国立劇場 50周年記念イベントのひとつ、仮名手本忠臣蔵を全段上演というのが始まりました。 これまでも何回もみていますが、全段というのは初めてです。
塩冶判官が中村梅玉、顔世御前が片岡秀太郎というのも、上方風で面白かったです。高師直がいじめるのは、今で言うパワーハラスメント、昔からあったのですね。
見たことのない、腰元おかると、早野勘平の逢引の場面も出てきて、のちにおかるが遊女になるのも、そのあだっぽさでは、仕方がないのかもしれないと思いました。慎み深く教養のある腰元ではなく、本当に明るくて、おきゃんで、軽いのです。
二人の道行きは美しいです。その先に死が待っているからでしょうか。しあわせになりたかったけれど、なれない二人の哀しさが伝わってきます。
特設サイト http://www.ntj.jac.go.jp/50th/kabuki_chushingura/
【第一部】 四幕九場
国立劇場美術係=美術
大 序 鶴ヶ岡社頭兜改めの場
二段目 桃井館力弥使者の場
同 松切りの場
三段目 足利館門前の場
同 松の間刃傷の場
同 裏門の場
四段目 扇ヶ谷塩冶館花献上の場
同 判官切腹の場
同 表門城明渡しの場
(主な配役)
【大 序】
塩冶判官 中 村 梅 玉
顔世御前 片 岡 秀太郎
足利直義 中 村 松 江
桃井若狭之助 中 村 錦之助
高師直 市 川 左團次
【二段目】
桃井若狭之助 中 村 錦之助
本蔵妻戸無瀬 市 村 萬次郎
大星力弥 中 村 隼 人
本蔵娘小浪 中 村 米 吉
加古川本蔵 市 川 團 蔵
【三段目】
塩冶判官 中 村 梅 玉
早野勘平 中 村 扇 雀
桃井若狭之助 中 村 錦之助
鷺坂伴内 市 村 橘太郎
腰元おかる 市 川 高麗蔵
加古川本蔵 市 川 團 蔵
高師直 市 川 左團次
【四段目】
大星由良之助 松 本 幸 四 郎
石堂右馬之丞 市 川 左 團 次
薬師寺次郎左衛門 坂 東 彦 三 郎
大鷲文吾 坂 東 秀 調
赤垣源蔵 大 谷 桂 三
織部安兵衛 澤 村 宗 之 助
千崎弥五郎 市 村 竹 松
大星力弥 中 村 隼 人
佐藤与茂七 市 川 男 寅
矢間重太郎 嵐 橘 三 郎
斧九太夫 松 本 錦 吾
竹森喜多八 澤 村 由 次 郎
原郷右衛門 大 谷 友右衛門
顔世御前 片 岡 秀 太 郎
塩冶判官 中 村 梅 玉
ほか