仕事を楽しむには、自分を表現できるものを見つけること

いま、森美術館で開催されている、ル・コルビュジエ展のレクチャーに参加したが、それによるとコルビュジエは、午前中は画家として絵を描き、午後は建築家としての設計や作品チェックをする。そして、夜は執筆活動をした、という。

画家も建築家も、そして物書きもみな、自己表現のひとつだ。これができるということだけでも稀なのだが、仕事を続けたかったら、自己表現するものを何か持った方がよい。

いま流行のブログもその一つなのかもしれない。早くて、手軽で、そしてコメントまでいただける。

も う一つは夢を諦めずに、身近において、そのことから表現できるものはないか、考えてみよう。たとえば、小説家を目指しているなら、長編小説は無理でも、千 字以内のショート、ショートストーリーを書くことはできる。これを毎日書いて、ブログやメイルマガジンに載せたら、きっとだれかに気づいてもらえるのでは ないか。

仕事がつまらない、あるいは会社がつまらないと、愚痴る前に、自分のやりたいことはなにかを考えてみたら、いいと思う。

諦めない、別の方法を探してみる

何かを始めたとき、すぐにうまくいくことは少ない。たいていは一年くらいで結果がでるのだが、ビジネスというのはそんなに待てない。

外資系では三ヶ月に一度、見直しして、利益の上がらないサービスを切り捨てることが多いが、その三ヶ月の間に成果を出すことも大切だ。

失敗しても諦めない。何かをするときには、むやみとやるのではなく、自分なりの予想、あるいは推論、仮説を立ててから実行する。それがあれば軌道修正も楽だ。仮説が間違っているのを認めるのは辛いが、そういう経験からだんだんと実力が付いてくる。

諦めたら、そこで終わりだ。必ず別の方法を探してみる。結果が出なくても、そういう筋道を立てて仕事をしていれば、大きな収穫が得られる。諦めずにコツコツとやっていると、周囲も認めてくれるものだ。この道20年のベテランは、それなりに力を持っていると思う。

ネット社会での友だちの作り方

学生時代、会社員時代からの友人と、ネットで知り合った友人との比率が逆転している。つまり、ネット友だちがだんぜん多くなってきた。

ブログにコメントを書いたり、トラックバックしていて、初対面のときも、ああ、いつも書いてくださっている○○さんですね、という挨拶ができる。

あるいはIT勉強会で知り合ったり、その後、別のコミュニティでご一緒したりする。普通なら、短期間にそこまで、親しくなれないのに、それを可能にするのがSNSの面白さだろう。

○○さんの友人は、自分の友人という図式が成立するので、コミュニティの核とになる人と知り合うと、自然と仲間が増える。よい意味での知り合いの知り合いはきっと良い人というわけだ。

SNSは地域コミュニティが面白い。狭い範囲なので、リアル友だちになる可能性が高い。オフ会も盛んだし、嘘や虚構は通用しないから、安心して、お付き合いが始まる。

今、親しくさせていただいているのが人形町コミュ、こちらは仕事先なので、美味しい店情報もうれしい。

迷うことは、よいこと

悩みのないことが悩みという人もいるが、人は成長しようとするとき、しばし悩むものだ。知人からいわれたことだが、草花は悩まない、大木は悩むという。だから、悩むことは、大きくなるための必要な儀式というわけだ。

毎日が慌ただしく過ぎていく中で、ぽっかりと空いた真空のような時間がある。そんなときは、これまでの自分の過ごし方などを考えてみるとよい。すぐに答えがみつからなくても、そういう時間を過ごしたことが大切なのだと思う。

悩んでも、解決できそうもない大きな宿題を見つけたら、それは神様からのギフトだ。すべてがうまくいくまで、預けられた貯金のようなものである。だから、人生は面白い。

長期プラン、短期プランを立ててみる

外資系では、三ヶ月ごとの目標があって、それを達成することが基本だった。その反面、後ろは決して振り向かないという前向きな集団だった。

仕事をする上では、やはり、長期プランと短期プランを組み合わせて、成果を出すことが大切だと思う。一年の始まりはいくつかの時期があって、たとえば、1/1、これは元旦だけでなく、いろいろなことをリセットできる日なのだ。

他にも4/1、これまでの煩わしい事柄をいったんリセットして、新しい気持ちで何かを始めることができる。他には黄金週間の連休明けの5/6くらいがチャンスだ。

これまでのやり方に囚われることなく、新しい仕組みに挑戦する。いままでのやり方で得た利益や成果には目をつむって、別のことから始めてみるのだ。これは楽しい。

社長の仕事は、新規ビジネスを探してくるようなところにあるが、その際にはリスクも踏まえて考えよう。リスクがあることは、飛躍するための必要な条件だから、怖れることはない。万一のための逃げ方さえ、決めておけばうまくいく。

短期プランを立てるのはうまいのに、5カ年計画が作れない人がいる。マーケットの規模や、何に注力したらわからないというのだ。そのシナリオがかけるのが経営者ではないか。