佐倉の町歩き、武家屋敷に上がってみた

六本木ヒルズのライブラリーメンバと、一月に一度、江戸の町歩きを開催しているが、12月は佐倉の国立歴史博物館を訪れた。

佐倉は佐倉城があった城下町で、今も一部にはその面影を留めている。とくに武家屋敷は特筆のもの。大、中、小と規模の違う屋敷が並んでいて、そのうち二つは、実際に上がって中を見ることができる。図面だけではわからない細部が楽しい。

当 時、武士は身分や石高で住まいが決まっていた。今の社宅のようなものである。大屋敷には、庭も付いていて、井戸もある。ただし、風呂は湧かすものではな く、外からお湯を組み入れる桶のようなものだった。火災を恐れて、そういう形式になったそうだが、手間がかかる。毎日の入浴はなかったのではないか。

長谷川平蔵は400石だから、大屋敷より少し大きな家に住んでいたのではないか。思いは膨らむ。

歴史博物館では、江戸の展示コーナで寺子屋を体験してきた。ひとりづつが文机にすわって、手本を見ながら回答する。村名手本の最初に出てきた
「参河」が読めなくて迷っていたら、これは「三河」。徳川の時代、最初の村名は三河なのだ。相模、遠江、駿河と続く。

展示内容は江戸東京博物館をしのぐのではないか。とにかく空いているのが心地よい。場所は京成佐倉から、あるいて15分。帰りに武家屋敷を見るとJR佐倉に出る。12月にしては、暖かな一日、すっかり旅行気分を満喫して戻ってきた。

 

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