる訳ですから、それを見事に表現しているワーグナーの音楽的センスには驚かされます。

鑑賞も批評も、同じ公演から出発して、視点の広がりの違いで、見えてくるものも少し変わります。それが面白いのです。この講座、フェニーチェ劇場友の会が主催で、少し意外な気もしたいのですが、ワーグナー自身、べネチアをしばしば訪れ、繋がりがあったそうです。

オペラ「KAMIKAZE-神風-」を見てきました

三枝成彰さんの新作オペラ、「KAMIKAZE-神風-」世界初演の初日に出かけた。神風というのは、特攻隊のことで、戦争のオペラなのか、と思ったら、違っていた。

戦争という異常な状況の中で、男と女が愛を貫くことの困難さ、そして、愛国の心から、死と向かい合う若者。そんな愛のドラマだった。

舞台は、鹿児島の知覧飛行場、ここで特攻隊の隊員たちが訓練され、そして、出撃を待つ。三枝さんのオペラは、始めてだったが、メロディの美しさに感動する。アリア歌詞は知子・愛子は、大貫妙子さん。哀しさ、切なさ、無念さが胸を突く。

愛子役の小林沙羅さんは、知覧まで取材に出かけている。だから、あんなに思いがこもった演技ができるのだ。

主人公の神崎光司少尉 (配役: ジョン・健・ヌッツォさん)と、土田知子 (配役: 小川里美さん)は、実在の人たち。二人が過ごす最後の二日間。婚約者を訪ねて、東京からやってきた知子は、光司が特攻に志願していることを知らなかった。白いワンピース姿の知子が象徴的だ。

二人の愛のアリアがすばらしい。最後の別れの知子が歌うアリアも、哀しく、清らかだ。昔の人たちは、本当に美しい言葉を知っていた。戦争という極限の事態では、個人というのが、まず押しつぶされる。お国のために、死んでいく若者たち。そして、残されたものだけで、国は存続するのか。

このテーマをオペラ化しようと考えた、三枝さんも、昭和の人。こういう悲惨さ、不条理さは、後世に伝えなければいけないと思う。

ここに出てくる冨田旅館のひい孫たちも、初日に見に来て、曾祖母役の坂本朱さんの演技に泣いたそうだ。

初日で、涙がでるくらい感激したのだから、最終日は、さぞかし、濃厚な歌劇になったと思う。指揮 大友直人さん、美術 千住 博さんという豪華なメンバに囲まれて、三枝さんの才気も光っていた。

最後の桜吹雪の中での終焉は、近松の心中ものを思い出させる。演出もきわだっていた。

知合いが、この作品に出ていたので、実は8月頃からチケットを購入してあった。たぶんそうでなかったら、見逃していたかもしれない。日本では、日本人による新作オペラというのが、評価されにくいのだ。そういう意味でも、この成功はうれしい。

「東京国立博物館140周年特集陳列 博物館に初もうで」に行ってきました

上野の森は、いつもわくわくしながら出かけます。上野動物園、国立西洋美術館、国立科学博物館、東京都美術館、そして、東京国立博物館。どこに行くのか、その日の気分で選ぶこともあります。

1/27 日曜日は、東京国立博物館の新春イベント、博物館に初もうでの最終日。下谷七福神めぐりが無事終わって、その足で鴬谷から向かいました。王羲之展が1/22から開催中、円空展もあります。でも、この日は夜、別件があるので、常設展のチケットを購入。こちらは大人600円です。

トーハクのよいところは、たくさんありますが、2つあげるとしたら、写真撮影ができること、そして、もうひとつは、休憩する場所がたくさんあることです。

 

 

 

休憩所の天井にあるランプ、アールデコ調

 

本館の解説から引用

【J.コンドルが設計し、明治15年に開館した旧本館は大正12年に関東大震災で大きな被害を受けました。その後、昭和13年(1938)に昭和天皇の即位 を記念して開館したのが現在の本館です。渡辺仁による設計で、コンクリート建築に瓦屋根をのせ、東洋風を強く打ち出し、「帝冠様式」の代表的建築とされて います。平成13年(2001)に重要文化財に指定されました。本館では、日本の美術、工芸、歴史資料を展示しています】

ここでは、縄文から江戸までが展示され、特に二階には、能・歌舞伎、浮世絵が展示されていて、大好きな場所です。そこが写真撮影ができるようになったのですから、うれしさ倍増です(中には撮影禁止の展示もあり)。

今回は、硯箱がすばらしかったので、撮ってみました。椿の模様の硯箱。蒔絵作品、

松椿蒔絵硯箱 1合 室町時代・15世紀

他にも面白い展示がたくさんありました。観覧の記念に一枚というも、なかなかすてきです。そして、B1にはミュージアムショップがあり、お手頃価格で、珍しいプレゼントが見つかったりします。わたしは、酒井抱一の文香を海外出張のお供に買い求めました。

日曜日の閉館は五時。ミュージアムショップを出ると、夕日が沈むところでした。上野森がきれいです。