価値あるものに、囲まれて暮らす

今年流行った、「断捨離」。モノを断ち、ガラクタを捨てれば、執着も離れていく。新・片づけ術として、やましたひでこさんが、提唱している。

今年の大掃除は、この概念も生かして、断続的に、重点的に片付けをした。仕事をしながらなので、一日のうちの何時間かを、片付けにあてることにする。今年は、 日頃、見ないようにしている棚や引き出しも、中身を全部出して、捨てるもの、残すものを決めた。

一年前には、貴重な資料だったものも、やがて、ゴミになっていく。この見極めができないと、本当にガラクタの山に囲まれてしまう。昔から、使っているボールペンのメーカー、型番までこだわっているのに、身の回りには、使い勝手の悪いものを放置していた。反省。

本当に必要なものは少ししかなくて、それを大切に使えばいいのだ。モノが増えれば、在庫管理が必要になり、時間もエネルギーも割くことになる。

不用なものを大量に捨ててみて、気づいたことがたくさんあった。自分は何をしたかったのか、何をしようとしているのか、真面目に自分と向き合う時間を持てた。これは貴重な体験だった。大人になると、よほどのことがないかぎり、人生とはなんぞや、などと考えない。

きれいに片付いた部屋は心地よく、いつまでもここで過ごしていたいと思う。並んでいる本の背表紙の色や形を揃えたり、忘れていたお香を焚いたりと、細々とした楽しみがある。

好きと嫌いの基準がしっかりとある人なら、お片づけは容易だ。自分の感性にあわないものを捨てていけばいいのだ。好きなものに囲まれて暮らす生活と、もったいないからと、ガラクタに囲まれて暮らすのと、どちらを選ぶかである。

捨ててしまっても、また、買い足すことができるし、好きでもないものは、なくても困らない。クリエイティブなお仕事をされる人には、特にお薦めする。何もないところから、新しいアイディアが生まれる。何かあるものを加工したり、手直ししたりするのはないのだ。

真っ白なキャンバスに、好きなように描く楽しさ、それをぜひ、体験してほしいと思う。

 

 

エレクトロンとオペラの融合を見てきました

このイベントは、前から知っていたのだが、エレクトーンが伴奏のオペラの独唱会と、思っていた。予想は見事に裏切られる。

【Etoile 作曲家たちが残したその時代の愛に満ちた美しい作品をバリトンの騎士、与那城敬と、美しく気高いソプラノ、小川里美の歌でお送りします。ともにステージを作るのは、ヤマハ・エレクトーン・ステージア・シリーズ最高峰のELS-01X。演奏は豊かな演奏表現を誇る清水のりこがつとめます(案内パンフレットより抜粋)】

与那城さんも小川さんもプロのオペラ歌手だから、きっとすばらしいだろうと思っていたが、演奏者の清水のりこさんの奏でる交響曲、オーケストラのサウンドには驚かさせる。これって昔のシンセサイザーではないか。

70年代、プログレッシブロックをリアル体験したものにとって、あれは、キース・エマーソンか、リック・ウエイクマンの演奏である。通常、オペラの独唱会 は、ピアノ伴奏なのに、エレクトーンの音域、表現力には驚かされる。それに刺激されて、二人のオペラ歌手も、最高のステージをつとめた。音楽も歌も表現方 法の一つだから、それが同じ方向に集中すれば、濃密な空間が生まれる。普通の演奏会の二倍か、三倍の濃さだった。

こんな贅沢な空間と時間を共有できて、本当に幸せ。小川さんから、twitterでもお誘いを受けて、参加したのだが、すばらしいクリスマスプレゼントを貰った気分だった。

小川里美さんは、1/30(日)に、東京芸術劇場で、「イリス」を主演する。蝶々夫人と並ぶ名作だが、日本ではあまり演奏される機会がないとのこと。興味のある方はお早めにどうぞ。

与那城敬さんは、二期会所属で、4月28日から5月1日の「フィガロの結婚」のアルマヴィーヴァ伯爵になる。どんな色男な伯爵になるのか、こちらも楽しみ。どちらもチケットは押さえた。こういうのは、くずぐすしていると、だめ。気になったら、出かけてみるといいと思う。

佐倉の町歩き、武家屋敷に上がってみた

六本木ヒルズのライブラリーメンバと、一月に一度、江戸の町歩きを開催しているが、12月は佐倉の国立歴史博物館を訪れた。

佐倉は佐倉城があった城下町で、今も一部にはその面影を留めている。とくに武家屋敷は特筆のもの。大、中、小と規模の違う屋敷が並んでいて、そのうち二つは、実際に上がって中を見ることができる。図面だけではわからない細部が楽しい。

当 時、武士は身分や石高で住まいが決まっていた。今の社宅のようなものである。大屋敷には、庭も付いていて、井戸もある。ただし、風呂は湧かすものではな く、外からお湯を組み入れる桶のようなものだった。火災を恐れて、そういう形式になったそうだが、手間がかかる。毎日の入浴はなかったのではないか。

長谷川平蔵は400石だから、大屋敷より少し大きな家に住んでいたのではないか。思いは膨らむ。

歴史博物館では、江戸の展示コーナで寺子屋を体験してきた。ひとりづつが文机にすわって、手本を見ながら回答する。村名手本の最初に出てきた
「参河」が読めなくて迷っていたら、これは「三河」。徳川の時代、最初の村名は三河なのだ。相模、遠江、駿河と続く。

展示内容は江戸東京博物館をしのぐのではないか。とにかく空いているのが心地よい。場所は京成佐倉から、あるいて15分。帰りに武家屋敷を見るとJR佐倉に出る。12月にしては、暖かな一日、すっかり旅行気分を満喫して戻ってきた。

 

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Amazonでチョコレートを注文した

【有機JAS認定・フェアトレード認定】の気になるチョコレートがあって、検索してみたら、Amazon で販売していた。ネット上の評判もよく、ゴディバよりも美味しいという意見もあった。

ここは、アマゾン券も使えて、なかなかうれしい。ぶらりと本屋さんにでかけて、スイートを買って帰る意外性。何を買おうかと迷う、小額のアマゾン券も使えて、送料無料だからうれしい。このシリーズ、一通り揃えてみることにする。
いつも頼んでいるコープでも売れ行きがよく、残りがわずかだった。

アマゾンが日本に初上陸したとき、3000円以上、送料無料だった。それが1500円になり、一挙に全品無料というのは、どんな野望があ るのだろう。たしかに小額でも送料無料だと、ロングテールの商品まで、買う人が増えるだろう。一度、便利さを覚えると常習化する。他のネット上の本屋さん よりも、まず、ここをのぞいてしまう。

気になる人、こんな求人広告も出ています。アマゾンが何をしたいのか、分かる気がしますね。

日本橋は、江戸の出発点

以前、六本木ヒルズのライブラリーコミュニティで、【江戸から学ぶ会】を主宰していた。ネーミングから、本当に専門的に学ぶ会と、思われていたのが、江戸のまち歩きを始めたところ、思いのほか人気が出た。

江戸の中心はやはり、日本橋だ。街道もここから始まっている。昔は、川を利用して、行き来するのが普通だった。届いた荷物はすぐにしまえるように、川沿いに倉が建っている。蔵前は米蔵である。

人形町で江戸の古文書講座を開催しているが、京、大坂の上方と、江戸では文化も異なることを学んだ。最初、上方がすべてに優れていたのに、江戸の後期から逆転して、江戸前でもすばらしいものがでるようになる。

昨日、日本橋芳町の芸者さんとメイルでやりとりをしていて、東京人の日本橋特集に、知合いのお姐さんたちのインタビューが載っているという話を聞いた。二人とも知合いなのだ。

東京人増刊号なので、アマゾンで買うことにする。こういうとき、送料無料はありがたい。

日本人なら、一度は芸者衆をよんで、お座敷遊びがしたいと思うらしいが、特に外国人の接待には好まれるらしい。きけば、領収書もきちんと出すそうだ。儲かり過ぎているIT企業の方、ご一報くださればご紹介いたします。

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