国立能楽堂 9月開場35周年記念公演

国立能楽堂開場35周年記念公演ということで、出かけてきました。チケットはわずか7分で完売。プラチナチケットになりました。

翁(おきな)は、能でも、狂言でもない別格に扱われる祝言曲。 最初に翁を演じる正式な番組立て翁付といい、正月初会や祝賀能などに演じられる。翁・千歳・三番叟の3人の歌舞からなり、役は白色尉、三番叟役は黒色尉という面をつける。

地謡は橋掛かりに座ります。面箱を持った千歳が登場し、中から表を出して着けて舞います。初めてみた演目で、古式豊かな風情を感じました。

能、井筒は何度かみていますが、今回は宗家のシテ。在原業平の妻である、紀有恒の娘が昔を思い出し舞い、そして、業平のかたみの冠をつけた、水に映る自分の姿をみて、夫のことを思い出すというお話。哀しさや時の移り変わりまで感じられて、夫婦の情愛にジーンとなりました。

《開場35周年記念公演》

翁(おきな)  金剛 永謹(金剛流)
松竹風流(まつたけのふりゅう) 大藏 彌太郎(大蔵流)

能  井筒(いづつ) 物著(ものぎ)  観世 清和(観世流)

能  乱(みだれ) 置壺(おきつぼ)   片山九郎右衛門(観世流)

日生劇場で、ドン・ジョヴァンニを観る

モーツァルトのオペラは悲劇の中に喜劇があって、見ている人は、その時の感情や気分で、それを哀しみや同情とみることもできるし、一方で舞台の上で演じられている一つの物語と、冷ややかに見つめることもできる。

オペラ劇場に集う人々は、どんな思い、あるいは思惑で望んでいるのだろうか。今回の「ドン・ジョヴァンニ」、土曜日の午後公演で、若い女性が多くて驚く。これは私の個人的な感想なのだが、ドン・ジョヴァンニ役の歌手は、かっこいい男性が演じないと、すべてが嘘くさくなる。

忠臣蔵の六段目で、お軽は、夫勘平のために、一文字屋に身売りするのだが、この勘平が色男でないと、話は成立しない。菊五郎や仁左衛門のような二枚目が演ずるものなのだ。

ドン・ジョヴァンニが、不誠実ではあるが、魅力的な色男だからこそ、ドンナ・エルヴィーラが押しかけていくのだし、ドンナ・アンナも誘惑されそうになって、逃げ出すのだが、婚約者のドン・オッターヴィオには、物足りなさを覚えている。今回のニコラ・ウリヴィエーリは、そういう意味でも完璧な配役である。蛇足ながら、フィガロの結婚の伯爵は、あまりにいい男だど、喜劇の要素が消されてしまう。こちらは長身だけが取り柄の人でいいのだ。

今回の演出なのだが、ドンナ・アンナ役の小川 里美さんが際立って、存在感があった。普通は、ドンナ・エルヴィーラが全面に出ていて、ドンナ・アンナは、悲劇の人、そして、優しいだけのドン・オッターヴィオに物足りぬ思い抱いている人、という印象である。だが、今回は違っていた。ドンナ・アンナは、こんなに目立っていた人だったかしらと思うほどである。小川 里美さんの歌唱力はすばらしく、きちんと自分の立ち位置がわかっている。彼女がドン・ジョヴァンニに襲われなかったら、そして、父親が娘を助けるために、闘い、殺されなかったら、ドラマは始まられない。サッカーで例えると、得点を入れるためのアシストである。最初の10分で、すでにゴールを決めていたのかもしれない。それほど、彼女の憤りは激しかった。理不尽なことに闘う、婚約者も巻き込んで闘うという姿勢がはっきりしていて、これは初めての経験だった。

ドンナ・エルヴィーラ役の佐藤 亜希子さんも素晴らしい。気品あふれた表情で、要所要所で、まだ、ドン・ジョヴァンニを思いきれない女心を感じさせる。喜劇の要素もたっぷりで、うまい役者だと思う。

ゼルリーナ役の清水 理恵さんも実にいい。こんな可愛い女に男は惚れてしまうのだろう。自分にはない要素なので、余計に羨ましい。姿も声も可愛くて、ドン・ジョヴァンニが、なんとか手に入れようともがくのもうなづける。

レポレッロ役の押川 浩士さんも、この下僕に徹していて、楽しい。今回、気づいたのだが、最後の夕食の場面で、騎士長の銅像がやってくるとき、最初にみたドンナ・エルヴィーラが悲鳴をあげ、その次に確かめにでたレポレッロが恐怖の叫びをあげるのだが、そのすぐ後で、旦那様、外に出てはだめです。玄関を開けてはだめです、と必死で止める。あんなにひどい目にあっていて、なぜか主人思いで不思議でならなかった。だが、ドン・ジョヴァンニは、気位が高く、天邪鬼。行ってはならないと言われると、素直に従わずに、出て行く。それを知っていて、レポレッロが、親切心をだしたのではないか。

チームワークもいいし、みんなの実力も競り合っていて、見ていて満足度の高いオペラだった。このグループは今週末7/7、横須賀でも上演する。

藤原歌劇団公演 NISSAY OPERA 2018
モーツァルト作曲 オペラ『ドン・ジョヴァンニ』全2幕
(イタリア語歌唱・日本語字幕付)
総監督:折江 忠道
指揮:ジュゼッペ・サッバティーニ
演出:岩田 達宗
管弦楽:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

2018年6月30日(土)14:00開演

【キャスト】 6月30日(土)
ドン・ジョヴァンニ    ニコラ・ウリヴィエーリ
ドンナ・アンナ      小川 里美
ドンナ・エルヴィーラ        佐藤 亜希子
ドン・オッターヴィオ        小山 陽二郎
騎士長          豊島 祐壹
レポレッロ             押川 浩士
ゼルリーナ             清水 理恵
マゼット         宮本 史利

新国立劇場オペラ「ジークフリート」に行ってきました

3月にびわ湖で、「ラインの黄金」見て、4月には上野の春祭で、演奏会形式の「神々の黄昏」を見て、これは6月の「ジークフリート」を見るしかないと、決めていました。

もともとモーツアルトと、ワーグナー好きという極めてミーハーなオペラファン。ジークフリートを見るのは、あの2003年4月5日の東京リング以来のこと。

あの2003年4月5日のジークフリート、今でも鮮明に覚えています。近代美術館のような装置の中、歌手が普通にオペラを歌っていて、その落差に驚かされました。さすらい人である、ヴォータンが泊っているのは、典型的なアメリカのモーテル。砂嵐になったTVの画面。一方、ジークフリートは、スーパーマンのSの文字の入ったTシャツを着て、ブレンダーを回して、ノートゥンクを溶かして、剣を作ります。ああ、アメリカ文化に染まった英雄や神々たち。

白い、歪んだベッドに横たわるブリュンヒルデ、二人が恐れおののき、愛を交わすベッド。緑川まりさんが、不安と恍惚の乙女を表現していました。あとから、この東京リングをみることができた幸運を実感したのです。

新国立劇場のサイトから
2003.3-4
ジークフリート『ニーベルングの指環』第二夜     SIEGFRIED
作曲・台本:R.ワーグナー(1876)
●オペラ劇場  6回公演
3月27日(木)、30日(日)、4月1日(火)、3日(木)、5日(土)、6日(日)
指揮:準・メルクル
演出:キース・ウォーナー
<ダブルキャスト>
ジークフリート:クリスチャン・フランツ、ジョン・トレレーフェン
ヴァンダラー:ユッカ・ラジライネン、ドニ-・レイ・アルベルト
ミーメ:ゲルハルト・A・ジーゲル、ウーヴェ・アイケッター

4月5日(土)ジョン・トレレーヴェン(ジークフリート)、ウーヴェ・アイケッター(ミーメ)、ドニー・レイ・アルバート(さすらい人)、緑川まり(ブリュンヒルデ)、菊池美奈(森の小鳥)他

今回のジークフリートは、ここまで、ディフォルメされたものではなく、新演出のすばらしいオペラでした。

日本で、これだけの内容のオペラが見られるようになったというのも、嬉しいことです。もちろん、海外からの歌手を招聘してですが、日本に来てくれる方々が増えたということです。

パリ、バスチーユでみた、ワルキューレと同じような演出でした。ジークフリートは若さ溢れ、恐れという言葉を知らない。だから、ブリュンヒルデを見つけ、近づき、そして愛を語り合うことになる。見ているうちに、東京にいるのを忘れました。

ジークフリート Siegfried: ステファン・グールドStephen GOULD
ミーメMime: アンドレアス・ コンラッドAndreas CONRAD
さすらい人 Der Wanderer: グリア・グリムスレイGreer GRIMSLEY
アルベリヒ Alberich:トーマス・ガゼリThomas GAZHELI
ファフナーFafner: クリスティアン・ヒュープナーChristian HÜBNER
エルダ Erda: クリスタ・マイヤーChrista MAYER
ブリュンヒルデ Brünnhilde: リカルダ・メルベート Ricarda MERBETH

指揮 Conductor: 飯守泰次郎 IIMORI Taijiro
演出 Production: ゲッツ・フリードリヒGötz FRIEDRICH

びわ湖ホールで、『ラインの黄金』を見てきました

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びわ湖ホールに行くのは、京都から市営地下鉄で浜大津に出て、そのまま石場で降ります。駅から歩いて三分、ホールに近づくと巨大な垂れ幕がありました。

ラインの黄金は、ワーグナーの「ニーベルングの指輪」の序夜の作品です。と同時に、これから四年間、「神々のたそがれ」まで、このびわ湖ホールで上演されるという宣言も意味しています。

全一幕、休憩なし。ドイツ語上演、日本語字幕付き。すでにチケットは完売。開演一時間以上前から、人々はロビーに集まっています。期待感が高まりますね。 びわ湖リングというのは、新国立劇場で上演されたTOKYO RINGを意識していますね。あのときの舞台装置、ヴォータンがさすらい人となって、古びたモーテルに泊まっていたり、スーパーマンのTシャツを着たジークフリートが、ブレンダーで剣を溶かして、作るのです。

ラインの黄金の序曲が演奏されると、ヴォークリンデ(ラインの乙女)のソプラノが聞こえてきますが、姿は見えません。紗の幕がかかり、そこに映し出される水の中の風景、アルベリヒが乙女たちを捕まえようとしますが、するりと逃げられてしまいます。観客はスクリーンに映し出される映像と生の歌声にちょっと戸惑い、これから何が起きるのだろうかとじっと待っています。

すると、黄金がまばゆいばかりに現れて、愛することを断念したアルベリヒに奪われてしまいます。一方、完成した「ヴァルハラ」の城を前に、ヴォータンは、苦渋に満ちた表情で現れます。今回のヴォータンと妻のフリッカは、今までの中にいちばん睦まじい夫婦を演じています。これも演出の違いでしょうか。

パリのバスチーユでみた、ジークフリートでは、美しいが凍りつくようなフリッカでした。策士ローゲに頼り、巨人族に約束したフライヤの代わりに、黄金を渡すことを思いつきます。この巨人たちは余りに大きすぎ、舞台上での対比で、ヴォータンを除く、他の神々たちが矮小に見えてしまいます。これも演出なのでしょうか。

字幕はもう少し上に映してくれるといいと思いました。ヴォータンとローゲが坑道を通り、地下に降りていくさまはタイムマシンの移動のようです。こちらも映像が映し出されます。時間や距離が大きく隔たっているものは映像が手助けするようです。

指輪を手にしながら、すべてを失うアルベリヒ。感情の起伏がわかりやすい、うまいです。最後に指輪を渡すとき、呪いをかけるのですが、こんなに粘っこくくどくどしく関西バージョンとでもいえそうなうまさです。 ヴォータンはときどき自信を失うも、その存在感があります。ローゲ役の、西村さん、大役をそつなくこなしていますが、もう少し遊んでもよかったのではと思いました。ある意味、この場面での影の主役なんですから。

巨人族が指輪を受け取るなり、その呪いで、兄弟が殺しあいます。その殺伐とした風景をみて、ヴォータンは指輪の呪いから逃れた一方での哀しさをうまく表現していました。ロッド・ギルフリー、いい役者です。

二時間半はあっという間、来年までこの続きが見られないというのは残念です。次がどんな展開になるのか、こちらも楽しみにしようと思いました。

こちらも四年間にこの時間を予約して、びわ湖ホールに通うことになるのです。びわ湖リングを見とどけるために。 新構成の今回のオペラ、見る人の心を捕らえて、終演後も拍手が鳴り響きました。席を立つ人もなく、みんな拍手を続けたのです。 楽しみにしている人に支えられての次作、演ずる人も作る人も大変でしょうが、苦労と楽しさは裏表。こちらも覚悟しておきます。

ラインの黄金を見終わってのびわ湖の風景もまた、味わい深いものでした。見立ての世界ですが、あれがライン川なのです。

以下、びわ湖ホールからの解説も載せておきます。

いよいよ、びわ湖リング始動!
<ニーベルングの指環>四部作を4年にわたって新制作。演出にドイツオペラ界が誇る世界的巨匠ミヒャエル・ハンペ、舞台装置と衣裳デザイナーに絵画、映画、オペラ等で世界的に活躍しているヘニング・フォン・ギールケを迎えます。キャストは国内外で活躍の歌手を厳選し、びわ湖ホールでしか観られない決定版の上演を目指します。

指 揮:沼尻竜典(びわ湖ホール芸術監督)
演 出:ミヒャエル・ハンペ
装置・衣裳:ヘニング・フォン・ギールケ
管弦楽:京都市交響楽団
出演
ヴォータン:ロッド・ギルフリー
ドンナー:ヴィタリ・ユシュマノフ
フロー:村上敏明
ローゲ:西村 悟
ファゾルト:デニス・ビシュニャ
ファフナー:斉木健詞
アルベリヒ:カルステン・メーヴェス
ミーメ:与儀 巧
フリッカ:小山由美
フライア:砂川涼子
エルダ:竹本節子
ヴォークリンデ:小川里美
ヴェルグンデ:小野和歌子
フロスヒルデ:梅津貴子

 

 

 

芸術劇場で蝶々夫人を見てきました

ある晴れた日に、という出だしで有名な蝶々夫人。長崎を舞台にピンカートンに愛され、そして、突然彼は帰国してしまう。三年後、新しい妻を連れて、長崎に現れたピンカートン。二人の間には男の子がひとりいて、蝶々夫人は、その子を彼の妻に託して、そして自ら死を選ぶ。

大まかなあらすじはこんな感じですが、演出次第で、いろいろな肉付けができる作品だと思います。ダイジェスト版は別として、初めて全曲を通してみたのが、京都南座。三年前のこと。西本智実さんプロデュース、祇園甲部のお姐さんや、舞妓さんたちも出演して、華やかな舞台でした。カーテンコールの幕は、歌舞伎の引き幕でした。

京都なのに、南座なのに、イタリアオペラはいいなあとしみじみ思いました。そして、今回の芸術劇場の蝶々夫人、主演は小川里美さん。笈田ヨシ演出です。

笈田さんの演出は、緻密で、心の動きをきちんと現わす。まるで近松の心中物をみているような美しさです。蝶々夫人は、気高く、誇り高く、そして、少女のように可憐です。小川さんの演じた数々のヒロインの中でも、こんなに心を打たれて、涙が浮かんでくるのは初めてでした。

関西でみている歌舞伎の同じ様式です。これでもか、これでもかと心の中に突き刺さってきます。笈田さんが、神戸出身と聞いて、胸にすとんと落ちました。演出家の情熱が違うのです。

単なる悲劇ではなく、そこに一人の男と女がいて出会った。本当なら、二人して心中すべきなのに、男はかりそめの時間だと信じている。悲劇は、人の心のずれから生じて、蝶々夫人が、生真面目に、そして、夫の帰りを待っているところに始まる。

歓びをこんなに楽しそうに表現している小川さんの演技力、そして、歌唱力。それを囲む、スズキの忠義さ。こんな時代に、こんな人がいたのだろうと思ってしまいます。

イタリアオペラは、近松に通ずる、と今回は思いました。舞台装置のすばらしさ。色のバランスの綺麗さ。耳と目で、堪能しました。ぜひ、再演してほしいと思います。

指揮  : ミヒャエル・バルケ
演出   : 笈田ヨシ

蝶々さん:小川里美
スズキ:鳥木弥生
ケイト・ピンカートン:サラ・マクドナルド
ピンカートン:ロレンツォ・デカーロ
シャープレス:ピーター・サヴィージ
ゴロー:晴 雅彦
ヤマドリ:牧川修一
ボンゾ:清水那由太
役人:猿谷友規
いとこ:熊田祥子
管弦楽:読売日本交響楽団
合唱 :東京音楽大学

お問合せ

オペラ・バスチーユで、魔笛をみてきました

パリに着いたのが2/9。翌日の2/10の夜7時半から、オペラ・バスチーユで魔笛を見てきました。時差のため、途中で眠ってしまわないように、仮眠をとり、ホテル前から出ている86番バスでバスチーユ、オペラと運転手さんに確認して乗りました。

着物でオペラという念願が叶いました。着物姿なので、二部式コートの裾よけをつけて、座席に座っても汚れないようにしました。

4年ぶりのオペラ劇場。建物は目立ちますし、わかるのですが、入ると人が大勢待っています。係員にチケット、といってもインターネットで購入したもののプリントアウトなんですが、見せると8番の入り口ね、というだけでわかりません。

夜7時半の開演ですが、中に入れるのは40分前くらい。 演目が魔笛のせいか、子ども連れも多かったです。

この演目、ウイーンの国立オペラ劇場でも、着いたその日にみたくらい。今回はドイツオペラばかりです。筋はよくわかっているので、どんな演出なのか楽しみでした。

王子役のPavol Breslikは、ハンサムな方。これはお約束ですね。今回は、色を統一して、黒と白。黒い服に黒のベールをかぶっていると死人に見えます。

背景の木々は色を変え、季節の移り変わりと物語の進行をあわせていて、最後には冬色になります。 パパケーノとパパケーナがたがいに愛し合うと季節が逆回りして、青々とした木々に鳥が舞います。これも面白かったです。

王子たちの試練の場には火もたかれ、水も降って来て、ゾロアスター教だなあと思いました。モーツアルトがこれを書いたとき、芝居小屋向けだったように、客席のあちこちで笑いをとっていました。

三人の子どもたちがすばらしい。最初はサッカー姿で現れ、場面に合わせて、衣装もなんども着替え、進行を助けるのです。背の高さが15センチくらい違いで、そのバランスも楽しかったです。

大人もこどもも楽しめるオペラですが、演奏がいまひとつ心に響きませんでした。まだ疲れがとれていないのかと思いました。いままで一番よいところでみているので、メロディと、バランスがいまひとつのような気がします。歌手のみなさまはすばらしい出来です。カーテンコールの途中で、抜け出してタクシーで戻ってきました。

運転手さん、ナビでホテル名を入れて運転していました。 日本で、ホテル名を大きく印刷したカードを持参。これをみせるとわかってよかったです。ホテルまでタクシーで15ユーロ、10分くらいでした。

 

Die Zauberflöte – La Flûte Enchantée

Opera in two acts (1791)

Music
Wolfgang Amadeus Mozart
Libretto
Emanuel Schikaneder
In German
Conductor
Henrik Nánási
Director
Robert Carsen
Tamino
Stanislas de Barbeyrac
Pavol Breslik

Erste Dame
Gabriela Scherer
Andreea Soare

Zweite Dame
Annika Schlicht
Dritte Dame
Nadine Weissmann
Papageno
Michael Volle

Florian Sempey

Papagena
Christina Gansch
Sarastro
René Pape

Tobias Kehrer

Monostatos
Andreas Conrad
Pamina
Nadine Sierra

Kate Royal

Elsa Dreisig

Königin der Nacht
Albina Shagimuratova

Sabine Devieilhe

Der Sprecher
José Van Dam
Erster Priester
Sebastian Pilgrim
Zweitter Priester
Paul Kaufmann
Erster Geharnischter Mann
Martin Homrich
Zweitter Geharnischter Mann
Luke Stoker
Drei Knaben
Solistes des Aurelius Sängerknaben Calw
Set design
Michael Levine
Costume design
Petra Reinhardt
Lighting design
Robert Carsen
Peter Van Praet
Video
Martin Eidenberger
Dramaturgy
Ian Burton
Chorus master
José Luis Basso

Orchestre et Chœurs de l’Opéra national de Paris

Coproduction avec le Festspielhaus, Baden-Baden

Surtitrage en français et en anglais

Podcast


about


Mozart’s last opera is a firework display that takes the form of a tale of initiation. A prince from a far‑off land in search of a vaguely suicidal princess rubs shoulders with a giant serpent, a boastful but cowardly bird catcher, the Queen of the Night and a seemingly tenebrous High Priest imposing strange rites of passage… From this improbable mixture emerges a magical and dramatic work that can be appreciated either as a marvellous tale for children or as the most profound meditation on life and death. After an initial production for the Aix-en-Provence Festival, Robert Carsen renews his relationship with Mozart’s operatic works after a gap of twenty years. His new perspective on the work brings to life a Magic Flute that is both refined and elegant: a sober jewel in which appearances often prove misleading…

パリの日曜日、バレー鑑賞

パリ在住のブログ仲間の方から、ロシア国立オペラのバレーの公演が日曜日で最終ということを教わりました。チケットもまだ手に入るからと薦められ、見に行くことができました。

チケットの購入はFNACTICKETに登録して、webで購入します。チケットは自分で印刷するか、発券するかを選びます。発券できるのは、フランス、スイス、の一部の地域。パリだと日曜日もやっているシャンゼリゼのFNACが便利です。

あとはFNACの営業時間に発券機に番号をいれ、自分のクレジットカードの下けたも入れるとチケットが表示され、それを発券します。web購入の際に出てきた番号をしっかりとメモしておく必要があります。これでサッカーのチケットも発券できるのです。

ピカソ美術館からst Paul駅に出て、一番線でそのまま、Franklin Roosevelt駅まで向かい、出たら、シャンゼリゼのほうにもどるとすぐにFNACがあります。デパートの地下一階になっていて、ヨドバシカメラのような場所です。IMG_2711 IMG_2710

チケットの発券機。備忘のために載せています。

見たのはこちら。

 

LA BAYADERE。インドの物語です。愛し合うふたりが国王とその娘によって引き裂かれ、恋人を奪われた娘は、悲しみと毒蛇によって亡くなります。残された男と国王の娘は結婚しようとしますが、神の怒りに触れて寺院が崩壊し全員死亡してしまいます。

場所は、Porte Maillot駅直結の施設、PALAIS DES CONGRES (PARIS 17)です。長年パリを訪れていますが、こちらの劇場もそして、メトロの駅も初めて、無事にいけるかどきどきでした。

バレーは歌舞伎やオペラと違い、一言も会話はありません。だから、各自の表情や仕種を感じ取り、舞台進行に合わせて楽しむために、席は前のほうがいいのです。物語は、美しく、優美で叙情的。はじめて見ても楽しめました。一番よい席で82ユーロでした。

今回、オペラ劇場で二公演、そして、バレーをみて、それぞれの客層がこんなに違うのだと、逆にびっくりしました。オペラは夜の7時始まりで、終演が11時半という、時間設定。仕事帰りの人というよりも、タクシーや自家用車で帰れる層です。日本では中島みゆきが夜会を夜八時からやっていますが、あれも特殊。次の日の仕事にも関わるし、七時くらいに始めて十時には終わって欲しいと思いました。

先斗町歌舞練場「當る酉歳 吉例顔見世興行」に行ってきました

毎年、この時期に京都にいるのですが、今年は南座が改修中、顔見世はどうなるのだろうかと、気になっていました。ようやく発表されたのが、先斗町歌舞練場。ここはこじんまりとして収容人数も少ないから、三部制で実施という内容です。

チケットは第一部、第二部、第三部と買えましたが、三等席は一列だけ、すぐに売切れてしまったそうです。

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先斗町だけに、第一部ではロビーで舞妓さんが出迎えてくれます。写真撮影もできて、うれしいです。可愛らしゅうございました。gion-20161224s

南座の顔見世は、演目もたっぷりで、いつも二回に分けてみています。今回は三部制だったので、京都についた日に第三部を、そして、今日は第一部、第二部と楽しんできました。

演目については、やはり予習が大切。初めてでは理解しずらい内容も、全体を知っておけば安心。こらちのサイトで学習しました。 関西歌舞伎はなんといっても仁左衛門さん。きりりとした武士も放蕩者のぼんぼんもぴったりです。芸域の広さがすばらしい。

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毎日楽しませていただきました。先斗町歌舞練場は、まさに芝居小屋といった趣。舞台と客席が一体感があります。花道もないので、脇に急ごしらえ。演ずる役者さんたちの息遣いまで聞こえてきます。

今年限定の芝居小屋。見ることができてよかったです。

第一部
源平布引滝
実盛物語 11:00-12:20
幕間 25分

仮名手本忠臣蔵
道行旅路の嫁入 12:45-1:15

第二部
菅原伝授手習鑑
車引 2:00-2:30
幕間 25分

夕霧 伊左衛門 廓文章
吉田屋 2:55-4:10
幕間 20分

三升曲輪傘売 4:30-4:45

第三部
双蝶々曲輪日記
引窓 5:45-6:55
幕間 20分

京鹿子娘道成寺 7:15-8:20

 

イタリア文化会館でプッチーニ・ナイト

2016年は,日本とイタリアが1866年に日伊修好通商条約を締結してから150年目にあたる記念の年です。これに関連して、イタリア文化会館でもさまざまなイベントが開催されました。

今回のプッチーニナイトは、それとは別のようですが、スポンサーの協力により、実現したものです。 毎回思うのですが、出かけてみないと全貌が見えません。

演奏前に、1915年トッレ・デル・ラーゴの自宅で撮ったプッチーニの短い映像を上映し、サンドロ・イーヴォ ピアノ伴奏がすてきでした。

演奏されたプログラムは、どれもなじみのある曲ばかり、あらためてプッチーニの偉大さを感じました。
「菊の花」 (弦楽四重奏)
《トスカ》より 「歌に生き、愛に生き」「星は光りぬ」
《蝶々夫人》より 「ある晴れた日に」
《ジャンニ・スキッキ》より 「私のいとしいお父様」「あぁ、なんて間抜けな者たちよ!」
ピアノソロ曲
《トゥーランドット》より 「誰も寝てはならぬ」
《つばめ》より 「ドレッタの美しい夢」
《ラ・ボエーム》より 「冷たい手を」「私の名はミミ」「あぁ、麗しの乙女よ」「私が街を歩くとき」「それでは、本当に終わりなのだね」

オペラ歌手のみなさま、どなたもすばらしかったです。このホールは、特に音響がいいのです。こじんまりとした会場は満席で、熱気にあふれていました。幸せな時間を過ごしました。

サラ・カッペッリーニ・マッジョーレ ソプラノ
小川 里美 ソプラノ
アレッサンドロ・ファントーニ テノール
月野 進 バリトン

ガブリエレ・ベッル ヴァイオリン
デブラ・ファスト ヴァイオリン
レオナルド・バルタリ ヴィオラ
パオロ・オンニサンティ チェロ

サンドロ・イーヴォ ピアノ

サントリーホールで第九を聴く

12月になると、第九を聴きたくなるのはなぜでしょうか。あの歌声に励まれて、また、一年頑張ろうということなのかもしれません。

今年は、知り合いの小川里美さんが第九を歌うということで、サントリーホールの初日に出かけました。この日は終演後、レセプションがあるとのことで、華やかな着物姿の女性が大勢。みているだけでうれしくなります。 わたしもおしゃれして出かけてよかったと思いました。

東京フィルハーモニー交響楽団の理事長には、楽天の三木谷 浩史さんが就任していて、この日は、会場でお見かけしました。

今回は、指揮者のアヌ・タリに敬意を表して、ヘイノ・エッレル/『夜明け』が最初に演奏されました。初めて聴く、美しい曲でした。

席が最前列の真ん中というすばらしいポジションで、一つ一つの楽器がよく聞こえました。迫力が違います。演奏者の表情まで見えます。

これもはじめての体験。音楽って楽しいものですね。 これで聞き納めではなく、翌週のお楽しみが待っているのでした。