METオペラビューイング ドン・ジョヴァンニを見る

フィガロの結婚を楽しんだ後は、ドン・ジョヴァンニを見ました。平日の夜ということで、若い人が多い。こちらは時代のままの設定なので、衣装がすばらしいのです。

オペラの楽しみは非日常性。ここでは、どんな贅沢も、偽りの恋も許されます。豪華な配役。見ているほうは、どこにいるのかも忘れて、ドン・ジョヴァンニの王国の捕らわれ人となります。それにしても、彼をただ一人愛していたのが、バルバラ・フリットリ演ずるドンナ・エルヴィーラのような気がします。彼女は大人の女として、彼を救いたいと思ったのでしょう。

ドン・ジョヴァンニに騎士長である父を殺されたドンナ・アンナは、婚約者のドン・オッターヴィオに、復讐してと訴えます。そして、それなしにはあなたの愛を受け入れることができないと、歌います。そして、最後の場面で、ドン・ジョヴァンニが滅びると、今度は一年の喪が明けたら、気持ちの整理もつくから、待って欲しいというのです。

そして、これはわずか一日の出来事だったということを知ると、彼女の願いも無理はないのでは、と思ってしまうのです。

レポレッロ役のルカ・ピザローニ、本当にご主人思いで、忠実な召使。殺されそうになっても、最後には主人を止め、改心させようとするのです。傑出した演技に、彼がいなかったら、ドン・ジョヴァンニの行為も際立って見えなかったと思わせます。

最後に、ドン・ジョヴァンニを演ずるマリウシュ・クヴィエチェン、貴族であり、女に手を出すのが天職ですが、頭が切れて、自信もあって、魅力的な男です。ワルのなかに見せる、少年のような純粋さ、そして、騎士であることの誇り。

今回の演出は、人々の心の動きをくっきりと見せて、作品のもつすばらしさを伝えていたと思います。

指揮:ファビオ・ルイージ 演出:マイケル・グランデージ
出演:マリウシュ・クヴィエチェン、マリーナ・レベッカ、ラモン・ヴァルガス、バルバラ・フリットリ、ジョシュア・ブルーム、ルカ・ピサローニ

上映期間 2011年11月19日(土)~11月25日(金)
予定時間 3時間55分(休憩1回)[ MET上演日 2011年10月29日 ]

METオペラビューイング フィガロの結婚を見る

今年も東劇「METライブビューイング アンコール2015」に出かけてきました。
初回は、8/23の『フィガロの結婚』、新演出で、舞台を1930年代に設定し、使用人を大勢使っている大地主というがアルマヴィーヴァ伯爵です。

この時代なので、衣装がエレガント、特に伯爵夫人の優雅さといったら、みているだけでうっとりします。ケルビーノの愛らしいこと。物語はよく知っているのに、登場人物が変わると、違う話のように思えるのがすばらしいです。

スザンナはここでは、何でも心得たお女中。フランス映画でよく出てくる、有能なお女中です。伯爵は、スザンナにも手玉に取られ、わがままだが、いい男です。伯爵夫人をほおっておきながら、誰かが手紙を送るのは許さないのです。

そんな恋の混戦模様が、最後には幸福な結婚で終わるという、オペラの楽しさ満載の作品です。

指揮:ジェイムズ・レヴァイン 演出:リチャード・エア

出演:イルダール・アブドラザコフ(フィガロ)、ペーター・マッテイ(伯爵)、マルリース・ペーターセン(スザンナ)、アマンダ・マジェスキー(伯爵夫人)、イザベル・レナード(ケルビーノ)

上映時間
3時間36分(休憩1回) [ MET上演日 2014年10月18日 ]
イタリア語

 

 

国立演芸場で寄席を見る

知り合いのお招きで、半蔵門の国立演芸場に行ってきました。
落語、漫談、奇術などの寄席です。初めての経験でしたが、本当に楽しかったです。前座のお話は、それなりなのに、最後のとりのなると、もう笑いが止まらない。こんなに笑ったのは何年ぶりでしょうか。

暑い夏に落語を楽しむのは、オシャレといわれたのですが、笑いすぎて、その夜は熱帯夜にもかかわらず、熟睡してしまいました。

お値段も歌舞伎の三階席より安いし、気軽に楽しめます。お客様はただ座って、適当に相槌を打って、笑っていればいいのです。

会場には知り合いも結構来ていて、再会もうれしいことのひとつでした。絽の着物で出かけたら、みんなに褒められて、それもうれしかったことです。