「江戸の芝居小屋」展と、「常磐津文字兵衛 江戸歌舞伎夜話」に行ってきました

サントリー美術館で、3/31まで開催中の「江戸の芝居小屋」。新歌舞伎座の開場に合わせて企画されました。評判もよく、行きたいと思っていたら、六本木アートナイト割引で、3/23は入場料500円になるとのこと。さらに「常磐津文字兵衛 江戸歌舞伎夜話(えどしばいよばなし)」も、定員80名で整理券を入手すれば参加できるということで、江戸コミュのメンバを誘って出かけました。

六本木アートナイトは、3/23、3/24にかけてさまざまなイベントが開催されます。特に美術館も協賛して、開催時間を22時や24時まで延長します。森美術館は朝6時までの文字通り夜の美術館を開催しました。

その中で、サントリー美術館の目玉は、「常磐津文字兵衛 江戸歌舞伎夜話(えどしばいよばなし)」。国立劇場に出演中の常磐津文字兵衛さんが、駆けつけてくれました。内容は、展示されている芝居絵を解説しながら、それにちなんだ歌舞伎の常磐津と三味線の演奏をしてくれるという贅沢なもの。

一時間前から並んで、一桁台の整理券をもらったので、最前列で、拝見できました。江戸の物語を読んでいると、必ず出てくるのが常磐津のお師匠さん。歌舞伎の役者の声色を使い分けながら、三味線を弾き、常磐津を語るシンガーソングライターのようなものです。

実際の役者の演技がなくても、耳で聞いているだけで、舞台が立体的に浮かんでくるとという芸のすごさ。前で聞いていると、ゾクゾクするくらいうれしくなります。展示された浮世絵や芝居小屋の絵を元に、それに関係ある音曲を弾き語りしてくれるというすてきな時間でした。いままで、歌舞伎のとき、何度も聞いているのに、こうやって間近で聞くと、物語がよくわかって楽しいのです。

江戸の芸能は、庶民の生活にも溶け込んで、花開いていたのですね。

常磐津文字兵衛さんは、3/29に紀尾井ホールで、演奏会を開催しますので、気になった方は、こちらにもどうぞお越しください。

3/29(金)18時30分
第九回 五世常磐津文字兵衛演奏会
■出演
常磐津文字兵衛(常磐津三味線)、常磐津兼太夫(浄瑠璃)、常磐津兼豊(浄瑠璃)、高畠一郎(地唄三味線)、杵屋三澄那(長唄三味線) 他
■曲目
坪内逍遥作・二世常磐津文字兵衛作曲「お夏狂乱」(上)・(下)、五世常磐津文字兵衛作曲「三絃四重奏曲第六番」
お問合せ 常磐津文字兵衛 ☎ 03(5542)2663

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