「東京国立博物館140周年特集陳列 博物館に初もうで」に行ってきました

上野の森は、いつもわくわくしながら出かけます。上野動物園、国立西洋美術館、国立科学博物館、東京都美術館、そして、東京国立博物館。どこに行くのか、その日の気分で選ぶこともあります。

1/27 日曜日は、東京国立博物館の新春イベント、博物館に初もうでの最終日。下谷七福神めぐりが無事終わって、その足で鴬谷から向かいました。王羲之展が1/22から開催中、円空展もあります。でも、この日は夜、別件があるので、常設展のチケットを購入。こちらは大人600円です。

トーハクのよいところは、たくさんありますが、2つあげるとしたら、写真撮影ができること、そして、もうひとつは、休憩する場所がたくさんあることです。

 

 

 

休憩所の天井にあるランプ、アールデコ調

 

本館の解説から引用

【J.コンドルが設計し、明治15年に開館した旧本館は大正12年に関東大震災で大きな被害を受けました。その後、昭和13年(1938)に昭和天皇の即位 を記念して開館したのが現在の本館です。渡辺仁による設計で、コンクリート建築に瓦屋根をのせ、東洋風を強く打ち出し、「帝冠様式」の代表的建築とされて います。平成13年(2001)に重要文化財に指定されました。本館では、日本の美術、工芸、歴史資料を展示しています】

ここでは、縄文から江戸までが展示され、特に二階には、能・歌舞伎、浮世絵が展示されていて、大好きな場所です。そこが写真撮影ができるようになったのですから、うれしさ倍増です(中には撮影禁止の展示もあり)。

今回は、硯箱がすばらしかったので、撮ってみました。椿の模様の硯箱。蒔絵作品、

松椿蒔絵硯箱 1合 室町時代・15世紀

他にも面白い展示がたくさんありました。観覧の記念に一枚というも、なかなかすてきです。そして、B1にはミュージアムショップがあり、お手頃価格で、珍しいプレゼントが見つかったりします。わたしは、酒井抱一の文香を海外出張のお供に買い求めました。

日曜日の閉館は五時。ミュージアムショップを出ると、夕日が沈むところでした。上野森がきれいです。

荷物は少ないほど、快適な旅ができる

いくつかの偶然と、幸運が重なって、ベネチア、フィレンツェ、パリ8日間の旅をすることになった。ベネチアのカーニバルの最終二日間をみて、フィレンツェまで列車の旅。そこからさらに一時間乗って、モンティカティーニに滞在。ここには知合いがいて、ワインの講座を見学することにしている。

そして、フィレンツェからパリまでは、飛行機。バレンタインの日にパリに到着する。ここにはロンドン時代の友人のミラネーゼがいて、彼女との再会はほぼ30年ぶり。ホテルも彼女の家に近い、サンジェルマンディプレに取れた。

そして、極め付きは、オペラ・バスチーユ。日曜日に帰国するのだが、23:20発の深夜便を予約していた。調べると、この日は、オペラ、指輪のワルキューレの初日で、14時から開催される。途中、二回の休憩を挟んで五時間の大作。14時スタートだから、19時半には終わって、その足でCDGに向かえば、飛行機には十分間に合う。

パリでオペラを見るなんて、何度も出かけて初めての経験。それにワルキューレは、指輪の中でもいちばん好きな演目。ドイツ語でも気にならない。

そして、考えた。これらの旅を快適にするには、荷物は少ないほどよい。荷物が少なければ、タクシーではなく、RERに乗れる。オペラ劇場でも、手荷物として預かってもらえる。さて、何を持っていくか。ここが頭の働かせどころ。以前、ベネチアからフィレンツェまでいっしょになった日本男子は、荷物が本当に少なかった。持参した衣類は、圧縮袋で小さくして、運んでいるという。電車での旅は荷物を手元に置く方が安全。だから、大型スーツケースは、役に立たない。

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自分の時間を大切にする

Facebookに流れてきた「知合いの新年の決意」、その中にSNSで過ごす時間を削る、という項目があった。面白いなあと、心に残っていて、先週から始めてみた。

見る時間を極端に減らして、コメントもいいね、も書かない。見ないのだから、書きよいがないのだ。すると、時間がたくさんあって、暇すぎるくらい。忙しくて,何もできないといっていたのは、SNSで過ごす時間があまりにも多かったから。

最初はちょっと不安で、ひとり取り残されるような気がしていたが、旅行中は、そんなにアクセスできないし、打ち合わせ、会議、説明会など、どこかに籠っているときは、ネット断ちをしている。ずっと旅行中と思えばいいのだ。携帯電話で、毎時,チェックしている人もいるが、それが気分転換だったり、仕事の確認だったりするならOK。

もし、ネットから離れるのが不安というなら、一日、携帯電話を忘れたことにして、放っておこう。要するに自分の分をわきまえて、大切なことをコツコツやるしかないのだ。コツコツと休まずに続ける。これしかないような気がしている。

2/5 火曜日、【企業のFacebook利用を考える】セミナを開催します

Facebookを始めて三年半が過ぎた。あすなろブログで知人が始めるので、まねしてみた。始めたものの最初は友だちも少なく、投稿した記事に、「いいね」とボタンを押す人もいない。

使う意義が見いだせずに、ツイッターでささやいていた。考えたことは3つ。リアルな友だちだけでいい、必要性がでるまで放っておく(真剣に時間を費やさない)、記録、あるいは備忘録として使おう。

それが、他のSNSからの移動組、ML廃止による新規グループ、昔の音楽仲間など、リアルな友だちグループがいくつかできて、ツイッターより、Facebookに比重が移った。

特に一昨年から参加した、スゴ本オフのメンバや、その派生的なグループで、活発な発言、投稿などが続いて、俄然、愉しくなってきた。いくつかのコミュニティに属して、イベントに参加してみると、便利なツールだということがわかる。個人的に愉しむ方法を会得すると、これを仕事に使うことはできないか、と考え始めた。

これまでの自分は、企業からではなく、個からの紹介、宣伝、報告などにより、
いち早く、特別な情報を入手できた。

一見さんお断り、予約がむずかしいお寿司屋さんをFB友からご紹介いただく、オペラのコンサートで、出演者にチケットお取り置きをお願いするなど、新しい使い方があることに気づいた。これは、企業の利用に応用できないのか、業種、業態では、有効なツールになるのではないか、などとずっと考えていたのだ。
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調べて見ると、Facebookページの作り方は、紹介されているが、それを作って、どうやって、活用するのかの事例紹介は、見当たらない。昔、ビジネスブログのセミナを始めたことを思い出す。

Facebookは、同じソーシャルメディアといって も、実名、顔出しの個人のネット
ワーク。これを企業が利用するには、ひとひねりもふたひねりも必要だと思う。

そんなわけで、 これまで、コツコツと貯めてあるデータやコンテンツを
使って、Facebookの企業利用についてのセミナを開催することになった。
http://www.madio.jp/mktg/index.html

もちろん、日々変化していくのがSNSの世界だから、この内容が絶対
だとは思わない。ただ、ベースラインとして、このあたりを押さえて
おけば、次のステップが容易になる という内容を共有したいと思う。

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題名【Facebookの企業利用を考 える,効果的な戦略は何か】

日時 2013年2月5日 火曜日 10時-12時 開催
9時半 受付開始

開催場所  東京都中央区日本橋人形町2-9-5

http://www.nittem.co.jp/nbox/map_suitengu.html

東京メトロ日比谷線人形町下車 5分
東京メトロ半蔵門水天宮下車 7分
都営新宿線浜町下車     8分

受講料 3,000円

受講希望の方は、下記の内容をコピーして
お送りください。 送り先 office@madio.jp
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【受講タイトル名】
【希望日時】
【受講者名】
【会社名】
【住所】
【電話番号】
【メイルアドレス】
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株式会社マディオ 藤原真由美
〒260-0854 千葉市中央区長洲1-10-13
電話043-222-0179   FAX043-221-8083
email: office@madio.jp
URL   http://www.madio.jp/
ブログ http://blog.madio.jp/j
facebook http://www.facebook.com/madiojp

壽 初春大歌舞伎@新橋演舞場を見てきました

新歌舞伎座が4/2に誕生します。それまでは、この新橋演舞場が、歌舞伎座の代行。ここで猿之助の襲名披露公演も見てきました。

お正月、特にこの時期だけの出し物があって、まず夜の部を押さえ、昼の部はどうしようかと、迷っていたら、三階席の花道の上ですが、前の方が取れました。

同行した主人が、三番叟から、じっくりと見ているので、不思議に思うと、舞台が近いから、息づかいが伝わってくるといいます。本当なんです。一等席にちんまりと座って見ると、気づかないのですが、舞台は立体。上から見ていると、役者さんたちがどんなに孤独で緊張に耐えているかが、よくわかります。舞台の上では、頼るものは自分だけ。日頃から、踊りや稽古に研鑽を積まないと、あの場所に立って平静ではいられません。

黒子のみなさんが大活躍で、簪を差し替えたりもしているのですね。舞台が次にどう展開するのか、裏方たちの準備を見ていると、よくわかって楽しい。眠る暇もありません。

壽 初春大歌舞伎。いっぺんに春が来たかのような華やかさでした。團十郎は休演ですが、初役の七之助が、桜丸を演じます。この人はいい役者になりますね。
最後の四世中村雀右衛門一周忌追善狂言、【傾城反魂香(けいせいはんごんこう)】。吉右衛門と、芝雀がいい味を出しています。鬼平で見せるきりりとした役柄と、こういう吃音の役の両方ができるのは、彼くらいでしょうか。

11時に始まって、15時すぎまで、たっぷりお正月気分を味わってきました。三階B席は3,000円、こちらも申し訳ないくらいのお値段です。もちろん、花道は見えませんが、その分、前の方なので、舞台の進行が手に取るようにわかります。踊りの時、いつ加わっていっしょに舞うのか、タイミングを計っていました。また、引き抜きも上からみると、仕組みがよくわかって面白いです。また、機会があれば、この場所を押さえたいと、思います。


昼の部
一、 寿式三番叟(ことぶきしきさんばそう)
三番叟  梅 玉
千歳  魁 春
附千歳  進之介
翁  我 當
二、 菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)
車引
梅王丸  三津五郎
桜丸  七之助
杉王丸  巳之助
金棒引藤内  由次郎
藤原時平公  彌十郎
松王丸  橋之助
三、 新古演劇十種の内 戻橋(もどりばし)
扇折小百合実は愛宕山の鬼女  福 助
郎党右源太  児太郎
郎党左源太  国 生
渡辺綱  幸四郎

【四世中村雀右衛門一周忌追善狂言】
四、 傾城反魂香(けいせいはんごんこう)
土佐将監閑居の場
浮世又平後に土佐又平光起  吉右衛門
女房おとく  芝 雀
狩野雅楽之助  友右衛門
土佐修理之助  歌 昇
土佐将監  歌 六
将監北の方  東 蔵

 

【ダイアナ・ヴリーランド、伝説のファッショニスタ】を見てきました

ちょっとした偶然、思いがけない幸運が、人生には散りばめられている。それに気がつくか、あるいは、それを実行するかで、ずいぶんと違ってくる。

この映画、MODE PRESSのサイトを眺めていて、応募したら、映画鑑賞券プレゼントに当選した。でも、このサイトを見なかったら、映画自体も知らなかったのだ。

ファッションは、アートの一部だと思う。表現する力があるし、モデルが三次元でそれをまとうと、さらに輝き始める。昔、外資系半導体の広告担当だったとき、業界紙はもちろん、海外のファッション雑誌も定期購読して、モノを売るということについて、勉強した。さすがに1920年代のファッションはしらないが、1960年代からはしっかりと覚えている。

マリークワントが流行らせたというミニスカート。小枝のような美少女ツィギーが日本にもやってきた。ダイアナが目をとめたモデルは、有名になる。あのシンプソン夫人も彼女の店のナイトガウンをオーダしていたなんて、世紀の恋に加担したのだ。ジャクリーン・ケネディが、大統領就任式に着ていく服をアドバイスしたり、さすがに大物ぞろいである。

「ハーパース・バザー(Harper’s BAZAAR)」で編集者になった彼女は、従来の主婦向けの雑誌を刷新する。旅を演出し、それを読者が想像して楽しむ。1962年に「ヴォーグ(VOGUE)」に転職してからは、さらにその才能に磨きがかかった。当時の「ヴォーグ」は、潤沢な予算で、彼女の難しい注文にもNOということがなかった。若いカメラマン、だれも知らない新人モデルを次々と起用し、トップスターにしていく。

ダイアナのすばらしいところは、本人ですら気づいていない魅力を引き出し、新しい美を造り上げていくこと。「ヴォーグ」編集長を9年勤めたあと、経営方針の変更で、彼女は解雇される。

そして、70歳になったとき、メトロポリタン美術館衣装研究所の顧問に就任。コスチュームをテーマ別に展示して、大好評を博す。行列して、なかなか中に入れない展示会をなんども成功させた。

二人の男の子は、放任だったが、夫トーマスに対する愛情は最後まで変わらなかった。結婚して何十年もたっても、まだ、夫に対するはにかみがある。いちばん美しい自分をみてほしいと思う。この映画の監督は彼女の孫と結婚した女性。それだけに普通は取れないような家族のインタビューもある。

そして、何よりも感動したのは、これまで、貧しい女が働くと思われていたのを、女が働くことは粋である、と思わせたこと。自分を表現するために働く女がいるのだ。もちろん、お金は大事だが、それだけではない。彼女のファッションだけでないアート全般に対する意識の高さ、10年後を見つめる視点がすごい。

平日の夕方5時の部をみたが、客席は5人だけ。ちょっともったいなと思った。全国でも上映するので、ぜひ、見てもらいたい。そして、見終わったあと、自分はなにがしたいのか、と考えてみてほしい。http://dv.gaga.ne.jp/

今年は、たくさんセミナを企画中、江戸のくずし字講座

仕事の宣伝を少し。昨年は江戸のくずし字講座を新しく開催して、他のことができませんでした。社会人向けの夜間講座を、一月に一回から楽しめるようにと、講師の先生方とも話し合って、工夫しました。

途中からでも参加できる形式で、初めてのひとにも楽しんでもらえるように、浮世草子で、西鶴もの。そして、黄表紙は山東京伝の新版替道中助六。従来の近世畸人伝も、ダブル講師なので、どちらか一回だけという選択もできます。

忙しい人も一月に一度なら、参加できるし、それでも継続は力なりで,一年もするとかなり読めるようになります。これは意識の問題なのですね。意識すると、見えなかったものが見えてきます。

江戸のくずし字といっても、わずか140年前には、日常的に使われていたもの。明治のひとは、みな読めました。くずし字が読めることと、江戸の暮しについて、理解することは、両方とも大切。知識というのは、平面より、立体にして覚えてしまうことです。

慣れない人には、敷居が高いかもれませんが、無料の見学コースでぜひお楽しみいただきたいと思います。

2012年を振り返って

2012年は、出会いと、発見の年だった。新しい知合いや、昔から知っている人と再会したり、繋がりがさらに広がって、強固になった気がする。

芝居や、音楽会にもできるかぎり出かけた。あの震災以来、今できることは、いまやろうと決めている。

8月に平成中村座でみた、め組の喧嘩が、勘三郎の最後の舞台となるとは、夢にも考えなかった。猿之助の襲名披露をみて、南座では勘九郎の襲名披露、そして涙の口上もみられた。また、オペラの楽しみを再確認して、メトロポリタン・パプリックビューイングで、久しぶりにオペラを映画館で楽しめた。夏にはブラジル大使館で開催された、ブラジル映画祭の試写会もあった。

仕事の方は、新しく始まった,江戸の浮世草子、黄表紙を読む講座が、面白く、改めて、江戸のすばらしさを実感した。近世畸人伝も、佳境に入り,荷田春満、賀茂真淵など、国学者、歌人の生き様を学べた。

年末に出かけた京都で、寺町通の仏教専門店で、近世畸人伝が正続、飾ってあるのを発見。ご縁とばかりに買ってきてしまった。明月記研究 10から、その出典先である、冷泉家時雨亭叢書まで揃えてしまった。高額な本を買うのも久しぶりのことだった。

七月の祇園祭、九月の佐渡奉納能、十二月の京都南座の顔見世、びわ湖ホールでの第九鑑賞、と国内出張も充実していた。

いろいろな意味で恵まれた環境にいると思う。大人になることは、可能性が狭まると考えていた十代。でも、実際は違っていて、経験と知識の積み重ねで、大人になるほど、できることが増えてくるのだ。Face Bookもこんなに活用するとは思わなかった。

中で、いくつかのサークル活動に参加していて、かなり忙しく暮らしている。来年も引き続き、わくわくすることに夢中になりたい。仕事もしっかりやって、廻りにいるひとたちを幸せにしたいと、切に思って暮らしている。