イタリア文化会館で、源氏物語のイタリア版の著者講演会

源氏物語が縁で、ロンドンでミラノから来たイタリア人と親友になった。彼女はパリに住んでいて、源氏1000年のとき、偶然見つかり、昨年、37年ぶりに再会した。

源氏物語は、わたしの生活のどこかで、連綿と繋がっている。1977年にロンドンに出かけたときも、与謝野源氏を持参していた。イタリア人の彼女は、今、読める源氏は、アーサー・ウィリー訳しかなく、本物の源氏を読みたいと、いつも言っていた。

その源氏が30年以上たった今、ローマ・ラ・サピエンツァ大学名誉教授マリア・テレーザ・オルシさんによって、原語からの完訳がされたのである。イタリアでは、これまで英語訳からの抄訳はあったが、原語からの完訳ははじめてのこと。

その講演会が3/12(水)に、イタリア文化会館で開催される。ご本人の翻訳作業の困難さなどが語られる予定。これは、もう行くしかない。無料、事前に予約登録。

■講演会「光源氏 イタリアへの長い道」
「光源氏 イタリアへの長い道」
日程: 2014年3月12日(水)
時間: 18時30分 (開場18時)

場所: イタリア文化会館 アニェッリホール
会場:イタリア文化会館
お問い合せ:03-3264-6011 (内線29)

http://www.iictokyo.esteri.it/IIC_Tokyo/webform/SchedaEvento.aspx?id=578&citta=Tokyo

イタリア文化会館

■お申し込み

件名を「3月12日講演会」として、お名前、電話番号、参加人数を明記の上、メールにて eventi.iictokyo@esteri.it  までお申し込みください。

本講演では翻訳者のオルシ氏が、10余年にわたる翻訳作業の道のりと、イタリアにおける日本作品の翻訳事情などについて語ります。

日伊逐次通訳付
お問い合せ:イタリア文化会館 Tel. 03-3264-6011(内線13, 29)

 

 

FOODEX JAPAN2014に行ってきました

FOODEX JAPANは、アジア最大の食品展で、毎年3月に開催されます。国内約1000社、海外約1600社が出展,幕張メッセの会場も第一ホールから第八ホールまで全開。

バイヤーのための商談コーナーがあったり、新製品の試食があったりと、一堂に介しているので、効率よく回れ、情報収集ができます。今年の特徴は、ワインとビールの展示。各国が試飲コーナーを設けていました。アジアからの訪問客も多いです。

回り方としては、まず海外ブースを丹念に歩き、最後に日本ブースに辿り着きます。あちこちで、試食や、試飲があるのだ、控えめにいただかないと大変。

日本の小川珈琲では、毎年、バリスタによる珈琲の試飲があり、今年はカプチーノを撮ってみました。会場内は、撮影禁止ですが、珈琲の入れ方なので、特別に許可を貰っています。みんな、ここでは、できたてのカプチーノを囲んで、撮影会をしていました。

バリスタは4名、まず注文を聞き、カプチーノか、エスプレッソを選びます。カプチーノには絵を描いてくれるのですが、これが毎回違うのです。
でき上がりは、こんな感じでした。

クリーミーでとても美味しかったです。広い会場を一日で全部回るのは大変。最終日にもう一度でかける予定です。

新しい食材との出会いもすてきで、今回はベルギーブースで、根セロリを試食しました。お写真は、こちらのブログからお借りしています。セロリの香りがして、さくさくと美味しかったです。生産国のひとが作る料理をいただけるのは、贅沢ですね。

アメリカ産のチーズより、イタリアやイギリスのチーズが美味しいのは、地域が限られているからでしょうか。その国の気候や土壌にあった食材というのがあるはず。

日本ブースでも、愛媛県、高知県、新潟県など各地のブースが賑わっていました。こんな時代ですから、安全な食ということに関心が高まります。本物の味をしっていないと、まがいものとの見分けがつきませんね。

弊社では、オリーブオイルを扱っていますが、こちらも本当に多種多様。この中から、自分にあったものを見つけ出すのは、大変なことです。

わからないときは、質問して、そして、回答をもらう。そうやって、新しい食材を学ぶことから始まるような気がしています。どこでも同じことですが、王道なし、コツコツと学ぶこと、と確認して戻ってきました。

横須賀で、椿姫を見る

総武・横須賀線に乗って、横須賀で降りる。たぶん初めての経験。終点の久里浜には仕事で出かけたことがある。

横須賀は、いきなり、海が見えて、駅に着く。会場の横須賀芸術劇場は、歩いて10分くらい。海沿いに歩いてみた。

パリが舞台の椿姫を見る前に、海に浮かぶ船をみているのは、よいことだ。マルセーユに着いて、パリまで向かう旅人の気分。そういわれれば、どこか異国風の町なのだ。

彌勒 忠史さん、プロデュースのぎゅぎゅっとオペラ。大作オペラの見どころを、小気味よく濃縮させている。今回はヴェルディの椿姫。登場者4名で、この作品のすばらしさを表現しているのは、さすが。

この三人がまた、結集したからできたのではないか、と思うすばらしさ。ヴェオレッタを演じる小川里美さんの妖艶なこと。美貌に磨きがかかって、怖いくらい。小劇場なので、歌声も姿もごく近くに感じられて楽しかった。後半、病に冒され、死に至る哀しさも、切々と伝わってきた。

純朴な青年を演ずる高田正人さんも、ふたりで過ごした幸せな時間をうまく歌い上げていた。この方の育ちのよさが、よく分かる。そして老け役で、厳格な父親を演ずる
与那城敬さん、ハンサムな方が、汚れ役?に挑戦して、最後にはヴェオレッタに許しを乞う。すばらしい歌唱力だ。二時間にオペラのみどころが、ぎゅっと詰められていて、ただただうれしかった。

小劇場のよさが、観客と演じる人の一体感を醸し出している。このメンバで、9月に銀座ヤマハホールで再演が決まっている。こちらも楽しみだ。

この演奏をエレクトーンで、担当した清水 のりこさんにも感謝である。ひとりで、オーケストラではできない情感の盛り上がり、心の動きをうまく捉えていた。各場面を巧みに繋いでいた演奏力に驚かされる。

ぜひ、千葉でもやってもらいたい。

グルメ食品・ギフトを通販でお取り寄せ!ぐるなび食市場

 

東京芸術劇場で、新演出の「こうもり」を見る

J.シュトラウス の「こうもり」は、オペレッタで、毎年年末年始にウィーン国立歌劇場で上演されている。その「こうもり」を新演出で、日本で上演というので、楽しみに出かけた。

アイゼンシュタインは、証券ディーラー、そしてその日本人の妻、愛称
ロザリンデは、元ミスジャパンのモデル。ロザリンデの元カレ、アルフレードは、有名ファッションデザイナー、舞台は2014年の東京。

演出の佐藤美晴さんの描く、新しい世界観だ。

そして、あの華麗な序曲から、舞台が始まると、そこは、ウィーンだった。ウィーンには1度しか、出かけたことがないが、国立歌劇場で、魔笛をみたのを思い出す。セットがシンプルでも,新演出でも、歌手が歌い出すと、華麗な映像が頭の中を浮かんでくる。

オペレッタとはいえ、そこには、人生に退屈した
オルロフスキー、美人とみればすぐに口説き始めるアイゼンシュタイン、どこにでもありそうな人物像が浮かび上がってくる。

ロザリンデ役の小川里美さんは、元ミスユニバース、夫がモデルなら、うちにもいるよ、という辺りで、笑いを堪えるのが大変だった。普通の家庭の主婦から、ミステリアスな伯爵夫人に変身。堂々たる歌いぶりである。

アデーレ役の小林沙羅さんも愛らしく、こんな美人がなぜ、家政婦なの、と共感を持てた。アルフレード役のジョン・健・ヌッツォさんは、元カレの分を超えて、愛情たっぷりで笑わせる。

たくさんの行き違いがあって、見ている観客たちは、みな分かっているので、二重に面白い。最後はどうなるのか、と心配もするのだ。

今回のスペシャルゲスト、ラニー・ホリディが輝いていた。還暦過ぎということだが、女盛りである。最後にきれいな脚を見せるところも魅せられた。

フロッシュ役の西村雅彦さん、時事批判などあって、鋭い。この方の歌声もちょっぴり聴きたかった気がする。オペラを見に行ったのに、人生について、考える時間だったような気がする。新演出というのは、余分な飾りを取ったものだから、演ずる人の心の動きまで、伝わってくるのだ。

東京芸術劇場シアターオペラvol.7
J.シュトラウス 喜歌劇「こうもり」全幕

2014年02月20日 (木)18:30 開演(ロビー開場 17:30)

J.シュトラウス/喜歌劇「こうもり」全幕(全3幕、字幕付原語&一部日本語上演)

出演者
アイゼンシュタイン(証券ディーラー):ペーター・ボーディング(Bar)
ロザリンデ(日本人の妻):小川里美(Sop)
アデーレ(家政婦):小林沙羅(Sop)
ファルケ(証券ディーラー):セバスティアン・ハウプマン(Bar)
ブリント(日本人の弁護士):新海康仁(Ten)
フランク(警部):妻屋秀和(Bs)
オルロフスキー(イベントプロデューサー):タマラ・グーラ(Mez)
アルフレード(ファッションデザイナー):ジョン・健・ヌッツォ(Ten)
フロッシュ(警部補):西村雅彦(俳優)
 
2幕のスペシャルゲスト:メラニー・ホリディ
 
指揮:ハンス・リヒター
管弦楽:東京交響楽団
コーラス:武蔵野音楽大学(東京)

雪国の朝

今日は、東京まで出かけることになっていた。着物で出かけたかったので、前日にわざわざ、最寄り駅まで、雪かきしていたのだ。4時15分ごろ、緩やかな揺れで起こされる。地震は震度2、震源地は房総沖。

さらに少し眠って目覚めると、外には雪景色が広がっていた。予報では晴れのはず。10センチくらい積もっているので、外出は諦めた。雪かきが必須なのだ。朝食前に家の前の道路を雪かきして、お城に行こうと決める。

写真を撮るためにスコップを片手に出かけた。県立図書館、県立文化会館のあたりは、人が通れるような道が作られていた。その先にある、千葉市郷土館は、道もない。写真を撮っている人もいたが、スコップを持っているのはうちの家族くらい。


これが2/11の亥鼻公園である。兼六園といっても違いがないのではと思ったり。わざわざ北国に旅しなくても、この風景がみられるのは、幸せと思う方が楽しいだろう。

雪はアート。いつも見慣れた風景も変わって見える。

雪国の入口

2/8は関東地方では、記録的な大雪だった。わたしは京都にいて、朝は雪まじりの天気を眺めていた。ようやく午後から小雨になって、錦で食料を調達しながら、南座まで歩いた。途中、河原町のあたりで雨が上がり、オペラの終演後は、乾いた道をバスで戻ってきた。この日、東京に戻るという選択もあったが、もう一泊していてよかったと思った。

そして、翌朝、昼頃の新幹線で帰るのを、雪が心配だったので、10時32分ののぞみに変更、品川で降りた。ここから、総武快速線に乗るのだが、雪のため、東京駅で折り返し運転をしているとのこと。しばし待って、東京行きに乗り、ホームを渡って、千葉行きの快速電車に座った。

雪のため、成田エクスプレスは全面運休。ホームの反対側に止まっている列車はエアポート成田で、大混雑。運よく、千葉までは戻ってきたが、それから先がない。モノレールで県庁前まで、そこから歩くことにした。だが、除雪してあるのは、県警本部のあたりで、その先は道がない。車の通った轍を、着物に草履で、カートを引いてのご帰還である。

なんとか家まで来たが、駐車場は雪の吹きだまりになっていて、ドアが開かない。33センチの雪に閉ざされて固まっていた。幸い、向かいの奥様が飛んできて、スコップで雪をかいてくれた。10回くらいどかして、ようやく少しドアが動き、もう少し掘ってもらって、人が入れるくらいの隙間ができた。カートも荷物も放り出し、着物の裾をからげて、新雪の中を歩く。スキー場の朝みたいだ。

着替えて、雪かきを始めたら、出かけていた主人も戻ってきて、家の前の道をきれいにする。しばらくして、お昼もたべていないことに気づいた。身体がだるいはずだ。

南座で、座オペラ、蝶々夫人を見てきました


暮れに南座の顔見世を見に出かけたとき、とても気になって、その場でチケットを買ってしまいました。二月の冬の京都を訪れるのは何年かぶり。雪にも出会いましたが、たのしかった。

南座でオペラというのは初演だそうです。井上八千代さん振り付けで、祇園甲部のお姐さんや、舞妓さんたちも出演。わたしがみた日は、佐藤路子さんの蝶々夫人でしたが、とても色っぽい。しぐさがふつうのオペラ歌手と違う。たとえていうなら、立ち居地が違うのです。

物語はプッチーニの有名なオペラの全幕上演。舞台の右手半分はオーケストラピットになっています。余分なものをそぎ取ったシンプルな舞台。蝶々さんの純粋な熱い思いが伝わってきます。こんなふうに愛されたら、男はみせ、とろけてしまうでしょう。そして、誇りをもって、最後には死を選びます。悲劇ですが、男と女の愛の姿がみていて、ああ、イタリアオペラっていいなあと思いました。

カーテンコールのときも、幕は歌舞伎座ですから、上下には下りていきません。掛の幕引きが懸命に引いていきます。四時からの開演で、カーテンコールも含めて七時前には終了。このくらいオペラがいいですね。日ごろ見られない、祇園のお姉さんたちの美しさ、これは京都ならではの演出ですね。

 

雪の京都にいます

昔なら、きっと金閣寺や、銀閣寺、雪化粧した庭園を訪ねたろうと思いますが、今回は、南座のオペラ、蝶々夫人を見に来ているので、転ばないようにじっと我慢です。

二日間限定のオペラ、祇園甲部のお姐さんたちも参加という南座初のオペラ。出かける前からわくわくします。雪は朝、降っていたのですが、午後から外が明るくなってきました。こちらの峠は越えたようです。

冬の京都を訪れるには、覚悟がいります。寒さでどこにも出かけられないとき、読む本を持参して、そして、ネットに接続できて、食料も確保して、冬籠りできるようにしておく。定宿にしているホテルが交通の便がよくて、助かります。

午前中は、どこにも出かけず、ここで仕事をして、持ってきた本を読んでいました。学生のころ、時間だけはたっぷりあったとき、あちこち回っておいてよかったです。大人の楽しみは、そんなにバタバタしなくてもいいでしょう。

知り合いとあって、おしゃべりや食事をする。ホテルでは、ひとりで、仕事もできる。疲れたら午睡して、街歩きも少しする。観光客のいない地区でのんびり過ごしています。

外の気温3.6℃、降雨量0.5mm。着物に草履でもなんとか歩けそうです。朝白かった屋根の雪もかなり溶けてきました。京都でゆっくり過ごすのはいいですね。明日は帰ります。

グルメ食品・ギフトを通販でお取り寄せ!ぐるなび食市場

 

カテゴリー:

モネ展に行ってきました

いただいた招待券で1/31、上野の西洋美術館で開催中のモネ展に行ってきました。通常は5時半までなのですが、金曜日は8時まで延長されていて、仕事帰りにゆっくりと絵を楽しむことができます。若いカップルもいて、こんなデートもいいなあと思いました。

モネは、睡蓮があまりにも有名ですが、パリのマルモッタン美術館では、印象派を含む、たくさんの睡蓮を見たことを思い出しました。パリでは、必ず印象派の美術館に行くので、絵をみていると、また、パリに行きたくなります。松方コレクションといわれる松方幸次郎さんの収集の眼の高さには驚かされます。

混雑していない時間にゆったりと鑑賞したいですね。好きな絵の前にずっとたたずんで眺めていたい。8時までというのは、本当にありがたかったです。

西洋美術館の企画展はなぜか、いつも地階にあって、不思議でたまりません。常設展のほうがいい場所に飾られているような気がします。

帰りに常設展も駆け足で眺めてきましたが、展示内容がだいぶ変わっていました。これは定点観測が必要ですね。

会期:
2013年12月7日(土)~2014年3月9日(日)
開館時間:
午前9時30分~午後5時30分
毎週金曜日:午前9時30分~午後8時
※入館は閉館の30分前まで
休館日:
月曜日(ただし、12月23日、1月13日は開館、翌火曜日休館)、12月28日~1月1日

グルメ食品・ギフトを通販でお取り寄せ!ぐるなび食市場

 

玉川テラスで、チョコレートパーティー2014に行ってきました

玉川高島屋の7階にある,玉川テラスでは、毎月、興味深いイベントを開催しています。そんな中、バレンタインの前に、各社選りすぐりのチョコレートを味見できるという、チョコレートパーティー2014に出かけてきました。

お知らせをいただいたときから、とても楽しみにしていて、申し込めましたが、すぐに満席になってしまうという人気のイベント。今年初めて参加しました。

第一部は、小椋三嘉さんによる、チョコレートの歴史と、パリの最新情報をお聞きします。現在のような板チョコができる前は、長い間、チョコレートは飲み物だったそうです。

こちらは、マリーアントワネットが使っていたチョコレート用カップの復刻版。パリでは、こんなふうに、チョコレートを飲み物として楽しんでいたのです。

第二部は、お味見会です。会場にずらりと並んだチョコレートの一部をご紹介します。

【参加ブランド】
<玉川高島屋S・C>
モロゾフ、オッジ、ビゴの店、ジーゲスクランツ、玉や絲や、笹屋伊織、赤坂柿山、銀座鈴屋、カフェマルコリーニ
<玉川高島屋>
アンリ・ルルー、かきたねキッチン、ゴディバ、ゴンチャロフ、BABBI、デメル、ドゥバイヨル、カール ユーハイム、ヴィタメール、菓子工房ルーヴ、フォション、ペック、マキャプート、ミッシェル・ショーダン、帝国ホテル
なんと、24社が勢揃いします。順番に各社を回って,お皿に乗り切りません。日頃、気になっていたブランドのお話も聞けて楽しかったです。こちらがひとり分。
いただいたチョコレートを、美味しい紅茶とともにいただくのですが、さすがに全部は食べられません。すると、お持ち帰りできるボックスまで用意されていて、感激でした。家に戻って、家族と、お話しながら、ゆっくりと味わいました。

今回、気になったのは、デルメの猫の舌をモチーフしたチョコレート。箱のデザインもとても可愛いのです。貰ったら、うれしくなりますね。

これだけ楽しめて、参加費1,500円は、とってもお得でした。来年もぜひ、参加したいと思います。バレンタインまで、あと二週間あまり、どれにするか、ゆっくりと考えてみます。