幕張メッセで毎年開催されるFOODEX JAPANは、総合食品展示会です。国内、海外の新しい食材と出会う場で、昨年は庄内麩が気に入り、取引を始めました。
今年の全体の印象は、ヨーロッパの結束が際立っていたこと。ヨーロッパ・ブースも中心に位置し、アメリカが縮小気味に比べて、イタリア、ドイツ、フランスなどはパフォーマンスも見事で、目立っていました。
イタリアブースでは、日本国内からシェフを呼び寄せ、イタリア料理の講習、そして試食と続きます。アンケートもあって、答えるとかわいいメモ帳がもらえます。ドイツブースでは、ドイツ人二人による、料理の実演、こちらも出来上がったものを試食できます。なにしろ、よくしゃべる二人に通訳はひとりで、あたふたしています。
■ドイツ風チキンのクリーム煮 (レセピはこちらで補完したものです)
1. 鶏肉400gは、皮をはがし、一口大に切って、塩胡椒し、炒めてブイヨンで煮込む。
2. ホワイトソースをつくり、このチキンを加えてさらに煮込む。チリパウダーも少々加える。味見して、砂糖も小さじ1加える。
3. アスパラ、インゲンを4、5センチに切ってさっと茹で、炒める。
4. 皮をむいたポテトをいちょう切りして、油で炒める。ブイヨンを入れて煮込む。
5. 器にチキンを盛り、アスパラ、インゲンを散らして、上からポテトを並べる。最後に熱々のホワイトソースを注ぐ。
■ドイツ風野菜のカレー煮
1. 玉ねぎをみじん切りし、砂糖を小さじ1加え、油で炒める。そこにトマト1個をすりおろしたもの、さらに100ccのオレンジジュースを加え、煮詰める。ここにカレーパウダー、チリソースを加え、カレー味にする。
2. ベーコンあるいは、ソーセージを炒め、マッシュルームも加えて、炒める。ここにコーン、アスパラ、グリーンピースを加え、炒める。
3. 器にこれらを彩りよくならべ、熱々のカレーソースを注ぐ。ピリリして、甘さのあるカレー味が絶妙のおいしさ。
イタリア館では、カラーの小冊子を配布していましたが、お料理のレセピとしては、一工夫が必要。ドイツ館のダイナミックな実演は楽しかったし、すぐに作ってみたくなります。
後半、かなり歩いて、心地よく疲れて、会場を眺めていると、自分がその場にいるのではなく、なにかの映像を眺めているような気分になりました。それは、大きなパーティの真っ最中。みんな何かを頬張り、グラスを持ち、大声で話し合っている。幸せな時間なのです。食材だけでなく、そこで提供されるサービス、また、そこに集う人が醸し出す幸せ感。 普通の展示会では、味わえない瞬間です。そこに居合わせた全員が感じていたことだと思いました。