エレクトロンとオペラの融合を見てきました

このイベントは、前から知っていたのだが、エレクトーンが伴奏のオペラの独唱会と、思っていた。予想は見事に裏切られる。

【Etoile 作曲家たちが残したその時代の愛に満ちた美しい作品をバリトンの騎士、与那城敬と、美しく気高いソプラノ、小川里美の歌でお送りします。ともにステージを作るのは、ヤマハ・エレクトーン・ステージア・シリーズ最高峰のELS-01X。演奏は豊かな演奏表現を誇る清水のりこがつとめます(案内パンフレットより抜粋)】

与那城さんも小川さんもプロのオペラ歌手だから、きっとすばらしいだろうと思っていたが、演奏者の清水のりこさんの奏でる交響曲、オーケストラのサウンドには驚かさせる。これって昔のシンセサイザーではないか。

70年代、プログレッシブロックをリアル体験したものにとって、あれは、キース・エマーソンか、リック・ウエイクマンの演奏である。通常、オペラの独唱会 は、ピアノ伴奏なのに、エレクトーンの音域、表現力には驚かされる。それに刺激されて、二人のオペラ歌手も、最高のステージをつとめた。音楽も歌も表現方 法の一つだから、それが同じ方向に集中すれば、濃密な空間が生まれる。普通の演奏会の二倍か、三倍の濃さだった。

こんな贅沢な空間と時間を共有できて、本当に幸せ。小川さんから、twitterでもお誘いを受けて、参加したのだが、すばらしいクリスマスプレゼントを貰った気分だった。

小川里美さんは、1/30(日)に、東京芸術劇場で、「イリス」を主演する。蝶々夫人と並ぶ名作だが、日本ではあまり演奏される機会がないとのこと。興味のある方はお早めにどうぞ。

与那城敬さんは、二期会所属で、4月28日から5月1日の「フィガロの結婚」のアルマヴィーヴァ伯爵になる。どんな色男な伯爵になるのか、こちらも楽しみ。どちらもチケットは押さえた。こういうのは、くずぐすしていると、だめ。気になったら、出かけてみるといいと思う。

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