プラダ青山店で開催中の「華麗なるギャツビー」展に行ってきました

F・スコット・フィッツジェラルドの小説『グレート・ギャツビー』は、1974年に、ロバート・レッドフォード、ミア・ファロー主演で映画化され、話題となった。ロバート・レッドフォードは、オシャレで粋でかっこよく、あの時代のヒーローにふさわしいと思う。

そして2013年、レオナルド・ディカプリオ主演で再映画化となった。この小説に登場するアメリカの上流社会の豪華なパーティーシーンをどのように再現するのか、それがキーとなると思っていたら、衣装は、プラダとミュウミュウが、担当しているという。

映画の公開に合わせて、いくつかのイベントがあったが、プラダ青山店では、「華麗なるギャツビー」展を開催中、映画で使った衣装が展示されているというので、出かけてみた。

プラダ青山店の6階、5階部分が会場になっている。入場無料、写真撮影もできる。3月にみたフェンディ展は、特別な許可付きで撮影できたが、今回は、みんなが明るく撮影していて、楽しかった。

もともとこのプラダ青山店が、1つのオブジェのような建物。その中で、明るい日差しを浴びながら、そして、青空ものぞきながら、歩き回って、衣装を眺めるのは本当にわくわくする時間だ。

 

 

 

 

 

 

 

衣装は、ドレス、アクセサリー、ファー、バッグ、靴と一つにまとめられて、展示されている。バッグはすべて、PRADAのロゴマーク付きだ。

 

 

 

 

 

 

 

リボンのような細長い布で作られた服が多かった。

 

 

 

 

 

 

 

全身はこんな感じで、ロングドレスになっている。

外の景色も含めて,オブジェになっているのがすてき。

 

 

 

 

 

ディジーの着ていたクリスタルドレス

 

 

 

 

 

後ろまですべて、クリスタルのイメージ。

 

 

 

 

 

 

 

 

見ていても、見飽きない。歩き回って、近くでじっくりと眺めたり、少し下がって全身を眺めたりして、至福の時を過ごす。衣装をこんなに間近にゆったりと眺められるのは、初めてのこと。会場の明るい光が、幸せな気分を醸し出す。

これを機会に、また、原作を読んでみたいと思った。映画にも足を運びたい。3Dでみると、これらのキラキラとした衣装はさらに映えるのだろうと思う。

今回の衣装が実現したのも、ミュウミュウとプラダの両ブランドのデザイナーであるミウッチャ・プラダと、『華麗なるギャツビー』の監督をつとめた映画監督のバズ・ラーマンが15年来の友人であったこと。おたがいが信頼関係のもと、この映画のキーとなる1920年代の華麗な、そして、退廃的なドレスを贅を凝らして造り上げたのだ。

■CATHERINE MARTIN & MIUCCIA PRADA DRESS GATSBY
会場:プラダ 青山店
会期:2013年6月14日(金)-6月30日(日)
時間:月-木 11:00-20:00 金-日 11:00-21:00
住所:〒107-0062 東京都港区南青山 5-2-6 最寄駅:地下鉄銀座線・半蔵門線・千代田線「表参道」駅下車、A5出口
入場料:無料

■追記
なお、劇中に出てくるジュエリーは、ティファニーが協力している。インタービュウ記事はこちら

会場から撮った空の風景

「ブックアートエキシビジョン 絵本の旅」に出かけてきました

伊藤忠青山アートスクエアで開催中の、『ブックアートエキシビジョン 五感で読む「本」 絵本の旅』に出かけてきました。若手絵本作家 池谷剛一さんは、昔からの知合いで、その作品が並べられているのをみて、うれしかったです。

会場にはもうひとつの企画、「図書館の彼方へ」展は、ブラジルのアーティストの本に関わる展示がされていました。会場は広々として、明るく、気持ちのよいスペースになっています。

6/10(月)から7/14(日)まで開催中。イベントもまだまだあるようです。

Facebookぺージでも紹介されていますので、要チェックですね。
〒107-0061 東京都港区北青山 2-3-1 シーアイプラザB1F 03-5772-2913

能楽鑑賞教室 狂言「清水」、能「黒塚」に行ってきました

能楽鑑賞教室というのは、高校生のための能楽の手引きで、夏休みの前の五日間、毎日午前、午後と二公演、行なわれます。今回、初めて参加しました。

初心者向けというのは、実は、丁寧で親切。少し、能楽がわかった人が見ると、視界の靄のようなものが開ける気がします。

もともと、能楽というのは、農耕民族だった日本人が、豊作祈願のために神に舞うひとつの形式でした。それらが室町時代、世阿弥によって、幽玄という境地を生み出したのだのです。あの世とこの世を行き来しつつ、亡びた人に語りをさせるというのは、芸術性を高め、独自な世界を造り上げました。

世阿弥がなぜ、このような世界に達したのか、それは、能というのが本来、たったひとりのスポンサー、足利義満や、信長、秀吉、家康などを満足させるための演劇で、あったからです。あの金閣寺を造り上げた、義満の美意識と、室町という時代に色濃く反映していたのではないでしょうか。

会場では、高校生にもわかるように解説していましたが、たったひとりのスーパーセレブのための演劇で、広く一般にということはなかったそうです。将軍家、大名家が滅びた後も、ごく限られた富裕層、旦那衆が楽しみました。三井家の能楽もそうです。

他の演劇と較べて、特異性があります。全員が同じことを感じなくてよいのです。その人の経験、体験、そして、文学に対する造詣の深さなどによって、同じ演技から、別の感想がでても、それが能楽なのだそうです。これは,目から鱗の話でした。

ある意味、孤独な芸能です。ですから、そのスポンサーを失うと、滅びてしまう。世阿弥の晩年や、江戸幕末で、大名がなくなるという危機、これまで、そういうものも乗り越えてきて、世界遺産となり、現在に続いているのです。そう思うと、できるかぎり、能楽堂に足を運び、鑑賞しなくてはと思います。

この鑑賞教室のテキストがすばらしい。狂言、能ともにあらすじが、マンガで表現されていて、高校生にも理解してもらえます。始まる前には番組の解説と、実際に会場からの参加者が面を付けて、立ち歩きしてもらいます。

わからないながらも、ちょっと高級で楽しそうと、思えば、クラブ活動として、やってみてもいいし、仕舞や謡を習うこともできます。そういう、わくわく感が大切なのだと思います。

千駄ヶ谷の国立能楽堂も、高校生の一団に占拠された感じでしたが、マナーはよく、おしゃべり、居眠りなどなく、静かに鑑賞していました。ただ、拍手のきまりごとは教わっていなかったのか、全員が退場して、初めて拍手が始まりました。それはそれで新鮮でした。

今回のテーマは鬼。鬼は本当に怖いものなのか、それとも優しさと、内面の闇をかかえた人なのか。解釈はさまざまですから、ちょっと立ち止まって考えてみたいと思います。

能楽堂の資料展示室には、 入門展 「能楽入門」ということで、20の能面が展示されていました。休憩時間にのぞいて見ると楽しいです。
また、台詞が聞き取りにくいという初心者のための字幕サービスもあって、近代化されています。

ぜひ一度、能楽堂にお越しください。すてきな時間を過ごせますように。

高校生の団体が入って、若々して印象の能楽堂。

 

 

 

 

 

 

日本語、英語で表示される字幕サービス。

 

 

チーバくんを間近に見ました

毎週、千葉市郷土博物館、通称お城に通っています。こちらで千葉市史協力員として、ボランティアで、江戸の古文書整理を行なっているのです。

今日は、その帰り道、お城を出ると、前庭に車が止まって、チーバくんが降りてきました。

実際の着ぐるみをみるのは初めて。間近でみると結構大きいです。わたしたちに向かって、ポーズを取ったり、手を振ったくれたりと、サービス満点。イベント用の練習をしていたみたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

全体のかたちは、こちらから参照させていただきました。鼻は野田市なんですね。
横向きになると、千葉県のイメージがわかるらしく、東京の友だちも気がついて、びっくりしていました。

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なかなか得がたい出会いで、うれしかったです。

杮葺落六月大歌舞伎に行ってきました

新歌舞伎座、いいですね。新築の家に招かれているように,晴れ着を着て、お祝いをもって出かけたい場所です。祝祭劇場という言葉がぴったり。三年間の沈黙を破り、お亡くなりになった大御所たちを偲んで、演目は季節を問わず、祝祭の意味をもっているようです。

今月の目玉はなんといっても、助六。團十郎さんの亡き後、海老蔵さんがどこまで再現するのか。第三部のチケットはほぼ完売。ときおり、出るのは一等席のチケットばかり。ほぼ諦めていたのですが、松竹歌舞伎会会員になって、三階席の一列目というチケットを入手し、第一部、第二部と鑑賞してきました。
三階席の一列目はこんな感じ。花道も2/3くらい見えます。

三部制になって、第一部が終わると、第二部のチケットを持っている人は、チケットを係員に見せて、ロビーで休むことができます。

名物の鯛焼きをいち早く並んで買うこともできて、便利です。

祝祭と書いたのは、この時期に「壽曽我対面」をやっていること。江戸時代から、これは、新年を祝って演ずるものです。「喜撰」も祝祭の色の濃いもので、昭和26(1951)年1、2月の第四期の歌舞伎座の柿葺落興行でも七代目三津五郎が勤めたそうです。

舞台はほんとうに華やかでした。演じている役者さんたちも晴れやか。のびのびと楽しそうに演じているのをみて、こちらも幸せな気持ちになれます。これが芝居では大切なこと。七月は歌舞伎座、松竹座と出かける予定。遊ぶことが決まっているので、仕事もきっちりやろうと思いました。

杮葺落六月大歌舞伎

平成25年6月3日(月)~29日(土)

第一部

其俤対編笠

一、鞘當(さやあて)

不破伴左衛門 橋之助
名古屋山三 勘九郎
茶屋女房お駒 魁 春

六歌仙容彩

二、喜撰(きせん)

喜撰法師 三津五郎
所化 秀 調
亀三郎
亀 寿
松 也
梅 枝
歌 昇
萬太郎
巳之助
壱太郎
新 悟
尾上右近
廣太郎
種之助
米 吉
廣 松
児太郎
鷹之資
祇園のお梶 時 蔵

平家女護島

三、俊寛(しゅんかん)

俊寛僧都 吉右衛門
丹波少将成経 梅 玉
海女千鳥 芝 雀
平判官康頼 歌 六
瀬尾太郎兼康 左團次
丹左衛門尉基康 仁左衛門

 

第二部

一、壽曽我対面(ことぶきそがのたいめん)

工藤祐経 仁左衛門
曽我十郎 菊之助
曽我五郎 海老蔵
化粧坂少将 七之助
八幡三郎行氏 松 江
近江小藤太成家 男女蔵
梶原平次景高 亀 蔵
梶原平三景時 市 蔵
鬼王新左衛門 愛之助
小林妹舞鶴 孝太郎
大磯の虎 芝 雀

二、新古演劇十種の内 土蜘(つちぐも)

僧智籌実は土蜘の精 菊五郎
待女胡蝶 魁 春
巫子榊 芝 雀
番卒太郎 翫 雀
同 次郎 松 緑
同 藤内 勘九郎
太刀持音若 玉太郎
石神 実は小姓四郎吾 藤間大河
坂田主馬之丞公時 尾上右近
卜部勘解由季武 亀 寿
碓井靭負之丞貞光 亀三郎
渡辺源次綱 権十郎
平井保昌 三津五郎
源頼光 吉右衛門