イタリア語をまた習い始めた。自宅の近くにある公共の施設で、先生はイタリア男性。教え方がさすがにプロフェッショナルである。90分授業が一月に二回なのだが、飽きさせない、眠らせない。
今 日はバールで注文する話だった。イタリアに行ったことのある人なら、ご存知だと思うが、イタリア人の朝食は、エスプレットと,甘いクロワッサンである。 BAR(バール) のカウンターでカフェといえば、自動的にエスプレッソが出てくる。日本人の飲むコーヒーはカフェ・アメリカーナ。ミルクたっぷりのがカプチーノ。
そ して、コロネといわれるクロワッサンは、クリーム入り、ジャム入り、なにもなしの三種類が定番だそうである。ローマで食べた、チョコレート入りコロネは、 特別版だったわけだ。これはバリスタに聞いてからでないと、外観からわからないという。Che cos’è questo? これなんですか、と尋ねて購入するのが安全。栗のジャムも季節限定であるそうだ。
さて、イタリアといえばスローフードの発祥の地だが、南 イタリアでは、肉を食べるのは一週間で一日、日曜日だけだったという。それ以外の日は豆を煮て、スープ状にして、パスタに掛ける。タンパク質は豆から取っ ていたと聞いて、親近感を覚えた。日本人だって、長年、豆腐や納豆、がんもどきなど、大豆製品で暮らしていたのだ。
ひよこ豆のパスタを教わったので、お知らせしよう。
1. ひよこ豆 2缶、ざるにあげてよく水洗いする
2. セロリの葉、プチトマト5、6個、ニンニクひとかけを加え、ひたひたになるまで水を入れる。その上にオリーブオイルをひとさじ入れる。
3. 塩小さじ1杯いれたら、蓋をして、最初は強火、煮立ったら弱火にして20分煮込む。最後に黒こしょうをいれる。
4. ショートパスタを茹でておき、ひよこ豆のソースを絡めて出来上がり
ひ よこ豆は乾燥したものを使うこともできる。他にも乾燥した空豆のスープパスタも美味しそうだ。もともとは肉が潤沢に食べられずに、手をかけたマンマの料理 が、今の時代、健康によいスローフードということで見直されている。日本食も栄養のバランスという面からもっと評価されていいのではないか。