「アトリエ オモヤ」という芸術家集団

あれはもう六年前のことになる。当時、参加していたNPO法人・国際創造者連盟(略称: FIC)では、「ものづくりの現場から」を年間テーマとし、アーティストを支援し、表現活動の場を提供する目的で、「FICクリエイターズ・フォーラム」を毎月、開催していた。その第一回に、参加したアーティストのひとりが、「アトリエ オモヤ」である。

複雑なブログラミングと、 高度な技法を使って、自然なそして、揺らぎのようなものを見せるテクノロジーを使ったメディアアートの世界に、われわれはすっかり魅了されて、新しい芸術の方向性を学んだ気がした。

そして、時は流れ、丸の内で行なわれているイベントニュースに、鈴木太朗という名前を見つけて、さっそくそのイベントに出かけていった。一言でいうなら、彼らの作品は、見る人が参加して、創り出す芸術である。

12/8から、銀座三越で開催される「鈴木太朗 Exhibition 音の中へ」をごらんになれば、すぐに理解できると思う。見る人が近づくと、音の波紋が広がり、それは物語のはじまりになる。

*******************************************************************************************

2009年制作の「伝・音」を、スケールアップして展示する予定です。
皆さまのお越しをお待ちしております。 ー 鈴木 太朗

■ 会期 2010年12月8日(水) - 13日(月)
■ 会場 銀座三越 9階テラスコート
東京都中央区銀座4-6-16
10:00 - 20:00
■アーティストトーク
12月12日(日) 午後2時 、午後4時
********************************************************************************************

アトリエオモヤ・メールニュース配信をご希望される方は、こちらまでどうぞ omoya@atelieromoya.jp

名古屋のモンシュシュのサロンスペースに行ってきました

10/27、28と名古屋出張でしたが、帰りの日、少し時間があったので、ミッドランドスクエアに立ち寄りました。こちらは、名古屋の友だちが一押しのスボット。なるほどブランドショップが並んでいます。

喫茶室を探していたら、地階にモンシュシュがあることを発見。あの堂島ロールで有名なお店の名古屋初のサロンスペースです。入口の列が2つあって、一つはケーキの購入、もうひとつが、サロンの空席待ち。20分くらい待って、ようやくお席に案内されました。堂島ロール付きのケーキセットをいただき、まだ余力があったので、ミッドランドスクエア限定のガトーショコラと、イチゴケーキをいただきました。

限定版ガトゥーショコラ、ミッドランドスクエアーのMが付いている

カテゴリー:

佐藤可士和さんの「ビジネスとクリエイティブの新しい関係」を聴いてきました

10/15に東京ビッグサイトで開催されたCreative Market Tokyo2010。 最終日に佐藤可士和さんの講演があるので、出かけてきた。

1. グローバル化と日本人
世界の中での日本人は、コミュニケーションが下手。あうんの呼吸で長いこと暮らしてきたから、人に正確に物事を伝えることをしていない。

2. コミュニケーションがもっとも重要
その中にブランディングがある。その企業のよさを正確に世の中に伝えること。伝わっていないことを正確に伝える→ブランドに、大きな効果がある

3. ユニクロの事例紹介
2006年から4年くらい手がけている。実態がかわらないのに、CMなど小手先だけ変えても仕方がない。日本の売り上げをあげるためにも、一度世界に出ていく必要がある。そういうディレクションだから受けた。
ニューヨークのSOHO、ロンドン・オックスフォード、パリ・オペラ座近く、世界の一等地に1つだけ店をだして、情報発信していく。4年かかってようやくブランドイメージが固まった。

3-1 ロゴの見直し
英文だけでなく、カタカナも作る。カタカナは本来、外来語を表現する言葉だから、ニューヨークに置いてもcoolに見える。建設中のビルも広告媒体にし、タクシーのトップもユニクロにして、ロゴを溢れされた。ユニクロの服は部品、単品を組み合わせる、色を組み合わせるのが特徴。高品質なカシミアを重点に売る。

3-2 Tシャツに特化したUT
Tシャツをペットボトルの容器にいれて、自動販売機から選ぶように展示する。原宿の名所になって、海外の人も買いにくる。

3-3 +J
ジル・サンダースとのコラボレーション。デザイン性の高い服を信じられない価格で提供。パリ店は、パリコレ当日に合わせてオープン。世界から集まったジャーナリストに認知される。

3-4 ブランドの認知が変わる
これまで、しまむら、王将、ユニクロといわれていたのが、H&M、ZARA、ユニクロといわれるようになる。コミュニケーションを正しく行なうと理解してもらえる。

4. 今治タオルの事例
Japanブランド。かつては日本のタオルの30%を占めていたが、中国製品におされている。今治(いまばり)と読めない人も増えてきた。タオルの産地にこだわる人はいない。その一方で、今治独自のきびしい基準があり、これに合格した製品は、使い心地がよく、感動を覚えた。

4-1. 感動を伝える
いい価値のがあって、その感動をどう伝えたらいいのか。安全、安心を保証する。肌に直接触れるものだから、安心、安全、高品質の真っ白なタオルを売る。それまで、今治では白いタオルは安物と思われていた。

4-2. どこで手に入るのか、タッチボイント
伊勢丹本店が取り扱い、佐藤可士和さんもデザインをする。伊勢丹では、これまで女性の客が大半だったのに、今治タオルでは、若い人が自分のタオルを買いにくる。

4-3. 話題性で宣伝効果
プロジェクトの費用は助成金だけだが、取材も受け、何億円分もの効果が出て、売り上げも飛躍的に上がった。

4-4. 品質が価値になる
品質について、独自の厳しい基準があり、それが価値になる。地元はそれに気づいていなかった。かけたコストは少なくとも、もとからの品質が高ければ、正しいコミュニケーションで相手に理解してもらえる

5. ふじ幼稚園の事例
建物の設計もふくめて、佐藤さんがすぺてを手がけた。何かしっかりしたものが作りたいと、ロゴタイプから作成し、園長先生のアイディアを整理して、実現させた。

結果として、質のよい教員が集まるようになり、募集も二日間で満員。賞をとり、たくさんの見学者が来るようになる。 コミュニケーション・コストをかけなくても、実現できることがある。

まとめ
本来、高品質、あるいは、高価値のものでも、正しくコミュニケーションしていないと、伝わらない。ひとは得体の知れないものに手を出さないからだ。

コミュニケーションするには、費用をかければいいというものではない。それぞれの特徴、立場に合わせて、外に出る媒体を統一し、ロゴや商品名、用語の統一。ベクトルを1つにして、戦略を練る。

佐藤可士和さんだから、できたこともあるし、この基本を踏まえて、応用できることもある。自分たちの価値に気づいていない人が多いという、発言に、どきっとした人も多かったのではないか。

このブロガーをtwitterでフォローする    

最強の情報収集を考えてみた

ここにとても有意義な価値ある情報があると、仮定しよう。さて、それをあなたはどうやって、誰に伝えるか。どんな人には知らせないのか。それを考えると、自然と答えが見つかる。

1. 情報は貯めておくと腐る
情報は水と同じで貯めているだけでは腐ってしまう。他の人に流すことで、よそからも回ってくる。(自分からは一切、情報を出さずに、人から来たものだけをこっそりと使っている人のところに、情報は来なくなる)

2. リスクをシェアできる相手
情報をタイムリーに発信するのは割と簡単。そのことで起きる責任はすべて相手側にもってもらえるという保証があるとき、さらに加速される。(紹介したレストランのあるメニューがたまたま美味しくないからといって、文句をいうような人には次から情報を回さなくなる)

3. 相手から感謝される
情報の受け手から、感謝のことばをもらうとき。いつも読んでいるわ、役に立った、といってもらえるとき、この人には必ず流すようになる。

4. 感性の似た相手
自分の好きな相手、感性の似ている人には、安心して情報を流す。誤解なく、過不足なく伝わる相手には、どんどん情報を出すことができる。

5. 情報に付加価値をつけて、RTしてくれる
生の情報に付加価値をつけて、再発信してくれる相手には、どんどん流す、最初に流す。(ツイッターでの仕組みがまさにこれ)

6. 価値観の共有が大切
価値、趣味、主義などがよく似通っている集団には、すぐに流す。迷いがないので、来たものを、即、渡すことができる。

7. 批判的な人には回さない
自分に批判的、あるいは独特の価値観で固まっている人は、寝たライオンといい、みな起こさないようにして過ごす。もちろん、何も発言しない。

さて、どうやって情報が集まるのか、そのからくりが、わかったと思う。

もう一度繰り返すと、

1. 批判しない、全部受けとめる
2. 感謝する、愉しみに読んでいると伝える
3. わかる話題には、コメントや解説をつけて、送り主に返してあげる
4. 情報は惜しみなく出す

こんな人のところには当然ながら情報が集まる。また、友だちも集まる。

さらに、この人が専門分野をもって、情報の解析や集成ができるようになると、たぶん、お金もそのうち集まってくる。いまの世の中では、情報を正確に、そして速攻で手に入れることができる人に、人は引き寄せられるからだ。

ここにとても有意義な価値ある情報があると、仮定しよう。さて、それをあなたはどうやって、誰に伝えるか。どんな人には知らせないのか。それを考えると、自然と答えが見つかる。

1. 情報は貯めておくと腐る
情報は水と同じで貯めているだけでは腐ってしまう。他の人に流すことで、よそからも回ってくる。(自分からは一切、情報を出さずに、人から来たものだけをこっそりと使っている人のところに、情報は来なくなる)

2. リスクをシェアできる相手
情報をタイムリーに発信するのは割と簡単。そのことで起きる責任はすべて相手側にもってもらえるという保証があるとき、さらに加速される。(紹介したレストランのあるメニューがたまたま美味しくないからといって、文句をいうような人には次から情報を回さなくなる)

3. 相手から感謝される
情報の受け手から、感謝のことばをもらうとき。いつも読んでいるわ、役に立った、といってもらえるとき、この人には必ず流すようになる。

4. 感性の似た相手
自分の好きな相手、感性の似ている人には、安心して情報を流す。誤解なく、過不足なく伝わる相手には、どんどん情報を出すことができる。

5. 情報に付加価値をつけて、RTしてくれる
生の情報に付加価値をつけて、再発信してくれる相手には、どんどん流す、最初に流す。(ツイッターでの仕組みがまさにこれ)

6. 価値観の共有が大切
価値、趣味、主義などがよく似通っている集団には、すぐに流す。迷いがないので、来たものを、即、渡すことができる。

7. 批判的な人には回さない
自分に批判的、あるいは独特の価値観で固まっている人は、寝たライオンといい、みな起こさないようにして過ごす。もちろん、何も発言しない。

さて、どうやって情報が集まるのか、そのからくりが、わかったと思う。

もう一度繰り返すと、

1. 批判しない、全部受けとめる
2. 感謝する、愉しみに読んでいると伝える
3. わかる話題には、コメントや解説をつけて、送り主に返してあげる
4. 情報は惜しみなく出す

こんな人のところには当然ながら情報が集まる。また、友だちも集まる。

さらに、この人が専門分野をもって、情報の解析や集成ができるようになると、たぶん、お金もそのうち集まってくる。いまの世の中では、情報を正確に、そして速攻で手に入れることができる人に、人は引き寄せられるからだ。

このブロガーをtwitterでフォローする    

やる気のでないときは、何をしたらいいのか

何から手を付けたらいいのか、分からない状態。そんなときの対処法を考えてみました。

1. 仕事の細分化。
難しそうな仕事の内容を細かく分けていき、その中でできることからやり始める。たとえば、いらない書類を捨てるなど。

2. 一週間のスケジュールの中で、二時間くらい空白な時間を持つ。
これはよい仕事をする上でぜったいに必要です。その間は何をしてもいい。だらだらとコーヒーを飲んでもいいし、町を歩いてもよい。

3. 紙にやりたいことを書き出してみる。
メモ書きなので、取りあえず書いていく。その後で、やりたいことの順列を付けて、同じようなことはまとめ、整理して清書してみましょう。この過程で自分のやりたいことが見えてきます。

4. 自分の心の中の声に問う。
できるなら場所を変えて、外に出たり、電車に乗ったり、歩いたりして、自分はなにをしたいのか、考えてみる。

5. 締め切り日を一日早く設定する。
すると、今やらなければ間に合わないという状態になります。一日早く手をつけることで、最後の余裕が生まれます。

6. 健康管理、睡眠を取る。
睡眠不足、風邪の引き始めだと、やる気が出ません。喉の奥は痛くないですか。疲れたときは昼休みに15分、机にうつ伏せになって眠っても効果があります。専用枕も売っていますね。

いちばんまずいのは、何もしなかった、あるいは何もできなかったと自分を責めること。これが続くと鬱になります。今ある状況で満足しましょう。

■番外編 ☆自分を誉めること
今日はこんなことができた。この約束が取れた。○○の企画を始めた。メイルの返事を出した。
などなど、できたことを書き留めてください。

繊細な人ほど、ほんの些細なことで落ち込んだり、ちょっぴりの幸運で舞い上がったりと、気持ちのブレが大きいものです。だからこそ、自分を褒めて、励ましてください。 ポジティブマインドが基本です。

このブロガーをtwitterでフォローする    

奥の細道を、芭蕉の自筆原稿で読んでみた

奥の細道は、松尾芭蕉の紀行文の最高峰として、その名を知らない人はいないだろう。これにちなんで、小説もいくつか書かれているし、実際に、その旅程を旅するツアーもある。

カルチャーセンターでも、取り上げられることが多く、よく知られた、よく読まれた文章、のはずだった。

それが、江戸の古文書講座で、芭蕉が自ら書いた原稿をともに、丁寧に読み解くことを始めたら、世界が変わって見えた。この紀行文、うがったいい方をすれば、活字で読む物ではなく、江戸のくずし字を声を出して読む本なのだ。

旅の途中に出てくる地名も、その頁ごとに微妙に違っている。活字にすると、現代表記に基づくものが、その当時の呼び名で書かれているのは新鮮だ。

参加されている受講生の方からも、感に堪えたように、こんなコメントをいただいた。「これは活字に読んではいけない本ですね。江戸のくずし字を声を出して読んでいると、行間から情緒や情景が浮かんできます。」

それはまた、失われてしまった日本の風景の原体験なのかもしれない。芭蕉はこの旅を終えて、三年くらいしてから初めて版本として、出版したが、出てくる地名、歌枕、伝承の物語などをチェックしていたのではないか。平安の歌人たちが歌に詠む安宅の関、安宅山など、文字をみるだけで、物語が浮かんでくる。

昔を知ることは、今に生きるための知恵のような気がしている。

このブロガーをtwitterでフォローする    

夏休みの過ごし方、考察その1

8/13付けの日経新聞夕刊に、丸紅の勝俣会長が夏休みの過ごし方について書いている。せっかくの休みなのに、最後の数日は自宅でゴロゴロ、内心は出社したくてたまらない。暇を持て余して、山手線一周を試みた仲間もいたとか、いないとか。

これってもったいない話だと思う。時間がたっぷりあるときは、芝居や演劇を楽しみ、また、クラシック音楽、ジャズ、ロックとさまざまな分野で、遊ぶことができる。お金をかけたくなかったら、上野に出て、博物館、動物園に行けば、楽しい時間を過ごすことができる。

まだ体力のあるうち、知恵も回るうちに、有り余る時間をどうやって過ごしたらいいのか、練習しておく必要があるのだ。ちなみにわたしが70歳になったら、新聞四紙(日経、朝日、読売、毎日)+ブロック紙(東京)をとって、隅から隅まで読みながらイベントや楽しい催しを探す。そして、電車やバスを乗り継いで、歌舞伎座や国立劇場の三階席から、かけ声をあげる。

映画は全部試写会を狙って、新作をみて、それもブログにあげよう。70代、高齢者ブログのトップテンを目指すのだ。これもいきなりはできないから、今から助走を始めよう。

年を重ねることが楽しみになるような、そんな休みの過ごし方があってもいいはず。夏休みは、暑いし、外に出歩くことも億劫になりがちだが、そんなときでも、あちこちにすばらしい発見と出会いがある。

冬、霧がかかって大変住みづらいミラノにあんなすてきなオペラ劇場、ミラノスカラ座があるように、湿度の高い東京にも、夏の風物詩である、花火大会や墨田川下りの船遊びがある。

冷房の程よく冷えた部屋で美味しい鰻をいただきながら、落語を聴く会もあるし、夏の暑さも楽しみに変えるようなイベントが用意されている。

東京の夏を楽しむことができないひとは、京都の夏のよさがわからない。一つの季節を満喫して、次の季節の訪れを待つ。そんな感性をいつも持っていたいと思う。

新しいことを始めるために、使わないものを捨てる

いくら高価なものでも、使わなければ、無用の長物。リサイクルに出すか、欲しい人に差し上げるか、思い切って処分してしまおう。使わないものに囲まれた生活は、創造性の対極にあって、そこからは何も生まれない、何も始まらない。

今の仕事や学業や、暮らしぶりに不満を感じている人は、身の回りを見渡して、使わないものに囲まれていないか、チェックしてみたらいい。

コップの水は飲み干さなければ、次のビールやワインが注げないのだから、何かが足りないと感じている人は、使わないものを捨ててしまおう。また、必要になったら、いつでも手に入るものに、時間とエネルギーをかけているのは無駄かもしれない。

暑い日に外に出て楽しむことを止めたら、家の中で冷房を効かせて、捨てる作業をする。いる、いらない、の判定を即座に付けて、保留中は別の箱に入れておく。一月たって、その箱を開けなかったら、不用ということになる。

自分がいらないものでも、人様に差し上げたら、喜んでもらえるものもたくさんある。フリーマッケットに定期的に出店できたらいいなあと思う。やってみたいのは古本市。一冊50円くらいで売りたい本がたくさんある。

身の回りがきれいになったら、突然、何か別のことがやりたくなるはず。創造性は真っ白なキャンバスに、発揮できるのだ。お風呂の中で、新しいアイディアが思いつくのも、そこには余分ものがないから。

昔からファイリングの知恵があるが、オリジナルは保管する。領収書、請求書、納品書などの書類、そして、手紙。それ以外の雑誌は一年。必要なページを切り取ることもありだが、お料理のレシピはともかく、ファッションや旅行案内はすぐに古くなるから、一年が限度だ。

お盆休みの一日を身辺整理に使うと、休み明けがずっと楽しくなる。

お盆も暦通りに働く人のための、イタリアサイト

今年のお盆は暦通りの会社が多い。8/13まで働いて、8/16からは平常営業。田舎に帰る人もいるが、東京居残り組もたくさんいるはず。そんな人のためのイタリアサイトをご紹介する。

アーモイタリア http://www.amoitalia.com/
イタリアトラベルオンライン http://www.japanitalytravel.com/

海外旅行は、ガイドブッグを買うよりも、個人の旅行ブログや旅行サイトのほうが役立つことが多い。この二つは、わたしもよく参考にするサイト。暑い日に晩秋の旅を企画するのは楽しい。

日程をまず考えて、予算を立て、プランを作り、そうして初めて実現することができる。待っていては、何も始まらないから、思いついたことをまず書き出してみよう。

気になる情報はツイッターを使って流すと、関心のあるひとから返事が来たりする。ミラノスカラ座のお薦めプログラムはありますか、などなど。

便利な時代になったと思う。人は情報を持っているが、その価値がわからないことが多い。自分には当たり前のことも、第三者にはお金を払ってでも手に入れたいものだったりするのだ。

人に教えてばかりではつまらないので、わたしもさっそくプランニングしてみます。

谷中圓朝まつりに行ってきました

今年の3月に谷中で江戸のまち歩きをしました。そのとき、訪れた全生庵、落語家三遊亭圓朝のお墓があり、夏になると幽霊書画の展示や命日の供養があると聞き、興味を持ちました。

そして8月、いつなのかと確認すると、すでに落語の締切は過ぎていて、それでも祭りとして8/8 日曜日に開催されるとのこと。急きょ、江戸のまち歩きの仲間を集い、出かけてきました。

境内には落語家たちの芸人屋台がならび、大勢の人で溢れていました。圓朝は、幕末から明治にかけて活躍した人で、怪談牡丹灯籠は、歌舞伎にも取り上げられ、大きな影響を及ぼした人です。

また、生前に集めた「幽霊画コレクション」を8月だけ公開するということで、こちらものぞいてみました。幽霊書画というので、怖いものと思うと、上品な幽霊が並んでいて、すべて軸物。絹本に描かれています。

谷中のこのあたりは、関東大震災にも、第二次世界大戦にも被災していない珍しい地域、細かく入り組んだ道もあって大型の再開発もされず、昔ながらの町並を留めているところが多いのです。

まち歩きの楽しみは、甘いものとお食事。今回も谷中銀座に出て、突き当たりを左に曲がったところにある手作りアップルパイの店に立ち寄りました。マミーズ 台東区谷中3-8-7 電話03-3822-8166
ここのケーキはどれも美味しいです。

そして、どこでお昼にしようかと、考えていたら、目の前で5,6人が入った店がありました。魚屋さんの脇の扉を開けて、入ったのです。メニューを見ると、お魚料理中心です。一続きの建物で、魚屋さんが経営しているなら間違いないと、入ったところ、これが美味しい店でした。
魚貝三昧 彬(あきら) 文京区千駄木3-38-8。ランチは金土日のみ営業、千円前後で何種類か用意されていました。

夏の暑い日にわざわざ出かけた甲斐のある一日で、美味しいものをいただき、書画をみて、寺参りし、仲間とおしゃべりできたすてきな時間でした。風も少しあって、意外と過ごしやすかったですよ。

千駄木で帰る友だちと別れ、さらに根津まで歩いて、とうふの須田にお邪魔しました。前回はこちらでランチだったのですが、今回はお土産用に飛竜頭と焼き豆腐を買ってきました。お取り寄せもできます。

少し涼しくなったら、また、谷中に出かけるつもりです。

このブロガーをtwitterでフォローする