酒井抱一と江戸琳派の全貌@千葉市美術館

千葉市美術館で開催中の「酒井抱一と江戸琳派の全貌」展に出かけてきた。

酒井抱一《四季花鳥図巻》(部分)  文化15年(1818) 東京国立博物館蔵
酒 井抱一(1761-1828)は、大名・酒井家の二男として江戸に生まれた。若き日より俳諧や書画をたしなみ、二十代で狂歌や浮世絵などの市井文化にも手 を染めた。三十七歳で出家する。やがて、宗達、光琳が京都で築いた琳派に傾倒し、洗練度を加えた「江戸琳派」と呼ばれる新様式を確立。風流で典雅な花鳥画 を得意とし、風俗画や仏画、吉祥画や俳画などさまざまな主題対応する柔軟性を持っていた。

この酒井抱一の生誕250年記念展ということで、美術館では七階、八階にびっしりと展示があって、見応えがある。ふすま絵、仏画、屏風などさまざまなジャンルがあって、見飽きない。蒔絵をほどこした調度品なども、当時の生活様式を偲ぶことができる。

特に絵の軸物に、それを誉め讃えた「讚(さん)」が三四行書かれていて、その文字を読み解こうとすると、あっという間に時間が過ぎてしまう。たっぷり時間を取って出かけることをお勧めする。

11/13(日)まで、一般1000円、ローソンで前売り券が手に入る(Lコード:33788)

「スゴ本」オフに初参加、美味しかった

スゴ本とは、すごい本。【わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる】という趣旨で、好きな本を持ち寄ってオススメしあう「スゴ本」オフ。

定員15名の枠に幸運にも参加でき、出かけてきました。場所は都内のお料理教室もできる、キッチン付きの長いテーブル席。今回は食がテーマということで、お薦めの本+お料理を持参するのことになっていた。毎回、この形式なのかと思ったら、初めての試みだったらしい。

主宰者のdainさんと、yasuyukiさんがステキなレポートを上げてくれたので、詳細はこちらをご覧ください。

持ち寄った料理を並べ、各自が持参した本について、食について語るという趣向は、普通のような気がしたが、違っていた。

まず、長テーブルに並べられた料理をつまんでいく。盆と正月と、クリスマスが一度に来たような気分。どれも信じられないくらい美味しいのだ。白菜を洗って、ザクザクときり、桜えびをかけて、ゴマ味ドレッシングを載せて、白菜のサラダ。他にも赤と黄のパプリカで彩りよいタイ風サラダとか、お料理屋さん顔負けのメニュー。

他にも三枚におろしたアジを昆布締めして、その場で皮をむき、叩いてなめろうにする。それにあった、日本酒も各種揃っている。細かな打合せもなく、適当に、あるいは気分に合わせて持参したものが、まるでジグソーパズルのように、ぴったりと合う。

わたしは、肉じゃがと、黒豆と、赤ワインを持参したが、それに合う飲み物やたべものが揃っていたのには驚く。17時から22時までと、贅沢な時間配分だったのに、自分のお薦めの本を紹介することができなかった人もいた。

紹介した本に出てくるバナナケーキは、別の人が焼いてあったし、本に出てくるアップルパイを持参したひとには、別の人もアップルパイを紹介していた。なぜ、こんなふうにぴったり合うのか、本当に不思議だった。

各自が持って来た本の紹介、思い入れを語り、料理にまつわるエピソードなどを披露する。遅れて現れたO氏は、別の人が用意したカジキマグロ、マグロを使って、見事な一品を作ってくれた。みんな、ビジネスパーソンで、プロの調理人はいないのに。

最後には恒例のブックシャッフルがあって、持参した本は預け、代わりに好きな本を選ぶことができる。

わたしが持参した本は、フィレンツェ旅の雑学ノート。
トスカーナ料理の紹介も載っているし、食に関する山口さんの見識がすばらしい。

次回の開催も、食事付きということに決まった。楽しみである。

ダン・ギルモア、来日記念イベントに行ってきました

元サンノゼマーキュリーのコラムニストで、ブロガーの草分けのような存在であるダン・ギルモアが来日し、いくつかの記念イベントが開催されました。その1つに、幸運にも参加することができました。

ダンは6年前にも来日しています。「ブログ 世界を変える個人メディア」という本を出し、アップルストアで講演会。その後、希望する人は懇親会に参加して、ダンとも直接お話をすることができました。

7年前に初めてブログというものに出会い、11月、12月と年末の2ヶ月間、毎日10時間くらい、インターネットを眺めていました。そのとき、先行していたアメリカのビジネスブロガーたちが、みな、この人をリンクしていたので、興味をもったのです。その後、集めた情報を共有するために、ブログセミナを何回も開催しました。

そのダン・ギルモアは、サンノゼにいるので、会いたいと思っていたら、日本で、会うことができたわけです。あれから6年間、時代は、ブログから、twitter、facebookへと進化しています。それにしたがって、ソーシャルメディアという概念もできました。

■情報の民主化
誰でも情報に参加できる。供給する方法もたくさんある。

個人が情報を発信するのは、昔と較べて、信じられないくらい垣根が低くなっています。それだけに、情報の取扱いには、注意が必要です。間違った情報を伝播しないためにも、速報が流れたら、まず疑いの目で接することが大切だといいます。

■何がジャーナリズムなのか
情報を出す側の境界が曖昧になってきているのが、現代といいます。あの南三陸や気仙沼の洪水の様子を写したものは、立派なジャーナリズムになる。つまり、個人が発信しても、それが他の人には取れない真実の映像なら、ジャーナリズムになるということです。もちろん、社会性ということも大切なキーワード。

■受け手も、発信者にもスキルが必要
どこからその情報がでたのか、ブログを書いていなくても、その分野の専門家の発言を探して、確証をとることが必要だと強調します。真実とはいいがたいことは、伝播しない。信じられる人を見つけだす、ここまでの努力が必要だといいます。意識して情報に接することが大切なのでしょうね。

ダンのプレゼンテーションも楽しく、分かりやすい発音や、とても優秀な通訳のおかげで、あっという間の二時間余りでした。今回の本、「あなたがメディア! ソーシャル新時代の情報術」も読みごたえがあります。

清澄庭園、江戸のセミナに行ってきました

江戸から東京へ変わった時、江戸の庭園のいくつかが、東京都に引き継がれ、今に至っています。

清澄白河にある、清澄庭園で、江戸のセミナが開催されているということで出かけてきました。

第一回の今回は、江戸の環境がテーマで、六義園、浜離宮、上野山のお話でした。文京区駒込にある六義園では、1781年(天明元年) に柳沢吉保の孫の信鴻(のぶとき)が隠居して住み、庭に鶴のつがいがやって来て、雛が帰り飛び立つのを日記に記しています。この日記によれば、庭園内には多くの鳥や虫がいて、自然に近い状態を保っていたようです。

浜御殿は、将軍家の別邸で、たびたび鷹狩りが行なわれたようです。海辺に近いだけに、鴨が多く採れました。また、ここには象小屋もあって、ベトナムから贈られた雄の象が10年以上飼育されていました。

上野山は、いまでは、美術館、博物館、大学などの施設が並んでいますが、江戸時代は、将軍のお墓を管理する東叡山寛永寺というお寺でした。この東叡山は、江戸一番の桜の名所で、将軍の命により、吉野山の地形をまねて、桜の木を植えたそうです。

その桜には早咲きと遅咲きがあって、山上と山下の花のさかりを分けてあるそうです。上野の花見は江戸の頃からの伝統だったのですね。

このセミナ、1000円の受講料を支払いますが、お土産に、虎屋のお菓子が付きます。それも江戸のお菓子の復刻版という貴重なもの。江戸のことを考えながら、味わいました。

■11/12から11/20まで、清澄庭園がライトアップ
清澄庭園では、今秋もライトアップを行います。期間中 は21時まで開園時間を延長して、柔らかな光に包まれた庭園風景をお楽しみいただけます。

 1. ライトアップ
 時  間:日没~21時
 内  容:園路に配した行灯の小さなあかりを中心に、柔らかな光で包み込まれた秋の夜の庭園散策をお楽しみください
 2. カフェコーナー
 時  間:10時~20時30分 (ラストオーダー20時)
 場  所:大正記念館
 内  容:秋の庭園風景を眺めながら、ケーキセット600円(入園料別途)、コーヒー等をお楽しみください

こちらも幻想的な風景が楽しめそうですね。ぜひ、お立寄ください。

歌舞伎の面白さ

毎年、お正月は歌舞伎を見ることにしている。今年は歌舞伎座がないので、国立劇場の『四天王御江戸鏑』に出かけた。196年ぶりの復活狂言。大蜘蛛が出たり、宙乗りがあったりと、初めての人にも楽しんでもらえる舞台になっている。

お正月公演なので、着物姿の女性が多かった。自分も頑張って、着物で出かけた。また、外国人、それも若い人の姿が目立った。日本では、若者がわざわざ見に行かない芝居を外国人が、楽しそうに鑑賞している。

もともと、歌舞伎は庶民の娯楽だから、難解なことはない。大きく分けて、二つ、ひとつは通し狂言といって、その物語の全部を上演する。もう一つは、役者の見せ場を作るために、一幕か、二幕のある場面だけを並べたもの。役者中心の顔見世だから、そういうまとめ方も普通だ。

最初はイヤフォンガイド付きのほうが、安心。話の筋がわからないと面白さが半減する。そして、長唄、三味線などのお囃子の音色。踊りの場面では、必ず少し眠ってしまう。本当に気持ちがいいのだ。

それぞれのパートの方々が何十年も修業した技を見に行くのである。役者をみて、衣装をみて、話の筋をみて、お弁当を食べてと、本当に忙しい。客席で飲食ができるのも、歌舞伎のよさのひとつ。

江戸の話は、どこか懐かしく、本当にこんな人がいたのだろうなあと思わせる。今年は、菊之助が宙乗りをして、男役に挑戦したのがよかった。1/27まで、チケット状況はこちらから、確認してください。

また、1/11までだが、新宿の京王百貨店で、歌舞伎座幕あい市を開催している。これは歌舞伎座の売店の出店のようなもの。歌舞伎座でしか食べられなかったら、おそばや、紅白の鯛焼きなど、並んでいる。