京都マスターズの友人たちに誘われて、四年前に初めて祇園祭を体験しました。幸運な経験だったと思います。世の中的には、山鉾巡行が有名ですが、このお祭りはその前の数日間が楽しいのです。
京 都の人たちの、優しい、そして、打ち解けた様子を見られるのも7/14頃まで。この時期、観光客はほとんどいません。町内会の知合いが声をかけて、準備を 進めます。この祭りは、仕事が終ってから参加できるので、夜11時くらいまで、四条通は人で賑わっています。昼間は大原、大阪へと足を伸ばして、涼しくな る夜に出かけます。
今回は、京都で浴衣と下駄を求め,それを着て宵宵山、宵山に参加しました。やはり、衣装が変わると、気持ちも変わります。傍観者から、いっきに当事者に なったようで、何倍も楽しいのです。 全部で三十三ある山鉾すべてを見ることはできませんでしたが、代わりに、山鉾の展示品が並べられている場所を拝見さ せていただきました。
伝統芸能というものは、一度廃れてしまうと、また、復活させるのは大変な力が必要です。そういう意味でも京の祇園祭は 大切なことだと思います。7/17の朝、九時に生稚児が馬から抱きかかえられて、登場し、長刀鉾が動きだす。それから断続的に次の山鉾が続きます。という のも、交通は四条通だけ遮断しているので、縦方向に車が行き来しているのです。
動いているうちに、訪ねたことのある鉾が出てくるとうれしくなります。本来なら、博物館の陳列棚に置かれている山鉾が四条通に一斉に並ぶ姿をみていると、ミニュチュアのように思えてきます。可愛らしいのです。
今年は天気に恵まれ、宵山も巡行も晴天でした。