芳町のお姐さんと、お座敷の会に行ってきました

日本橋人形町で江戸のくずし字講座をやっています。この人形町には、芳町芸者のお姐さん方がいて、これまでも何回か,お座敷の会にお邪魔しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらの見番で、お姐さんたちの踊りを楽しむお座敷の会が開かれ、第一回ということで、出かけてきました。本来のお座敷には敷居が高すぎていけませんが、ガラ・コンサートのようなもので、十四、五名のお客様が踊りを見せてもらいます。

芸者衆というのも、絶滅種族だそうで、江戸からつづく芸能保持者。日々の研鑽を積まないと、踊りも披露できません。そんなお姐さんたちの華やいだひとときをあじわってきました。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三味線、長唄などのお姐さん方。

 

踊りの後は、お座敷遊びを披露。「虎、虎、虎」は、国性爺合戦【こくせんやかっせん】に出てくる、和藤内(わとうない)、虎、おばあさん(和藤内の母)の三者が踊りに合わせて、ジャンケンして、勝ち負けを決めます。虎とおばあさんは、虎の勝ち。虎と槍は槍の勝ち。槍とおばあさんはおばあさんの勝ち。対戦者が互いに見えないように中央には屏風を立てます。もちろん、観客には全部が見えますから、愉しいのです。

お座敷遊びは原則、全員参加ですから、ゆっくり座っている人も駆り出されて、音曲に合わせて、おばあさんや、虎に扮装します。

その後は、雅な遊びで、扇を投げて、的を落とします、投扇興(とうせんきょう)といいます。こちらも二人で対戦します。

そんなことをしているうちに、すぐに時間は経ってお開きとなりました。華やかなお姐さんたちと過ごす至福のとき、また、開催してくれるそうですので、それも楽しみ。大人の時間でした。

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