千葉市美術館で開催中の「酒井抱一と江戸琳派の全貌」展に出かけてきた。
酒井抱一《四季花鳥図巻》(部分) 文化15年(1818) 東京国立博物館蔵
酒 井抱一(1761-1828)は、大名・酒井家の二男として江戸に生まれた。若き日より俳諧や書画をたしなみ、二十代で狂歌や浮世絵などの市井文化にも手 を染めた。三十七歳で出家する。やがて、宗達、光琳が京都で築いた琳派に傾倒し、洗練度を加えた「江戸琳派」と呼ばれる新様式を確立。風流で典雅な花鳥画 を得意とし、風俗画や仏画、吉祥画や俳画などさまざまな主題対応する柔軟性を持っていた。
この酒井抱一の生誕250年記念展ということで、美術館では七階、八階にびっしりと展示があって、見応えがある。ふすま絵、仏画、屏風などさまざまなジャンルがあって、見飽きない。蒔絵をほどこした調度品なども、当時の生活様式を偲ぶことができる。
特に絵の軸物に、それを誉め讃えた「讚(さん)」が三四行書かれていて、その文字を読み解こうとすると、あっという間に時間が過ぎてしまう。たっぷり時間を取って出かけることをお勧めする。
11/13(日)まで、一般1000円、ローソンで前売り券が手に入る(Lコード:33788)