歌舞伎の面白さ

毎年、お正月は歌舞伎を見ることにしている。今年は歌舞伎座がないので、国立劇場の『四天王御江戸鏑』に出かけた。196年ぶりの復活狂言。大蜘蛛が出たり、宙乗りがあったりと、初めての人にも楽しんでもらえる舞台になっている。

お正月公演なので、着物姿の女性が多かった。自分も頑張って、着物で出かけた。また、外国人、それも若い人の姿が目立った。日本では、若者がわざわざ見に行かない芝居を外国人が、楽しそうに鑑賞している。

もともと、歌舞伎は庶民の娯楽だから、難解なことはない。大きく分けて、二つ、ひとつは通し狂言といって、その物語の全部を上演する。もう一つは、役者の見せ場を作るために、一幕か、二幕のある場面だけを並べたもの。役者中心の顔見世だから、そういうまとめ方も普通だ。

最初はイヤフォンガイド付きのほうが、安心。話の筋がわからないと面白さが半減する。そして、長唄、三味線などのお囃子の音色。踊りの場面では、必ず少し眠ってしまう。本当に気持ちがいいのだ。

それぞれのパートの方々が何十年も修業した技を見に行くのである。役者をみて、衣装をみて、話の筋をみて、お弁当を食べてと、本当に忙しい。客席で飲食ができるのも、歌舞伎のよさのひとつ。

江戸の話は、どこか懐かしく、本当にこんな人がいたのだろうなあと思わせる。今年は、菊之助が宙乗りをして、男役に挑戦したのがよかった。1/27まで、チケット状況はこちらから、確認してください。

また、1/11までだが、新宿の京王百貨店で、歌舞伎座幕あい市を開催している。これは歌舞伎座の売店の出店のようなもの。歌舞伎座でしか食べられなかったら、おそばや、紅白の鯛焼きなど、並んでいる。

 

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