雪国の入口

2/8は関東地方では、記録的な大雪だった。わたしは京都にいて、朝は雪まじりの天気を眺めていた。ようやく午後から小雨になって、錦で食料を調達しながら、南座まで歩いた。途中、河原町のあたりで雨が上がり、オペラの終演後は、乾いた道をバスで戻ってきた。この日、東京に戻るという選択もあったが、もう一泊していてよかったと思った。

そして、翌朝、昼頃の新幹線で帰るのを、雪が心配だったので、10時32分ののぞみに変更、品川で降りた。ここから、総武快速線に乗るのだが、雪のため、東京駅で折り返し運転をしているとのこと。しばし待って、東京行きに乗り、ホームを渡って、千葉行きの快速電車に座った。

雪のため、成田エクスプレスは全面運休。ホームの反対側に止まっている列車はエアポート成田で、大混雑。運よく、千葉までは戻ってきたが、それから先がない。モノレールで県庁前まで、そこから歩くことにした。だが、除雪してあるのは、県警本部のあたりで、その先は道がない。車の通った轍を、着物に草履で、カートを引いてのご帰還である。

なんとか家まで来たが、駐車場は雪の吹きだまりになっていて、ドアが開かない。33センチの雪に閉ざされて固まっていた。幸い、向かいの奥様が飛んできて、スコップで雪をかいてくれた。10回くらいどかして、ようやく少しドアが動き、もう少し掘ってもらって、人が入れるくらいの隙間ができた。カートも荷物も放り出し、着物の裾をからげて、新雪の中を歩く。スキー場の朝みたいだ。

着替えて、雪かきを始めたら、出かけていた主人も戻ってきて、家の前の道をきれいにする。しばらくして、お昼もたべていないことに気づいた。身体がだるいはずだ。

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