忙しい人に何かお願いするとき、どこか遠慮するものがあって、スケジュールなども「できたときでいいですから」などと、曖昧にすることがある。
あるいは、お知らせの封書を送っておいたり、メイルでご案内さしあげて、満足してしまうが、これもだめだ。
要は、いつまでに何をしてほしいのか、できるのか、無理なのかをはっきりさせよう。
忙しい人は、たぶん、一度きりの判断で次に行ってしまう。だから、繰り返し、手紙を読んだりはしない。仕事は締切とプライオリティで成り立っているから、緩やかな依頼は、結局後回しにされ、そして、忘れられるのだ。
メイルを出したからといって、安心してはだめ。三日か四日前に締切と進行の確認をしよう。二日前になって、相手が出張で不在だとわかったとき、あなたはきっと、このことを思い出すだろう。
自戒をこめて、締切日を明記することは、すべての仕事の常識なのである。