「日本コカ・コーラ 綾鷹茶会」に参加しました

これまで、さまざまな食品関連のイベントに参加していますが、今回は特別でした。

日本コカ・コーラが販売するペットボトル緑茶「綾鷹」は、宇治の上林春松本店とのコラボレーションによって誕生しました。その誕生秘話も興味深いのですが、茶会という名にふさわしい作法が、ありました。いずれも初めての経験です。

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まず、いつものようにお茶をしてくださいと、各テーブルごとに代表者二名がお茶を注ぎ、それを味わいます。そのあとで、上林さんからの解説された作法に則って再度、お茶をいれてみます。そこには違いがあって、丁寧に入れるだけでこんなに違うのかと、驚かされました。
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美味しいお茶は、熱湯ではなく湯冷ましで冷まして、80℃くらいのお湯を注ぐ。それだけで、香りも引き立ち、甘みがでてきます。この辺りはまでは、普通のイベントでした。

この後、手を消毒して、5つに並んだお茶の葉を掴んでみます。色、形、細さ、匂いなど、気づいたものを言葉にしてメモを残します。

5つの容器には、花鳥風月客という雅な名前がついていました。そして、この容器に入っている茶葉を実際に手で掴んでみます。ごわごわとしたもの、優しいもの、みんな違っています。
綾鷹というお茶は、1つの銘柄ではなく、15以上の産地から取り寄せたお茶をブレンドして造り上げるのです。合組(ごうぐみ)とよばれるこの作業は知覚を鋭敏にして、それぞれの特徴を頭に叩き込まなければなりません。今回のお題は「春」、これにふさわしいお茶の割合を各自でメモし、提出します。

この後、各テーブルごとに代表者が選ばれて、彼/彼女の比率でブレンドし、実際に飲んでみました。もちろん、自分で配合したお茶は、一月もすれば、上林春松のご当主が計って送ってくれます。

昨年と同じ味のお茶を出すには、それぞれの葉の特徴を把握し、匂い、香り、色どり、味わいが同じようになるように、比率の調整をして、最終的な今年の綾鷹を決めます。これが450年も続いてきた老舗の生き方なのです。今の時代に、ここまで、精度を要求され、満足したものしか世に出さないという意地のようなものが感じられました。

これだけ、手をかけて作ったお茶が、ペットボトル緑茶になるには、茶葉認定式もあって、日本コカコーラの開発チームも苦労があったと思います。にごりが旨さ、にごりを残すため、急須でいれた味わいになるのです。お茶を愛し、茶師といわれる人が、太鼓判を押すような綾鷹のできぶりに、驚かされました。

気がつけば、驚きの連続。知っているつもりで、知らないことはまだまだたくさんあるのだなあと思います。楽しかったです。また、機会があれば、お茶会に出たいですね。

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第3回青翔会 第八期能楽(三役)研修修了発表会 で共感する。

能楽を見るのに、ふさわしい時がある。

まず、睡眠。前の日は遠足と同じ。たっぷり眠れるように、早く休もう。そして、予習も大切。演目の意味や由来、台詞などについて、事前学習をしておきたい。今は、便利なサイトも多いので、分厚い謡曲集を広げなくても、必要な情報は入手できる。

当日は、時間に余裕をもって出かけたい。能楽を見るのに、サッカー観戦の気分ではだめ。心を平らかにして、哀しみも歓びも、心で感じられるようにしておこう。

服装も大切。着物も楽しい。カジュアルではなく、セミフォーマルくらいのほうが居心地がよい。

なぜ、こんなことを書いているかというと、この能楽発表会は、久々に楽しかった。よい時間を過ごした。なぜだろうかと、自問していると、前日よく眠ったのだ。仕事を頑張って、あれこれ完了して出かけると、ほぼ眠ってしまう。地謡も舞いも心地よく眠りを誘う。どんなに事前に学習しても、うとうととしていたら、見逃す。

今回の演目は、橋掛かりを使うものが多かった。脇正面の橋掛かり側にいたので、動きがよくわかった。半能というのは、能楽の前半分あるいは、後半分を演ずるが、今回の石橋は、後ろ半分で、二匹の獅子が激しい動作で舞う。これも能楽で、躍動感あふれたものだった。

みたいと思っていた演目がみなすばらしく、また、こちらも哀しみや悟りについて考えることが多かったので、素直に心に入ってくる。能楽でこんなに濃厚な時間を過ごしたのは、久しぶりだった。観客側も、あらかじめ準備していないと、すべてを受け取ることができない。これは、芸術というもの全般についていえることだと思う。

能   小鍛冶(こかじ)     坂口 貴信(観世流)
狂言  水汲(みずくみ)     内藤 連(和泉流)
舞囃子  舟弁慶(ふなべんけい)  岩松 由実(金春流)
舞囃子  岩船(いわふね)     金井 賢郎(宝生流)
半能  石橋(しゃっきょう)     浅見 重好(観世流)

http://www.ntj.jac.go.jp/schedule/nou/2013/3118.html?lan=j

 

イタリア文化会館で、源氏物語のイタリア版の著者講演会

源氏物語が縁で、ロンドンでミラノから来たイタリア人と親友になった。彼女はパリに住んでいて、源氏1000年のとき、偶然見つかり、昨年、37年ぶりに再会した。

源氏物語は、わたしの生活のどこかで、連綿と繋がっている。1977年にロンドンに出かけたときも、与謝野源氏を持参していた。イタリア人の彼女は、今、読める源氏は、アーサー・ウィリー訳しかなく、本物の源氏を読みたいと、いつも言っていた。

その源氏が30年以上たった今、ローマ・ラ・サピエンツァ大学名誉教授マリア・テレーザ・オルシさんによって、原語からの完訳がされたのである。イタリアでは、これまで英語訳からの抄訳はあったが、原語からの完訳ははじめてのこと。

その講演会が3/12(水)に、イタリア文化会館で開催される。ご本人の翻訳作業の困難さなどが語られる予定。これは、もう行くしかない。無料、事前に予約登録。

■講演会「光源氏 イタリアへの長い道」
「光源氏 イタリアへの長い道」
日程: 2014年3月12日(水)
時間: 18時30分 (開場18時)

場所: イタリア文化会館 アニェッリホール
会場:イタリア文化会館
お問い合せ:03-3264-6011 (内線29)

http://www.iictokyo.esteri.it/IIC_Tokyo/webform/SchedaEvento.aspx?id=578&citta=Tokyo

イタリア文化会館

■お申し込み

件名を「3月12日講演会」として、お名前、電話番号、参加人数を明記の上、メールにて eventi.iictokyo@esteri.it  までお申し込みください。

本講演では翻訳者のオルシ氏が、10余年にわたる翻訳作業の道のりと、イタリアにおける日本作品の翻訳事情などについて語ります。

日伊逐次通訳付
お問い合せ:イタリア文化会館 Tel. 03-3264-6011(内線13, 29)

 

 

FOODEX JAPAN2014に行ってきました

FOODEX JAPANは、アジア最大の食品展で、毎年3月に開催されます。国内約1000社、海外約1600社が出展,幕張メッセの会場も第一ホールから第八ホールまで全開。

バイヤーのための商談コーナーがあったり、新製品の試食があったりと、一堂に介しているので、効率よく回れ、情報収集ができます。今年の特徴は、ワインとビールの展示。各国が試飲コーナーを設けていました。アジアからの訪問客も多いです。

回り方としては、まず海外ブースを丹念に歩き、最後に日本ブースに辿り着きます。あちこちで、試食や、試飲があるのだ、控えめにいただかないと大変。

日本の小川珈琲では、毎年、バリスタによる珈琲の試飲があり、今年はカプチーノを撮ってみました。会場内は、撮影禁止ですが、珈琲の入れ方なので、特別に許可を貰っています。みんな、ここでは、できたてのカプチーノを囲んで、撮影会をしていました。

バリスタは4名、まず注文を聞き、カプチーノか、エスプレッソを選びます。カプチーノには絵を描いてくれるのですが、これが毎回違うのです。
でき上がりは、こんな感じでした。

クリーミーでとても美味しかったです。広い会場を一日で全部回るのは大変。最終日にもう一度でかける予定です。

新しい食材との出会いもすてきで、今回はベルギーブースで、根セロリを試食しました。お写真は、こちらのブログからお借りしています。セロリの香りがして、さくさくと美味しかったです。生産国のひとが作る料理をいただけるのは、贅沢ですね。

アメリカ産のチーズより、イタリアやイギリスのチーズが美味しいのは、地域が限られているからでしょうか。その国の気候や土壌にあった食材というのがあるはず。

日本ブースでも、愛媛県、高知県、新潟県など各地のブースが賑わっていました。こんな時代ですから、安全な食ということに関心が高まります。本物の味をしっていないと、まがいものとの見分けがつきませんね。

弊社では、オリーブオイルを扱っていますが、こちらも本当に多種多様。この中から、自分にあったものを見つけ出すのは、大変なことです。

わからないときは、質問して、そして、回答をもらう。そうやって、新しい食材を学ぶことから始まるような気がしています。どこでも同じことですが、王道なし、コツコツと学ぶこと、と確認して戻ってきました。

横須賀で、椿姫を見る

総武・横須賀線に乗って、横須賀で降りる。たぶん初めての経験。終点の久里浜には仕事で出かけたことがある。

横須賀は、いきなり、海が見えて、駅に着く。会場の横須賀芸術劇場は、歩いて10分くらい。海沿いに歩いてみた。

パリが舞台の椿姫を見る前に、海に浮かぶ船をみているのは、よいことだ。マルセーユに着いて、パリまで向かう旅人の気分。そういわれれば、どこか異国風の町なのだ。

彌勒 忠史さん、プロデュースのぎゅぎゅっとオペラ。大作オペラの見どころを、小気味よく濃縮させている。今回はヴェルディの椿姫。登場者4名で、この作品のすばらしさを表現しているのは、さすが。

この三人がまた、結集したからできたのではないか、と思うすばらしさ。ヴェオレッタを演じる小川里美さんの妖艶なこと。美貌に磨きがかかって、怖いくらい。小劇場なので、歌声も姿もごく近くに感じられて楽しかった。後半、病に冒され、死に至る哀しさも、切々と伝わってきた。

純朴な青年を演ずる高田正人さんも、ふたりで過ごした幸せな時間をうまく歌い上げていた。この方の育ちのよさが、よく分かる。そして老け役で、厳格な父親を演ずる
与那城敬さん、ハンサムな方が、汚れ役?に挑戦して、最後にはヴェオレッタに許しを乞う。すばらしい歌唱力だ。二時間にオペラのみどころが、ぎゅっと詰められていて、ただただうれしかった。

小劇場のよさが、観客と演じる人の一体感を醸し出している。このメンバで、9月に銀座ヤマハホールで再演が決まっている。こちらも楽しみだ。

この演奏をエレクトーンで、担当した清水 のりこさんにも感謝である。ひとりで、オーケストラではできない情感の盛り上がり、心の動きをうまく捉えていた。各場面を巧みに繋いでいた演奏力に驚かされる。

ぜひ、千葉でもやってもらいたい。

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