仮想空間で出会う人は、優しいが・・・

三年ほど前から、女性だけのSNSに参加しているが、そこで出会う人々は意識が高く、一度もあったことがないのに、日記(ブログ)を読み合うだけで 共感することが多かった。 リアルなオフ会もひんばんに開かれているが、気に入った人は、実際に会ってもぶれることがない。ブログに偽りを書き続けること は相当困難だから、地の部分が明らかになっている。
いま一つ、一月ほど前から参加したSNSも、女性がほとんどで、友だちになったひとには優しいコメントを送りあっている。これは、仮想の世界だから優しくなれるのか、それとも、利害関係のない人には優しくできるのか、不思議なくらい居心地がよい。

たぶん、バリバリと仕事をしている人は、ここには入れない。何かの事情で、たとえば、出産による子育て、あるいは、介護、あるいは、子どもの養育などで、外界から遮断されたような状態なら、ここに書き込むことで、自分という存在を明示できる。

物事には必ず裏と表があるから、優しいコメントを送るのは、自分がそういう状態を欲している、つまり、現実の世界では、誉められたり、励まされたり、あるいは、有頂天になるような状況が少なすぎるのではないか。

マーケティングが専門なので、こういう場面でも、仮説と検証を始めてしまう。女性が社会に出て、多様な働き方ができるようなった現代だからこそ、満たされない部分もたくさん出てきているのだろう。

うがったいい方をすれば、結婚しない女性が増えたり、出産率の低下なども、女性たちの不満を吸い上げて、解決の手伝いをする、社会の仕組みが欠けているからだと思う。

フィンランドに住まいする同級生は、最初、スゥエーデン系フィンランド人と結婚して、子どもを二人作った。この国では、子どもを持つ母親に手厚い保護と制度が整っているから、異国で子どもを生む不安はなかったという。福祉というのは、外国人にまで、行き渡っているのだ。

 

コメントは受け付けていません。