いつも次善の策を考える

どこかに出かけようと、用意していて雨になったとき、あなたはどうしますか。前もって、代案を考えておけばあたふたせずにすみます。小学校の運動会、遠足など、必ず代案が用意されています。

世の中は、すべて自分の思い通りにはならないから、突然のインタラプトがはいったりして、いつも時間は足りないはず。

そんなときの次善の策は、それが最良の策であったりするのです。仕事をしていたら、納期、締切は必守しなければなりません。時間があったらできたのに、という言い訳が通用しないとき、次善の成果物を提出することになります。

ビジネスのあちこちのシーンで、こんなふうにして次善のものが飛び交い、それが洗練されてくると、もう最良のモノに見えてしまうことがあります。プロがみれば、違うとわかるのですが、お客様も満足してくれるのです。

100% の完成度でなければ、仕事をしたといえない、と考えている人もいます。けれども長い目でみて、また、継続してよい仕事をするには、100%の完成度だけ で、通すことは危険です。いつか、破綻するでしょうし、急なビジネスにも対応できません。年に何回か100%の完成度の仕事をすればいいのだと、割り切る と、仕事も愉しくなります。

ひとりではなく、プロジェクトのメンバと意思疎通しながらの仕事なら、よけい次善の策が必要になります。本当に困ったとき、解決方法を見つけることのできる人が、よいリーダーだといえるのです。
 

電車、列車での移動時間を有効活用する

国内・海外出張の多い人は、移動にかける時間も半端ではないはず。大阪出張が決まったら、ノートPCで仕事するのは、当然だが、それ以外に本を二三冊持参しよう。

なるべくなら、ビジネス書ではなく、文芸、ミステリー、古典、アート系がよい。こういう本に数時間どっぷりと浸かると、頭の働きも活性化されて、思いがけないアイディアが浮かんだりする。

あるいは、アイマスクを持参して、しっかり眠るのもよい。耳栓も忘れずに持参しよう。特に隣の席にうるさ型の団体がいたら、耳栓+アイマスクで完全防備しよう。

出張が仕事の中に組み込まれているような方は、それなりの長期プランが必要だ。たとえば、原稿を書く時間に当てるとか、DVDを見るとか、連続企画を立てよう。

たくさん遊んだ後は、しっかり働きたくなるように、自分のための濃密な時間に当てることもいい。駅弁ではなく、おにぎりやサンドイッチを持参して、とこと んオレ様ワールドに浸かるのもよい。一番避けたいのが、くよくよと自分の半生を思い浮かべ、絶望的になることだ。そこからは、たぶん何もうまれない。

 

ビジネスには速さも必要、幸運を引き寄せるコツ

ある重要な案件があって、それをだれにやらせるかというとき、日頃のレスポンスがモノをいう。『報告・連絡・相談 ほうれんそう』という言葉がある が、何か重要な項目について、最後に課題提出するのではなく、その前段階、経過報告、最終チェックなど、すばやく動けるものが信頼される。

多少、無理な課題でも引き受けなければならないことがある。そんなときは、こんなアプローチをお薦めする。

1. 24時間以内にたたき台を提出する。クオリティが悪くても構わない。これがないと始まらないから、手早く動くこと
2. そのたたき台を元に上司、担当部署と話し合う。実物があると、意見を聞きやすい。ここまで、48時間以内にする
3. お客様向けの原稿なら、その仕事と関係ない人に読んでもらう。家族でもいい。特別な用語、社内用語などを使っていないかをチェックできる
4. 商談のための企画書なら、プレゼンの原稿を紙に書いて、リハーサルをする。これで当日、余裕をもって説明できる。クライアントは、担当者の力量をみているのであって、内容は気にしないことが多い。要するに、この担当者に任せて大丈夫か、と判断するのだ
5. 課題は1種類よりも、複数用意しておくこと。金額や納期を変えたり、お客様のオプションを盛り込んだりして、見積りも用意しておく
6. この話がなくなったときは、その企画を別の場所で使えないかを考えておくこと
7. お客様の本音を聴けるよい機会だから、企画の説明に加えて、知りたい質問を用意し、さりげなく尋ねてみるとよい。ところで、御社は○○はどう思われますかなどなど。
8. 最後に次回のアポイントをいれておく
9. 社内に戻って、この企画を水平展開できないかを検討する
10. 今回のブロジェクトに参加してくれた人全員に御礼のメイルをだす

こうやって、まわりを固めておくと、思いがけずというか、当然のことながら、幸運を引き寄せることができるのだ。ぜひ、お試しください。

 

 

経営者の悩みは、仕事のチャンスに繋がる

都内で開かれる経営者だけの集まりがあるが、そこで語られる内容は、目から鱗のことが多い。わたしも経営者の端くれなのだが、そんなことは誰も教えてくれない。

悩みその1  後継者がいない。年商2億から20億程度の規模会社経営でも苦労は多い。そして、子どもたちは専門職についているとなると、跡継ぎは家族から望めない。会社の中で有望な人があれば、仕事を任せたいと、切に考えている

 

悩みその2  優秀な人材を育てて、ようやく使えるようになると、辞めてしまったり、同業に移ったりする。それを食い止める有効な手段をしりたい

 

これは大企業といわれる会社でも同じだ。安心して仕事を任せられる部下を持つこと。部下を育成すること、これに尽きるような気がする。人材というのは、お金を出せば得られるわけではなく、時間をかけて人間関係を構築するしかない。

こ れは働く側からいえば、チャンスになるのだ。経営者側に、自分の特質や能力、将来にわたる貢献などを、適切にアピールできれば、それなりの処遇を受けられ るということになる。仕事が増えても、給与が上がらないと嘆きの方、今が好機なのかもしれない。会社トップと、腹を割って長期的なビジョンを話すことも必 要だ。とても、冷静に現状分析しながら、会社の成長について、語ってみてください。

 

 

人と同じことをやっていてはだめ?!

23年も外資系企業にいて、通勤には苦労した。始発駅から座って通勤するために、15分くらい並んで待つ。電車の中では、本を読んだり、仕事の続きをして過ごす。

そのうちに早朝なら、来た電車に乗って座れることに気づいた。いま流行の早朝起業のようなものである。朝早い電車で会社に着き、だれにも邪魔されない時間に、密度の濃い仕事をした。

そして、いま、9時台の電車に乗っていると、それも快適。朝、すでに大切な仕事はあらかた済ませ、打ち合わせの場所に向かっている。同じ頃、反対側の路線は、がら空きだ。もしも、こちらに勤務先があれば、毎朝苦労なく出勤できると思う。

要は、人と同じことをしていては、いつも混雑、時間待ち、サービスの低下など、あまり楽しくない。雨の平日のテーマパークは、行列も短く、時間を有効につかえるはず。

そんなことを考えながら、仕事の付加価値というのは、案外、この一次的なスタートに関連するのではないか、と考える。快適な空間で、効率よく仕事ができれば、そのとき生まれた企画、プランなども、永続的で、また受け入れやすいものなのではないか。

たぶん最悪なのが、会社に残って深夜まで仕事すること。それ自体は時には必要だが、常習化しやすく、定時に帰ることが罪悪のように感じられる。これで、身体を壊すか、心の病になるかの人々を多く見てきたので、ぜったいにお薦めしない。

人との違うことをやるときには、それなりの覚悟がいる。つまり外からの雑音に囚われず、会社の理念を実現させるのだという、意志が必要だ。でも、やりがいのあることだと思う。

ストレスをためない暮らしをする10の方法

さあ、三連休も終って仕事が始まったとき、あなたは会社に向かうのが楽しいですか。ストレスをためずに仕事するには、ちょっとした工夫が有効です。

1. 早起きをする。五時起きして、仕事にとりかかる、あるいは通勤すると、さえぎるものがなくて、気持ちがよいです

2. 趣味を二三持つ。危ないと思ったら、趣味の世界に逃げ込んでしまいましょう

3. 楽器を弾く、歌を歌う。音楽で何かを表現できたら、辛いときはこれで発散しましょう

4. 緑黄色野菜、根菜類を積極的に取る。インスタント食品を常食しないように、気をつけましょう

5. ライブに出かける。相撲鑑賞でも、ロックバンドでも、落語でもいい、生の公演を見にでかけましょう

6. 残業しない日を作る、あるいは、休暇を取る

7. 困難な目標を立てたら、それが完了したとき、自分にご褒美を用意する。高級ワインでも、お花でも、DVDでも、気持ちよく散財しましょう

8. 友だちの力を借りて、話を聞いてもらう

9. 全然別の分野のセミナに出たり、交流会に参加する

10. 眠る、一日八時間以上眠る

ひとつひとつは簡単なことですが、やってみると元気になれますよ。お試しください。

 

 

いつもの会議スタイルに飽きたら、江戸版ブレーンストーミングがお薦め

毎月の定例会議、あるいは月曜の定期ミーティング。とりあえず参加すればいいと思う人たちが、集まっていると、アイディア出しができない。

そんなときお薦めなのは 『江戸版ブレーンストーミング』。ブレーンストーミングには違いないのだが、一つだけ条件を付ける。それは江戸に関する言葉、地名、習慣、文化などを出してもらうのだ。

実は昨日、某所でそんなミーティングをやったところ、地名だけで江戸を連想するような言葉が次々と出てきた。向島、神田、四谷、品川、佃島、亀戸、番町、千代田などなど。

なぜ、こんなことをするかというと、頭の中を底からすくってみると、沈んでいたこと、忘れられていたことが発見できるからだ。 ただのブレストより、江戸版にした方がより広範囲に棚ざらいができるような気がする。

会議を飽きさせないように工夫して、意見をまとめあげることは、実は優秀なファシリティターにしかできない。次回はその続きを語ります。

人脈の作り方の王道

これは当たり前のことだが、画家と親しくなりたかったら、その作品を買えばよい。価格は安いものでも、それで繋がりができて、ハガキが届いたり、在廊日に出かければ、紹介していただける。

有名人と親しくするのは、その人の参加するセミナに出かければよい。バネラーの一人でもいいから、その人の発言をよく聞いている。後から、その内容をサマリーしたり、会場の反応等をまとめてメイルを出す。

セミナの講師は自分で話した内容がどんなふうにお客様に伝わっているか、気になるものだから、それを的確に報告してあげれば感謝される。

人 脈づくりの王道は、お金をかけるか、時間をかけるかのどちらだ。そして、特殊関係資産を使うのもあり。これは、マニュアルにも、業務仕様書にも書かれてい ない。特殊な関係を使うのだ。たとえば同じ高校の先輩とか、同県人会、あるいは、音楽仲間などの趣味の繋がり、遠縁にあたる人というのも使える。

こうやって、出会う人は何人もいるが、また会いたい人は限られてしまう。ご縁があって、親しくさせていただいていることを感謝しよう。そして、新しい出会いを心待ちにして、町に出かけよう。

考えがまとめられていく過程が面白いのかも

仕事が重なって、どれも手抜きできないと思ったとき、一瞬だが、逃げ出したいと、思うことありませんか。

この数日間、重い荷物を背負ったまま、彷徨っていた気がします。笑。

でも、些細なことがきっかけで、もやもやしていた考えてがまとまって、ひとつになり、結構いけそうだと、思えるようになります。

風を頼りに出航待ちする帆船のように、正しい方向から風が吹いてくれば、漕ぎだせるのです。今日は、そんな幸せな一日を過ごしました。

仕事って不思議です。1つが決まると、迷っていた別の仕事も、輪郭がはっきりしてくる。あるいは、同じやり方が通用するような気がして、処理能力が三倍くらいに変化する。

毎日、同じ仕事をしているわけではないので、こういう考えをまとめていく過程を楽しめるのでしょうね。苦しみも多いが、それ以上に関わる人々から感謝されるのが嬉しい。みなさまにもぜひ、そんな経験を味わっていただきたいと思います。

日本は熱帯化しているのか、新幹線が運転見合わせ

2007年09月09日 20:38

東京に向かう新幹線の中から、知合いがブログを書いていた。

米原〜名古屋間が大雨だって。
今、東京行きの新幹線の中。
もう、米原なんてずっと前に通り過ぎたのに。
下り東京〜京都間が止まってしまってるんだってさ。だから東京駅が満線でこれ以上進めないらしい。
今、新富士駅に臨時停車中。
隣りをみたら、通過線に「のぞみ」が止まってる。
なかなか見られない景色だ!

また、日経ニュースでは、

大雨で一時運転見合わせ・東海道新幹線、6万2000人に影響

 東海道新幹線は9日午後7時40分ごろ、岐阜県羽島市の観測点で規制値(1時間60ミリ)を超える雨量を観測したため、名古屋—米原駅(滋賀県)間の上下線で約2時間20分、運転を見合わせた。

JR東海よると、この影響で上下線で7本が運休、71本が最大約2時間半遅れ、約6万2000人に影響が出た。

東京、名古屋、新大阪の各駅で新幹線や在来線の車両を「列車ホテル」として提供した。〔共同〕(23:47)

 

最近、新幹線が止まることが多いが、人身事故より、天候不良が多い。日本の鉄道は、これまで、正確な時刻で運行されると言われてきたが、それは、単に天候に恵まれていたからなのだろうか。

今の日本は、局地的に集中豪雨になったり、激しい暑さが来たりと、熱帯化している。このままだと、イタリアのように列車が遅れるのが当たり前になってしまうのではないか。