先斗町歌舞練場「當る酉歳 吉例顔見世興行」に行ってきました

毎年、この時期に京都にいるのですが、今年は南座が改修中、顔見世はどうなるのだろうかと、気になっていました。ようやく発表されたのが、先斗町歌舞練場。ここはこじんまりとして収容人数も少ないから、三部制で実施という内容です。

チケットは第一部、第二部、第三部と買えましたが、三等席は一列だけ、すぐに売切れてしまったそうです。

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先斗町だけに、第一部ではロビーで舞妓さんが出迎えてくれます。写真撮影もできて、うれしいです。可愛らしゅうございました。gion-20161224s

南座の顔見世は、演目もたっぷりで、いつも二回に分けてみています。今回は三部制だったので、京都についた日に第三部を、そして、今日は第一部、第二部と楽しんできました。

演目については、やはり予習が大切。初めてでは理解しずらい内容も、全体を知っておけば安心。こらちのサイトで学習しました。 関西歌舞伎はなんといっても仁左衛門さん。きりりとした武士も放蕩者のぼんぼんもぴったりです。芸域の広さがすばらしい。

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毎日楽しませていただきました。先斗町歌舞練場は、まさに芝居小屋といった趣。舞台と客席が一体感があります。花道もないので、脇に急ごしらえ。演ずる役者さんたちの息遣いまで聞こえてきます。

今年限定の芝居小屋。見ることができてよかったです。

第一部
源平布引滝
実盛物語 11:00-12:20
幕間 25分

仮名手本忠臣蔵
道行旅路の嫁入 12:45-1:15

第二部
菅原伝授手習鑑
車引 2:00-2:30
幕間 25分

夕霧 伊左衛門 廓文章
吉田屋 2:55-4:10
幕間 20分

三升曲輪傘売 4:30-4:45

第三部
双蝶々曲輪日記
引窓 5:45-6:55
幕間 20分

京鹿子娘道成寺 7:15-8:20

 

京都大原詣

この時期に京都に来ています。南座の顔見世興行をみて、友だちと会い、少し観光して帰ります。それから大原詣でも欠かさずにしています。 大原には順徳天皇と後鳥羽上皇の御陵があって、そこを詣でています。

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毎年、出かけるときは、京都市内は雨ですが、大原に向かうと必ず晴れます。山城の国大原郷は、また別の世界でもあります。 今日は天皇誕生日、早めのお昼をいただき、ちょうど来たバスに乗ったので、着いたのもハイタイム、いつになく混んでいました。といっても、12月、観光バスは来ません。個人の旅行者ばかりでした。

山の上は青空が広がり、陽が射すと暖かです。今年は例年になく、京都も暖かくて驚いています。 あちこちでお参りして、心もやすらかになったところで、帰ります。

三条京阪で降りてから三条大橋を渡りました。ここからの景色が好きです。帰りに六角通りの八百一によって、お買い物して戻りました。 いつもの京都は、観光客もいなくて、地元の人に混じって暮らしています。

イタリア文化会館でプッチーニ・ナイト

2016年は,日本とイタリアが1866年に日伊修好通商条約を締結してから150年目にあたる記念の年です。これに関連して、イタリア文化会館でもさまざまなイベントが開催されました。

今回のプッチーニナイトは、それとは別のようですが、スポンサーの協力により、実現したものです。 毎回思うのですが、出かけてみないと全貌が見えません。

演奏前に、1915年トッレ・デル・ラーゴの自宅で撮ったプッチーニの短い映像を上映し、サンドロ・イーヴォ ピアノ伴奏がすてきでした。

演奏されたプログラムは、どれもなじみのある曲ばかり、あらためてプッチーニの偉大さを感じました。
「菊の花」 (弦楽四重奏)
《トスカ》より 「歌に生き、愛に生き」「星は光りぬ」
《蝶々夫人》より 「ある晴れた日に」
《ジャンニ・スキッキ》より 「私のいとしいお父様」「あぁ、なんて間抜けな者たちよ!」
ピアノソロ曲
《トゥーランドット》より 「誰も寝てはならぬ」
《つばめ》より 「ドレッタの美しい夢」
《ラ・ボエーム》より 「冷たい手を」「私の名はミミ」「あぁ、麗しの乙女よ」「私が街を歩くとき」「それでは、本当に終わりなのだね」

オペラ歌手のみなさま、どなたもすばらしかったです。このホールは、特に音響がいいのです。こじんまりとした会場は満席で、熱気にあふれていました。幸せな時間を過ごしました。

サラ・カッペッリーニ・マッジョーレ ソプラノ
小川 里美 ソプラノ
アレッサンドロ・ファントーニ テノール
月野 進 バリトン

ガブリエレ・ベッル ヴァイオリン
デブラ・ファスト ヴァイオリン
レオナルド・バルタリ ヴィオラ
パオロ・オンニサンティ チェロ

サンドロ・イーヴォ ピアノ

サントリーホールで第九を聴く

12月になると、第九を聴きたくなるのはなぜでしょうか。あの歌声に励まれて、また、一年頑張ろうということなのかもしれません。

今年は、知り合いの小川里美さんが第九を歌うということで、サントリーホールの初日に出かけました。この日は終演後、レセプションがあるとのことで、華やかな着物姿の女性が大勢。みているだけでうれしくなります。 わたしもおしゃれして出かけてよかったと思いました。

東京フィルハーモニー交響楽団の理事長には、楽天の三木谷 浩史さんが就任していて、この日は、会場でお見かけしました。

今回は、指揮者のアヌ・タリに敬意を表して、ヘイノ・エッレル/『夜明け』が最初に演奏されました。初めて聴く、美しい曲でした。

席が最前列の真ん中というすばらしいポジションで、一つ一つの楽器がよく聞こえました。迫力が違います。演奏者の表情まで見えます。

これもはじめての体験。音楽って楽しいものですね。 これで聞き納めではなく、翌週のお楽しみが待っているのでした。

12月歌舞伎公演「通し狂言 仮名手本忠臣蔵」第三部

第三部の初日に出かけてきました。 討ち入りの場の前に、天川屋義平内の場があります。こちらもはじめて見ました。 妻を離縁し、子どもの命をとられそうになっても、じっと堪える天川屋義平は、男でござるという有名な台詞もあります。

全部見ることができてよかったと思う反面、なぜこれまで、全部は上演しなかったのかもよくわりました。役者の力量と、予算など、もろもろの理由があると思いますが、面白いものは面白いのです。吉良邸での剣戟も、迫力があってよかったです。

忠臣蔵は、これからも伝えていきたいですね。日本人のエッセンスみたいなものだと思いました。

第三部 四幕八場
国立劇場美術係=美術

八段目   道行旅路の嫁入
九段目   山科閑居の場
十段目   天川屋義平内の場
十一段目  高家表門討入りの場
同  広間の場
同  奥庭泉水の場
同  柴部屋本懐焼香の場
花水橋引揚げの場

(主な配役)
【八段目】
本蔵妻戸無瀬  中 村 魁  春
娘小浪       中 村 児太郎

【九段目】
加古川本蔵     松 本 幸四郎
妻戸無瀬      中 村 魁  春
娘小浪        中 村 児太郎
一力女房お品   中 村 歌女之丞
由良之助妻お石 市 川 笑  也
大星力弥      中 村 錦之助
大星由良之助   中 村 梅  玉

【十段目】
天川屋義平    中 村 歌  六
女房お園     市 川 高麗蔵
大鷲文吾     中 村 松  江
竹森喜多八    坂 東 亀  寿
千崎弥五郎    中 村 種之助
矢間重太郎    中 村 隼  人
丁稚伊吾     澤 村 宗之助
医者太田了竹  松 本 錦  吾
大星由良之助  中 村 梅  玉

【十一段目】
大星由良之助  中 村 梅  玉
大星力弥     中 村 米  吉
寺岡平右衛門  中 村 錦之助
大鷲文吾     中 村 松  江
竹森喜多八    坂 東 亀  寿
千崎弥五郎    中 村 種之助
矢間重太郎    中 村 隼  人
赤垣源蔵     市 川 男  寅
茶道春斎     中 村 玉太郎
矢間喜兵衛    中 村 寿治郎
織部弥次兵衛  嵐    橘三郎
織部安兵衛    澤 村 宗之助
高師泰       市 川 男女蔵
和久半太夫    片 岡 亀  蔵
原郷右衛門    市 川 團  蔵
小林平八郎    尾 上 松  緑
桃井若狭之助  市 川 左團次
ほか