純喫茶トルンカを読みました

知り合いに薦められて、京都まで連れてきた本たち、「純喫茶トルンカ」もその一冊です。

【トルンカ】つてなんだろうと思って読み進めてきたら、最後の章で明かされました。イジー・トルンカという、チェコの人形アニメの作家なのです。この店のマスターが最初にデートしたとき見たのが、その作品で、やがて、それを店の名前にしたというわけです。

舞台が、喫茶店で、さまざまなお客様がやってきます。薫り高く、ほろ苦い思い出。マスターのいれる上質な珈琲に似ています。ドラマは現在から、過去を呼び出し、そしてちょっぴりと未来に光を当てています。

谷中の話なので、読んでいると、その場所が立体的に浮かんでくるから不思議。さらさらと読めますが、本当は、じっくりと一話ごとに味わい深くお楽しみください。昔の出会いや、昔分かれた人たちのことを思い出しました。心の温かくなる物語です。
徳間文庫 八木沢里史 著

富士山は、気高く、そして恥ずかしがり屋。

大阪に行くのに、マイレージの特典旅行を利用するため、成田から仙台、そして、仙台から大阪という三角形の二辺を飛ぶという、コースを選んだ。

一つには、仙台空港からの景色が見たかった。何年か前に利用したことがあって、あの大震災のあと、どのように復興したのか、この眼に見ておきたかった。

成田からの出発が10分遅れて、仙台には11:05に到着。乗り換え便は一時間半後なのだが、雪のため、遅れとのこと。海から、こんなに近いのだ。気づかなかった。

持っている搭乗券は、前の便もご利用できますのでと、係りの人に案内されて、搭乗手続き中の11:20大阪行きに乗る。手荷物だけで、係りの人に連れられ、バスに乗って、飛行機に滑り込む。昔、同じようなことをテキサス州オースチンからやったことを思い出した。

仙台は快晴、途中、アナウンスがあって、富士山が見えるという。窓際の席なので、探してみたが、何も見えない。富士山は雲がかかっていて、見えるのは一瞬だというが、しばらくすると、その全貌が見えてきた。

雲間に浮かぶ富士山


冬の日の澄んだ空気がよかったのかもしれない。こんな富士山をみたのは、初めて。わざわざ仙台経由にした甲斐があるというもの。

昔から霊峰としてあがめられてきた理由がわかるような気がする。大人たちが心をときめかす何かがあるのだ。雲の上の世界をきっと垣間見せてくれるのだろう。古代の人もきっと、山頂まで上ったに違いない。

大阪には予定より10分早く着いて、すべてが順調だった。来年の年賀状の絵柄はこれにしよう、と決めた。

特典旅行でここまで楽しめるのは、幸いである。

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スゴ本オフ忘年会2013「お酒」なスゴ本 に行ってきました

毎回、新しい本を教わる、スゴ本オフ、今年最後のテーマは、お酒。お酒にまつわる本は何があるだろうかと、迷い、次の三冊を選出しました。

1. 落語家のやけ酒、祝い酒立川談四楼 PHP研究所
落語家と酒は付き物。この人は、立川談志の付き人をしていて、当時売れっ子だった談志は、田辺茂一に師事し、吉行淳之介、生島治郎、梶山季之、山口瞳などとも顔なじみになり、まず作家を知って、本を読むという、前座だったそうです。
昭和の名人といわれる、志ん生、小さんなどの飲み方についても語っています。

2. 対談 美酒について―人はなぜ酒を語るか (新潮文庫)
吉行淳之介・開高健
あの吉行が、開高健と旅について、酒について語る話です。サントリ文庫の一巻として企画された三回シリーズ。お酒がはいれば、開高先生の放談がはじまり、銀座のバーというよりは、泊まり込みで旅館で車座で聴いている気分になる。第三夜くらいから、読み始めるのがお薦め。巻末には、銘酒豆事典も掲載。

3. 帰りたかった家青木玉 講談社
著者青木玉は、あの幸田文の一人娘。父母の思い出、祖父露伴の様子を綴ったエッセー。その中で,二三か所、お酒が出てくる。幸田文の嫁いだ先は、新川の酒問屋の三男。大店のぼんぼんだった父親は、だんだんと暮しがたたくなり、引越を繰り替える。幸田文は、会員制の酒を販売を考え、一升瓶のラベルを剥がし、中身を洗って乾かし、そこに酒をいれて売るのだ。

そして、後日、岩波書店から露伴全集を出すことになってのかえり、神保町の古い酒屋で、そのときのなじみのある酒をみつけ、持ち合わせがないから、ともう一度、岩波にもどって、買い求め、ふたりで祝杯を揚げたと書かれている。あの幸田文に、こんな時間があったのか、と思うとなつかしい。

この日並んだ,本をごらんください。見ているだけで、酔いが回ってきそう。わずか、数時間でうんちくが語れるようになります。


そして、今回はスゴ本オフならではの特別企画。着物女子、着付け体験。忘年会ということで、着物を着たいひといますか、と呼びかけると、参加者の5人が手をあげてくださり、着物でスゴ本オフとなりました。参加された方には、アンケートにも記入いただきましたが、みなさま、着物を楽しんでいただけたようで、ほっとしています。

今度は、着物男子にも参加してほしいかも。本をコアに、本当にいろいろと遊べますね。すてきな忘年会+スゴ本オフでした。

花だけの「写真展」に行ってきました

写真家の清家正信さん、Facebook繋がりで、グループ展などを拝見していました。風景を撮ると、しずかな、哀しみのようなものまで、映し出し、清冽な印象です。その方が、「花だけの写真展」を開催するというので、オープニングパーティに出かけてきました。

会場は、すでに熱気に溢れていて、飾られた写真は、写真というよりは、絵画。絵画展に迷い込んだような印象です。自然にあるものを撮っているのに、儚さ、脆さ、凛とした表情、時間の流れ、などさまざまな思いを感じます。写真でここまで、取り込めるのですね。そういう驚きは、わたしだけでなく、会場にいたすべてのみなさまが、そういう感想を述べられていました。

どうやったら、あんな写真が撮れるのか、どうやったら、少しでも、近づけるのか、考えると夜も眠れそうもありません。写真は写実を超え、芸術となるのですね。会場には、重い一眼レフを抱えた人ばかりで、コンデジの自分は、それを取り出して写す勇気がありませんでした。いえ、すばらしい作品に圧倒されて、ただただ眺めていたのです。写真を撮ることなんか、思いつきませんでした。

日時 2013年12月14日から23日まで、12時から19時 (好評につき12/23まで延長します)
場所 目黒、meguroba
〒153-0063
東京都目黒区目黒1-23-15
Tel :   090-8343-6226

ぐるなび食市場「かに特集試食会」に行ってきました

ぐるなび食市場アフィリエイト事務局主催の『かに特集試食会』に行ってきました。場所は、外苑前の外苑前アイランドスタジオ。キッチン付きのイベントスペースです。

会場には、三社の蟹が並べられていて、贅沢な食べ較べができます。

「北国からの贈り物」、毛ガニ、タラバガニ カニ足、ズワイガニ カニ足


越前かに問屋ますよね」ズワイガニ (カット済み)


「本物を追求するフォーシーズン」セコガニ、ズワイガニ脚

この試食会、二部構成になっていて、第一部で、店舗からの紹介と、蟹そのものの味わい方を教わり、第二部では、その発展形で、甲羅に酒を垂らして焼いたり、蟹味噌を混ぜたり、本場ならではの味わい方を教わります。

ふだん、高価な蟹を食べ較べる機会は少なく、また、店舗からの丁寧な解説付きで教わることもないでしょう。そういう意味でも、贅沢な試みでした。

生の蟹をバターを溶かしたホットプレイトで焼くと、その美味しさに圧倒されます。茹でたものも美味しいですが、焼きカニは初めての体験でした。

また、松葉ガニの雌で卵たっぷりなセコガニ。こちらの食べ方も教わって、初めていただきました。甲羅の裏側にまで広がる卵、濃厚な味わいで、臭みはまったくありません。地元では、大根を入れたみそ汁にするそうです。こちらも贅沢な一品ですね。

また、包丁いらずにカットしたズワイガニ。いただいた人もすぐに楽しめます。こちらの店舗では、甲羅にカニの身と蟹味噌を混ぜたものをお酒を加え、焼きます。それが美味しいのです。

どちらの店も美味しく、そして、アレンジしたものも初めての食感で、勉強になりました。


毛ガニの甲羅酒、カニ味噌もたっぷりです。


ズワイガニの甲羅焼き、こちらに合う日本酒も用意されて、至れり尽くせりです。


セコガニは、分解の仕方を教わり、ひとりづつ、自分で開いてみます。隣の席の鳥取出身の方がいたので、助かりました。右が中身をとりだしたものです。卵が美味しくて、いくつでも食べられそうでした。

ぐるなび食市場は、日頃から愛用していますが、こうやって、実際の店舗様からのお話を聞きながらの試食会は、勉強になります。安全な食をいつも考えて暮らしているので、企業がどんな理念で食物を提供しているのか、とても気になります。

偶然ですが、いつもお世話になっている店舗様もいて、担当の方とお話しすることができました。アフィリエイトということで、参加させていただき、感謝しています。

帰ってきてから、家族にも共有したくて、さっそく注文してしまいました。生のカニを焼き、甲羅も焼いていただきました。自然のつくる濃厚な味は、生クリームや、フォアグラより、美味しかったです。

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