12月は一月あると思うな、三週間で時間配分する

明日から12月、今年もわずかになってきました。

さて、弊社はセミナを開催していますので、年末年始を含めて、来年三月末までの予定表を作っています。それを眺めていて、はたと気が付きました。

『なぜ12月は忙しいのか。他の月と較べて31日まであるのに、時間が足りない気がする理由は何か 』

それは、12月の実質仕事稼働日が三週間だからです。

外資系ならクリスマス休暇が始まりますから、12/19が最終出社日となります。日系企業でも現在は、グローバル展開しているところが多く、これに準じたところも出てきます。

また、官庁の御用納めは、ふつう、12月28日なのですが、今年はこの日が日曜日。したがって、12/26が御用納めとなります。この週には天皇誕生日もあり、連休を取る人もいるでしょう。ここで、打合せのアポイントを取ることは、かなり大変です。

いつもの月間予定を見直して、三週間ですべてを終らせなければいけません。

1. 打合せの開始時間、終了時間を守る

前職のとき、いちばん困ったのが、年末のご挨拶ということで手帳やカレンダーを持参して、突然いらっしゃるお客様でした。ここで評価をあげたかったら、事前メイルを出しましょう。すぐに帰るといいながら、長話をしないこと。あなたも、お客様も三週間で一月分の成果を出さなければならないからです。

2. 忘年会は週に二回までとする

バブルの頃は毎日、忘年会に誘われていましたが、さすがに今は体力が続きません。限られた時間で、クオリティの高い仕事をこなすには、睡眠時間も健康も大切。プライベートも含めて、忘年会などの誘いは週に二回に留めてください。

3. 年末年始のお楽しみを考えておく

12/26から、来年の1/5の仕事始めまで、9日間あります。この間の過ごし方を決めておきましょう。資格試験の勉強に充てるとか、読書する、温泉に浸かる、毎日、外国モノのビデオを三本見る。語学の勉強のため、合宿に行くなど。

いちばんもったいないのが、昼過ぎまで寝ていて、夜は好きなだけ夜更かししている。どうせなら、朝五時に起きて、朝型にシフトしてしまいましょう。

お金をかける必要はありません。散歩して、風景をスケッチし、水彩画にしてもよいし、ただ走るのも楽しいです。 

4. ネガティブなことは、言わない

忙しい、忙しい → 人気があるから、声がかかってうれしい

時間がない   → 集中力を養うよい機会だ

忘年会が重なって辛い → 人脈があるから、呼ばれるのだ

言霊という思想は万葉集の頃から、ずっし信じられてきました。言葉に出すと、それが実現する。言葉が大きな力を持っているのです。ポジティブなことをいって、愚痴を言わない人のところには、同じような仲間が集まります。

さあ、三週間ですべてが終るように、仕事の配分をしてみましょう。段取りがよければ、後が楽です。

手帳を新しくする時期になりました

来週から12月、今年も後一月余りとなった。毎年、この時期に新しい手帳を求めて、切り替えることにしている。システム手帳はごつくて苦手なので、最近は小型の手帳にしているが、ぴったりしたモノを見つけるまで、いろいろと変遷があった。

 

1. A4サイズの大型手帳
外資系にいたときは、もっばらこればかり。メモする量も半端ではないし、毎日、毎週のMUST DO’sを書き込むにはこの大きさがよい。会議や打合せには必ず持参していた。

 

2. 中型手帳
ノートPCが渡されると、会議にはこちらを持参することになる。当然スケジュールもオンラインで管理。でもオンとオフの行事があるので、自分用に中型サイズの手帳を求めた。バックに入る大きさで、重複するがスケジュールを書き込む。こちらを携帯して暮らしていた。

 

3. 小型手帳・フランス製
小 型のものは、よく選ばないと、まったく使えない。実は二十年くらい前に、パリで買ったカルチェの手帳を持っていて、こちらをプライベート用にしていた。た だし、三ヶ月ごとの四冊に別れていて、スケジュール管理には使えない。一冊の手帳では収められずに継続した二冊をもって書き込みしていたが、不便だった。 休日もフランスベースなので、アメリカの会社では使えない。

 

4. 小型手帳・日本製
予定を書き込むのに、祝日など の情報は大切。日本製の中から、気に入ったものを探したら、RaymayでRFD9002Wというポケットサイズの手帳を見つけた。価格は1,260円と 手頃。ただ、カバーが合皮なので、一年間使うには辛い。中型タイプも同社のものを以前から使っていたので、書き込みの位置なども満足していた。そこで、こ れをリファイルとして、カルチェの手帳に差し込むことにしたら、これが正解。サイズ的にも合い、天地を3mmくらいカットすると、ぴったり入る。

見た目はカルチェで、中身はレイメイの組み合わせで使って、今年が三年目。この手帳は2008年10月から2010年1月までの14ヶ月をカバーしている。年末年始にかけてのスケジュール調整には力を発揮する。

 

5. グーグルカレンダと小型手帳
実 際のところ、どこからでもアクセスできるグーグルカレンダに年間の予定をどんどん入れていく。こちらは毎週とか、曜日の設定ができるので、大まかなものは 決めておける。セミナや展示会の案内はそのURLもコピーして載せておくと、後から会場アクセスなどもわかる。小型手帳は、主にプライベートの予定を入 れ、それがダブらないかをチェックする。手帳のよさは捲るだけで、瞬時に連続した行事が見つけられること、PCを持ち込めない打合せなどに役立つ。

 

6. 番外
年間のスケジュール表を作るのに、ことしもこのサイトか らダウンロードして、プリントして、色鉛筆で書き込みした。いわば、スケジュールの白地図のようなもの。週の最初を日曜日、あるいは、月曜日などに設定で き、フォントとレイアウトがおしゃれだ。サイズの指定、縦横の指定、言語の指定などもできる。日本語はなし。祝祭日は日本のものに対応してないので、それ は予め書き込む必要がある。

 

■追記
先週、弊社セミナの2009年の年間スケジュール表を作ったが、5月と、9月に五連休があって、少し慌てた。そんなに休日があっただろうか。11月のうちに来年の年間スケジュール表を作ると、12月に入って心安らかに仕事ができる。皆様にもお薦めしたい。

プレゼント用には価格が付いていないものを

銀座の東急ハンズ、GINZAハンズで目的の品物をゲットし、その帰りに近くのデパートに立ち寄る。町はクリスマス一色で、通りの反対側には宝くじ売り場の行列ができていた。

日頃、平日にデパートに行くことなどないので、すべてが新鮮だ。1階のファッション雑貨のバザールですてきな柄タイツを発見。不思議なことに、同じような品物が一部は値下げで、一部はそのまま。近くにいた店員さんに尋ねてみる。

『これは値下げシールがはがれていますので、こちらと同じです』レジに持っていけば、分かるというので、何組か持って、並ぶ。担当の方が困って、同僚に確 認していた。やはり値下げ品らしい。彼女がすらすらとシールをはがすので、元の値段のシールもはがしていただく。なぜそんなに取れやすいのか。

『こちらはプレゼント用でお使いになります』

なるほど、高級なストッキングはプレゼントになるのだ。

ここで、はたと気が付いた。スーパーで売っている商品は、二組で880円とか、一枚980円とか、パッケージに印刷されている。あれはプレゼントにはならないのだ。たしかに人にモノをあげるときは、値段シールを取ってもらう。

今は価格を載せない製品が多い中、はずせないところに印刷してあるグッズはある意味、貴重かもしれない。

 

■本日の教訓
セール品を買うときは、恥ずかしがらずに近くいる売り場担当者に確認しましょう。知合いが、三枚で1000円だと思い、レジの近くで一枚1000円に気づいて、不幸を回避したと言っていたが、レジに並んだら、黙って支払うしかないだろう。

高級品を扱う店員さんは、丁寧で親切である。たとえセール品でも、その人がリピーターになってほしいから。

 

仕事以外の趣味をもとう

仕事一筋の人が、組織の変革についていけずに、心と身体に変調をきたす話をずいぶんと聞く。その一方で、リタイアした人から、毎日、暇すぎて苦痛だという話もよく聞く。

仕事にすべてのエネルギーと時間をかけて、成果を自慢しあうという時代は終ったのかもしれない。仕事がいけないのではなく、それ以外に夢中になれる趣味を持たなかった不幸とでもいおうか。

わたしは、長年、外資系に働いていたので、オンとオフの切り替えは得意である。だらだらと仕事のことを考えたまま、週末を過ごしても楽しくない。外資系は連続二週間の休暇を取ることも奨励されているから、在職中から、仕事以外の楽しみを考えて暮らしている。

趣味といっても、飲む打つ買うではない。もう少し知的な、あるいは健康的な、芸術的な趣味が長続きする。継続することでどんどん知識や経験が高められ、後輩の指導もできるだろう。

■いつからはじめるのか

問題はここからである。好きなことを始めるのに、遠慮はいらないが、仕事の忙しい今、続けられるのかという心配はある。だが、今始めるのに困難なことは、三年後、五年後には、もっと困難になっているはず。

『案ずるより生むが易し』という言葉があるが、始めてしまえば、なんとか時間のやりくりができる。そこは会社の影響力の及ばない新世界である。左遷されても、万一、首になっても、趣味の場は何の変化もなく、続けられる。それはどんなに心強いことか。

私事になるが、外資系にいたとき、アーティストの権利を護るNPOと、新聞社系のML、そして高校の同期会の手伝いをしていた。この三つの異なる場があったので、社内の人事異動でもショックを和らげくれた。

独立した現在は、佐渡の能楽者、イタリア研究会、女性だけのSNSなど、それに関連する会議、イベントに参加している。すべてに共通することは、なんらかの奉仕をしていること。ここで儲けようとは思っていない。

現 在の問題は、仕事と趣味の境界線が曖昧になってくることだ。仕事の息抜きに始めたことが、大きな比重を占めるようになってきた。11月からは能楽入門講座 に通っているが、来年の春には発表会もあるらしい。佐渡の能楽についての調査研究をしているうちに、ミイラ取りがミイラになりそうである。

■まとめ

仕事以外の場で、活躍できるような趣味をもつ。これが急速な社会変化の衝撃を和らげてくれる。業界以外の勉強会でもよい。自分とは立場、年齢の違う人から教わることは、たくさんある。仕事以外の場での発見は人生を豊かなものにしてくれる。

本を読んだり、独学でやる趣味もいいが、できたら人とのまじわりを大切にしよう。いずれ、まわりの人たちがあなたを助けてくれる日が来るのだ。

 

 

嫌なときに嫌だと言えるヒント

1. あるサークルの中での出来事

Sさんは、時間をかけてとことん丁寧にやるタイプ。普通の人なら、気づかない盲点も拾い出してくれる。それだけに、何かやると発見と疑問が続出する。

Gさんは、効率主義。多少精度が悪くしても決められた期日までに、ゴリゴリとやっていく。

この二人が同じ仕事を分け合うとどうなるか。Sさんの疑問は何も解決されないまま、次々と仕事が進んでいく。

 

2. なにが問題なのか

Sさんは、高い能力はあるのに、自分の考えをまとめて、整理して、論理的に述べるのが苦手。

『わたしは、こう思う』を相手の立場に置換えて、
『あなたは、○○のとき、どうされますか』と発言するだけでずいぶん違う。

嫌なときは、それを相手に伝えよう。

『疑問が残ったまま、次の仕事に取りかかっても、成果はでません』
『○○と△△が一致しないので、もう少し時間をかけて調べたい』
『○○と△△について、全員で手分けして、調べてもらえませんか』

3. 嫌だと伝える時のヒント
1) 相手に対する敬意を払う
2) 相手のやり方を批判しない
3) 簡潔にまとめて、疑問を伝える
4) 深く調べることで納得の行く成果になる
5) 締切はいつまで延ばせるか、時間はどれだけかけられるのかを聞く

4. 注意すること
1) 相手が上司のときは、それが上司の成果にもなることを強調する
2) 気分屋のひとには、機嫌の良い時に相談する。それ以外はだめ
3) 年配の男性の場合、一度出した結論は、たとえ間違っていても訂正しない人がいるので、相談する時期をよく見きわめること。

内気で話すことが下手だというひとは、原稿を書いて、リハーサルをしよう。家族と練習、あるいは仲良しの同僚などと1、2度おさらいしておく。すると、本番でも怖くない。

嫌なことを嫌だと言うのは、実はとても大切なこと。あらゆる立場で人と付き合うコミュニケーションの一部である。

【江戸にまなぶ】で、弊社古文書セミナが、新聞掲載されました

今年は江戸ブームです。あちこちで関連の展覧会が開かれたり、篤姫を放映したり。そんな中、東京新聞の取材を受け、本日11/7の朝刊に【江戸にまなぶ その3】で弊社古文書セミナを取り上げていただきました。

米国の半導体企業に23年勤務した後、独立して、ビズネスブログセミナと、古文書セミナを主宰しました。これは、佐渡で能楽を研究していた時、出された資料が読めなかったのが理由です。

江 戸は260年間あって、その最後は明治と繋がっています。つまり、明治の人は、この江戸のくずし字を難なく読み書きしていました。それが、わずか100年 ちょっとで、まったく読めないというのは、文化の伝承という意味でもいかがなものかと思うのです。英語やイタリア語が話せても、日本の江戸の文字が読めな いのはつまらないと思い、講師の先生にお願いして、楽しく、初心者でも力の付くようなセミナを企画しました。

江戸に起きたことは、今も繋がっていることが多いのです。たとえば大晦日、江戸市内は商人たちが貸した勘定を集めに走りまわりますが、それは夜が明けるまで、つまり明るくなると、新年が始まって、借金もしばし取り立てはなくなります。

この話をしたところ、64歳の元銀行員の方が、銀行は昭和48年頃まで大晦日は深夜まで営業し、銀行員は各商店を回って集金されたお金を回収していた。必ず除夜の鐘を聞いて、みなで初詣してから帰宅したというのです。

ま た、東海道など旅をするときは、旅先でお世話になったうちの人が、必ず次の宿場まで付いていく、共に旅をするのが当たり前の風習だった。奥の細道などで も、芭蕉が世話になった俳人たちは、次の宿ではなく、四五宿先までお共して付いてきます。ひとつには、通信手段が限られている時代なので、二度と会うこと がないかもしれない、あるいは、一つの宿まで共に歩く事で、相手と寄り添ってずっと旅をしている気持ちを表すなどです。

これが昭和までも続き、よく東京駅の新幹線乗り場に会社の部下上司、全員集まって、見送る。また、東京から新横浜くらいまで同行するなど、よく見かけました。あれは江戸の風俗だったのですね。

こういう風に江戸を学ぶと見えてくるものは多く、それが今の不確定な時代を生きていく糧にもなるような気がします。

 

 

モノを探す時間が、いちばんのムダ

11月最初の三連休、衣替えや、本棚の並び換えなど、ちまちまと片付けをしていて気が付いた。

モノを探している時間か、思いの外、多い。

た とえば、衣類をしまうとき、『2009.2 春物、新品』 とカードに書いて引き出しの手前に入れておく。これを見ると、どの引き出しをどのタイミングで出すのかがよくわかる。この用紙は、ストッキングの台紙を利 用しているのだが、それをどこに保存していたか、忘れている。

また、書くのに必要な大型マジックや、色付マジックが見つからない。

水性ペンはたくさんあっても、油性ペンが見つからない。切れるハサミが行方不明。

 

探せば見つかる場所にあるのだが、探す時間と、動作を中断することによる進行の遅れが問題。

【整理整頓】
整理整頓とは、片付けることではなく、頻繁に使うために保管場所を固定することだ。 それが分からないと、一瞬きれいになっても、二三日でごちゃごちゃになる。

【いらないものは元から絶つ】
コンサートやセミナで山のように資料やパンフレットを貰うが、家に着く前に分類して、捨ててしまおう。興味のない資料は決して見ないし、家に積んでおくことになる。

【少ないものを工夫して使う】
在庫が少なければ管理も簡単。身の回りのモノは、少ないほど快適だ。情報本のたぐいも二年以上たったら、処分しよう。旅行のガイドブック、資格試験のテキスト、交通地図など。雑誌は一年で捨てることにしたら、本棚にゆとりが生まれた。

【読みたい本はしまわない】
知合いの大学教授は、関連ある本を机のまわりに積んでおくという。本棚にしまってしまうと、忘れて、また同じ本を買ったりする。必要なものは身近ですぐに取れるようにしよう。積ん読というのは、案外大切かもしれない。

【出したものは、その場所に戻す】
当たり前だが、忙しくなると元に戻す時間がなくなってしまう。その前に生活習慣として馴染んでおこう。決まった場所だけ、探せばすむためには、その場所を死守すること。缶詰や保存食品などもこのルールで在庫すれば、ムダがない。

【いちばん時間を占めるものを把握する】
一日の大半を何をして過ごしているか、それのツールは揃っているのか。用途別にかばんを分けるのもよい。その中に、必要なものを入れておく。忘れ物がなくなれば、楽しい。