プロジェクトで仕事するときは、作業を等分にしない方がうまくいく

勉強会にいくつか参加しているが、主催者側のスタッフとして働くことがある。メンバはみな大人で人生の先輩であり、知識や経験もあるひとたち。最初、このプロジェクトがスタートしたとき、仕事の配分や役割分担について、ぎくしゃくしたことがあった。

理由は簡単。リーダーが作業を等分しようとして、失敗したのだ。役割は経験と年数、そして、各自の資質と力量をみさだめないとだめだ。ボティンシャルとパフォーマンス。そして、緊急度と優先度のチェックが大切。

全員が等分にやる作業分担は、実は、非効率的である。

期日が迫っているときは、いちばんの実力者にすべてをやってもらうことも必要。それ以外の人は、会場の設営や、資料の仕分け、受付の手伝いなど、気づいたことをやってもらう。

勉強会だからといって、司会や発表を持ち回りにすることもあるが、人前で話すことは苦手だが、資料準備はパーフェクトという方もいる。そんな人に無理やり持ち廻りで参加させるより、緻密な資料調査に専念してもらったほうが、プロジェクトとしても成果が出る。

ひとは得意なこと、好きなことには損得抜きで、あるいは時間の経つのも気づかずに専念できる。だから、人を驚かせたり、感動させる資料や内容が用意できるのだ。

パソコンを使うのが苦手な人もいれば、資料を丹念にまとめるが苦手な人がいる。できないことを努力するよりも、得意なことを任せられた方が楽しいし、継続してやる気になる。

それぞれが自分の立ち位置を知っているのが、大人のプロジェクト。後は、感謝の気持ちを忘れずに、すばらしいことは心から誉めて、みんなが気持ちよく進行できるように、心配りすればいいのだ。

リーダーがそういうことに無関心なら、自らが陰のリーダーとなり、みんなの気持ちをひとつにまとめよう。誉められて、気分を害する人はいないし、照れたような、でも内心はうれしいのだ。すると、もっと人を喜ばせようと、頭を使うようになる。

い まやっている勉強会のメンバは、気持ちのよいひとばかりなので、刺激になり、わくわくする時間を過ごせる。参加者にもそういう心地よさは伝わるものだ。 せっかくの貴重な機会、時間をつかっての勉強会だから、満足度を高く、みんなに喜んでもらえるように努めていきたいと思っている。

 

忙しい人に仕事を依頼するときの要点

忙しい人に何かお願いするとき、どこか遠慮するものがあって、スケジュールなども「できたときでいいですから」などと、曖昧にすることがある。

あるいは、お知らせの封書を送っておいたり、メイルでご案内さしあげて、満足してしまうが、これもだめだ。

要は、いつまでに何をしてほしいのか、できるのか、無理なのかをはっきりさせよう。

忙しい人は、たぶん、一度きりの判断で次に行ってしまう。だから、繰り返し、手紙を読んだりはしない。仕事は締切とプライオリティで成り立っているから、緩やかな依頼は、結局後回しにされ、そして、忘れられるのだ。

メイルを出したからといって、安心してはだめ。三日か四日前に締切と進行の確認をしよう。二日前になって、相手が出張で不在だとわかったとき、あなたはきっと、このことを思い出すだろう。

自戒をこめて、締切日を明記することは、すべての仕事の常識なのである。

複数の出来事がリンクするとき、何が始まる

synchronicity(シンクロニシティ)という言葉があるが、最近、これが続いている。先日、紹介した「あらかわ画廊」で大西信之さんの個展があったが、テーマが、「星の王子様」だった。

すると、SNSの知合いから、北千住のTHEATRE1010で開催している、「音楽劇 夜と星と風の物語 星の王子様より」 の招待券をいただく。貰うまで、どんな話かもしらなかったのだ。

昨日、久しぶりにイタリア研究会に参加し、陣内秀信先生の講演を聴いた。懇親会で運良くお話しできて、江戸東京ルネッサンスの話、ヴェネツィアの話などで盛り上がる。

今日の江戸の古文書講座に、ヴェネツィア大学で日本語、日本文学を教えている教授がゲストで参加した。もちろん専門家だから、江戸のくずし字は読める。お話しすると、数ヶ月前に陣内先生とお会いしたという。イタリアが好きで、江戸にも関心が深いのは、自分くらいだと思っていたら、結構いるのだ。

他にも、このような例はたくさんある。あすなろに書こうと思ったのも渡辺千賀さんのお話を聴いたからだ。

偶然を単なる偶然とは思わずに、何かの意味があるのではないか、と考えるのが私流。1つのことをするのではなく、使い回し、同時進行、一部再利用、などできないかと、いつも考えている。

シンクロは1つだけではなく、連続して、大小とりまぜて、渦巻きのように、影響力を持っているのだ。

 

 

京都、祇園祭に出かけてきました

京都マスターズの友人たちに誘われて、四年前に初めて祇園祭を体験しました。幸運な経験だったと思います。世の中的には、山鉾巡行が有名ですが、このお祭りはその前の数日間が楽しいのです。

京 都の人たちの、優しい、そして、打ち解けた様子を見られるのも7/14頃まで。この時期、観光客はほとんどいません。町内会の知合いが声をかけて、準備を 進めます。この祭りは、仕事が終ってから参加できるので、夜11時くらいまで、四条通は人で賑わっています。昼間は大原、大阪へと足を伸ばして、涼しくな る夜に出かけます。

今回は、京都で浴衣と下駄を求め,それを着て宵宵山、宵山に参加しました。やはり、衣装が変わると、気持ちも変わります。傍観者から、いっきに当事者に なったようで、何倍も楽しいのです。 全部で三十三ある山鉾すべてを見ることはできませんでしたが、代わりに、山鉾の展示品が並べられている場所を拝見さ せていただきました。

伝統芸能というものは、一度廃れてしまうと、また、復活させるのは大変な力が必要です。そういう意味でも京の祇園祭は 大切なことだと思います。7/17の朝、九時に生稚児が馬から抱きかかえられて、登場し、長刀鉾が動きだす。それから断続的に次の山鉾が続きます。という のも、交通は四条通だけ遮断しているので、縦方向に車が行き来しているのです。

動いているうちに、訪ねたことのある鉾が出てくるとうれしくなります。本来なら、博物館の陳列棚に置かれている山鉾が四条通に一斉に並ぶ姿をみていると、ミニュチュアのように思えてきます。可愛らしいのです。

今年は天気に恵まれ、宵山も巡行も晴天でした。

 

 

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起業したら、自分のための時間配分を考えよう

長年勤めた会社を辞め、独立したとき、まず最初に考えたことがある。それは、仕事も大切だが、自分のための時間をまず確保すること。勉強のための時間を割くこと。

そして、今、一月に一回のお料理教室と、六月から十一月まで、金曜日の午前中を日本文学の市民大学に通っている。お料理の日は一日オフとして、恵比寿から、広尾、六本木と、買い物したり、歩いたりして過ごす。

金 曜日はさすがに午後は仕事をするが、それでも教室のいちばん前に座って、PCに講義内容を打ち込む時の緊張感はたまらない。セミナをいくつか主宰している が、自分でもどうやってお客様を引きつけるのか、どこにメリハリを入れたらいいのか、と、観察しながら聴いている。優秀な講師からは学ぶところ大なりであ る。

知合いの映画プロデューサーは、制作会社の社長も兼ねているが、いちばん時間の融通が効くのは、社長の自分だという。何人も部下をもつ 経営者は、考える時間や、リフレッシュする空間が必要だ。だから、どんな会合にもまめに顔を出す。ふだんは、多忙な人だけに、自分の時間を確保しているの がよくわかる。

起業すると、途端にすべての時間に打ち合わせを入れがちだが、それはだめだ。一日のうちで、人と会って、名前や性格を覚え、アクションアイテムを整理できるのは五件までと決めている。それ以上はお会いしても、うろおぼえになってしまう。

だから、よい仕事をしたいと思ったら、自分のために使う時間を確保することだ。あの佐藤可士和さんだって、健康維持のために、週中にスボーツ倶楽部に通っている。この時間だけは、スケジュールに入れて、最初に押さえてしまうという。

自分の仕事とは、ぜんぜん関係ない人脈、というのも大切なことだ。本業でトラブルが起きても、平然と参加できる。わたしの参加しているお料理教室にも、現役のドクターが通っている。勤務中に、数時間、お休みをいただいてタクシーで駆けつける。

もちろん、起業していない人も、同等のことはできるはず。そのための有給休暇だから、もっとどうどうと使ったらいいと思う。会社員時代、これを使って欧州旅行によく出かけた。

 

 

仮想空間で出会う人は、優しいが・・・

三年ほど前から、女性だけのSNSに参加しているが、そこで出会う人々は意識が高く、一度もあったことがないのに、日記(ブログ)を読み合うだけで 共感することが多かった。 リアルなオフ会もひんばんに開かれているが、気に入った人は、実際に会ってもぶれることがない。ブログに偽りを書き続けること は相当困難だから、地の部分が明らかになっている。
いま一つ、一月ほど前から参加したSNSも、女性がほとんどで、友だちになったひとには優しいコメントを送りあっている。これは、仮想の世界だから優しくなれるのか、それとも、利害関係のない人には優しくできるのか、不思議なくらい居心地がよい。

たぶん、バリバリと仕事をしている人は、ここには入れない。何かの事情で、たとえば、出産による子育て、あるいは、介護、あるいは、子どもの養育などで、外界から遮断されたような状態なら、ここに書き込むことで、自分という存在を明示できる。

物事には必ず裏と表があるから、優しいコメントを送るのは、自分がそういう状態を欲している、つまり、現実の世界では、誉められたり、励まされたり、あるいは、有頂天になるような状況が少なすぎるのではないか。

マーケティングが専門なので、こういう場面でも、仮説と検証を始めてしまう。女性が社会に出て、多様な働き方ができるようなった現代だからこそ、満たされない部分もたくさん出てきているのだろう。

うがったいい方をすれば、結婚しない女性が増えたり、出産率の低下なども、女性たちの不満を吸い上げて、解決の手伝いをする、社会の仕組みが欠けているからだと思う。

フィンランドに住まいする同級生は、最初、スゥエーデン系フィンランド人と結婚して、子どもを二人作った。この国では、子どもを持つ母親に手厚い保護と制度が整っているから、異国で子どもを生む不安はなかったという。福祉というのは、外国人にまで、行き渡っているのだ。

 

京橋界隈アートフェスタ2008

毎年7月に開催されてきた「京橋界隈展」が「京橋界隈アートフェスタ」として再スタート。参加ギャラリーも31件となり、様々な展覧会が一斉に開催される。

画廊というと、馴染みがないし,日頃近くを通っても中まで入ったことがない人が大部分だと思う。わたし自身も、4年前まではそうだった。このアートフェスタの期間中は、日頃敷居の高い画廊も、フレンドリーに受け入れてくれる。

鑑賞することが大切で、買うのはその次のこと。受付を済ませたら、大きな荷物は預けてゆっくりと眺めて見よう。

知合いのあらかわ画廊も、時間延長、期間中無休で、みなさまのお越しをお待ちしている。

30歳ちがう友だちが、大切

仕事をしていると、いろいろな方に出会うが、その中から友情が生まれるケースも多い。考え方や、人生への取り組みで共感できる人とは、ためらわずに仲良くさせていただいている。

そ んな中で教わったことだが、友人は30歳くらい離れた人が大切だということ。20代なら、30年上の50代の方と、そして40代なら、中学生くらいと親し くすると,発見が多く刺激になる。同年齢だと気楽だが、甘えもある。その点、世代が違う方と付き合うと、常識となっていることが通用しないのが面白い。

最近、アバタを使うSNSで知合いになったのは、中学2年生の女の子。洋服の組み合わせが抜群にすてきで、まさか、中学生だとは思わなかった。絵文字を教わりながらメイルを送っている。これも感性の問題だから年齢は関係なのだ。

年上の方を敬遠されている方、人生の叡智を教わりましょう。