イタリア関連イベント

世の中には、有料、無料を含めてたくさんのセミナ、イベント、コンサートがある。もちろん、時間的な制約も加わる。その中から、自分の生活を豊かにするために、何かを選ぶ。

最近、メイルマガジンやFBで実にピンポイントで欲しい情報がやってくるようになった。そういう出会いに感謝する日々がある。
江戸とイタリアが好き、といっていたら、そういう情報が来る。

イタリア文化会館では、とてもユニークなイベントを毎月開催しているが、今月は、「われ、レオナルド ダ・ヴィンチとのありえない対話」に出かける。申込は

件名を「2月16日公演」として、お名前、電話番号、参加人数を明記の上、メールにてeventi.iictokyo@esteri.itまでお申し込みください。

日程: 2015年2月16日
時間: 18時30分(開場18時)
場所:イタリア文化会館 アニェッリホール
お問い合せ:イタリア文化会館 eventi.iictokyo@esteri.it
Tel.03-3264-6011(内線13, 29)

そして、同じ頃、法政大学のメイルマガジンが届いた。こちらは、

法政大学イノベーション・マネジメント研究センター国際シンポジウムで、

「異文化間の知識移転 - イタリアのマネジメントに学ぶ日本経済活性化 - 」
(Italian Way of Management for Economic Revitalization in Japan)
【日時】2015年3月14日(土)13:00-17:00
主催:法政大学イノベーション・マネジメント研究センター
後援:法政大学経営学部

■下記専用サイトよりお申込みください。
【パソコン・スマートフォン】https://www.event-u.jp/fm/10509
【携帯電話】https://www.event-u.jp/fm/m10509

※個人情報の扱いは厳重に管理しております。
法政大学に関連するイベント開催等の通知を目的としており、
それ以外の目的では使用しておりません。
【申込締切】3月11日(水)

こちらもさっそく申し込んでみた。アートとビジネスは、どこかで繋がっている。

伝統野菜教室に行ってきました

2015年1月28日から2月3日まで、三越本店 本館7階で開催された、「伝統野菜を学ぶセミナ」に参加しました。

これは、農林水産省 平成26年度 日本食・食文化の世界的普及プロジェクトのうち伝統野菜を活用した「和食」理解促進委託事業で、第一回が、日本料理「一凛」の橋本幹造さんによる料理教室、第二回が、伝統野菜の食べ比べ&伝統野菜の育て方をレクチャーするセミナと充実していました。

「ぐるなびグルメニュース」を読んで、興味を持ち、申し込んだのですが、かなり人気のセミナですぐに満員になってしまったそうです。

■日本料理・一凛の伝統野菜教室
2015年2月1日(日)
11:00 – 12:30
店舗名:日本料理 一凛
講 師:橋本 幹造氏

1970年京都生まれ。京都と東京の名店にて経験を積む。赤坂で京料理店の料理長を務めた後、2007 年に「一凛」を開業。
巧みな技から生まれる味わいとともに、その温かな人柄に惹かれて訪れるファンも多い。現在は NHK への出演や炊飯土鍋開発など、多方面で活躍。

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この日教わったのは、若こぼうのおひたし明日葉豆腐赤かぶらの棒寿司。色どもきれいで、さすが日本料理。どれも野菜ばかりのメニューですが、優しい味でおいしかったです。

シェフの橋本さんは、親切な方で、いろいろとお料理の手順やアイディアを教えてくれます。中でも驚いたのは、青菜は沸騰したお湯ではなく、75℃くらいのお湯から茹でると、色もきれいだし、味わいもよい、ということ。塩もいれないでよいとのこと。さっそく帰ってから、試してみました。

また、生産者の群馬県の橋本さんからも山芋の保存法を教わりました。パッケージに包まれているのは、流通のためで、買ったら剥がして冷蔵庫保管がよいそうです。

こんな野菜料理がいただける、一凛にもお邪魔したいと思いました。

■知るほどに食べたくなる!なるほど伝統野菜セミナー
2015年2月3日(火)
14:30 – 16:00

会場: 日本橋三越本店 本館7階 Hajimarino Cafe「GATE A」

【第1部】
野菜ソムリエによる伝統野菜の食べ比べ講座
コラム連載やラジオ出演で活躍中の野菜ソムリエ
伝統野菜の食べ比べを通じて、素材の魅力や伝統的な調理法をレクチャー

講演者:吉田 めぐみ氏
(コラム連載やラジオ出演でも活躍中の野菜ソムリエ)

【第2部】
自宅で気軽に実践できる伝統野菜の育て方
創業80年種苗業の三代目が栽培キットを使った伝統野菜の育てかたを伝授
参加者全員に栽培キットをプレゼント

講演者:中村 訓氏
(創業 80 年種苗業の三代目)

中村さんからは、家の中で水菜を育てることのできる栽培キットをお土産でいただきました。虫のつかない冬季限定だそうです。これで緑の葉ものが楽しめて、サラダの材料にもなりますね。

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節分の日

何年か前に、家族で歌舞伎座に出かけた。菊五郎がお嬢吉三を演ずる「三人吉三巴白浪(サンニンキチサトモエノシラナミ)」。通し狂言なので、初めてでも分かりやすかった。観劇の日がちょうど節分、台詞にも出てくるが、入口で、大入りと書かれた節分の豆を貰った。

月も朧(おぼろ)に 白魚の
篝(かがり)も霞(かす)む 春の空
冷てえ風も ほろ酔いに
心持ちよく うかうかと
浮かれ烏(からす)の ただ一羽
ねぐらへ帰る 川端で
竿(さお)の雫(しずく)か 濡れ手で粟(あわ)
思いがけなく 手に入る(いる)百両

ほんに今夜は 節分か
西の海より 川の中
落ちた夜鷹は 厄落とし
豆だくさんに 一文の
銭と違って 金包み
こいつぁ春から 縁起がいいわえ

さて、それがいつなのか、歌舞伎座なのか、国立劇場なのかも記憶には定かでない。

こんなときに役立つのが、歌舞伎公演データベース、1996年2月3日は土曜日。この日の夜の部なので、小学生の子どもたちを連れて行けたのだ。
一番楽しかった節分の日の思い出である。

歌舞伎座
公演年月     1996年 2月 (昼夜公演)
上演順     夜の部 1

演目名     三人吉三巴白浪(サンニンキチサトモエノシラナミ)
場名など     両国橋西川岸〜大川端庚申塚〜割下水伝吉内〜本所お竹蔵〜巣鴨吉祥院本堂〜同裏手墓地〜元の本堂〜本郷火の見櫓(浄瑠璃「初櫓噂高音」)(リョウゴクバシニシガシ〜オオカワバタコウシンヅカ〜ワリゲスイデンキチウチ〜ホンジョオタケグラ〜スガモキチジョウインホンドウ〜ドウウラテボチ〜モトノホンドウ〜ホンゴウヒノミヤグラ(ジョウルリ「ハツヤグラウワサノオトワヤ」))

配役
和尚吉三 = 松本幸四郎(9代目)
お坊吉三 = 澤村宗十郎(9代目)
お嬢吉三 = 尾上菊五郎(7代目)
土左衛門伝吉 = 市村羽左衛門(17代目)
手代十三郎 = 市村萬次郎(2代目)
夜鷹おとせ・伝吉娘おとせ = 中村芝雀(7代目)
釜屋武兵衛 = 尾上松助(6代目)
八百屋久兵衛 = 市村鶴蔵(初代)
堂守源次坊 = 松本錦吾(3代目)
捕手頭長沼六郎 = 松本幸右衛門(初代)

利休にたずねよ

海老蔵が、あの利休を演ずる映画で、題名だけは知っていた。たまたま手に取って読みやすそうだと、連れてくる。長編小説なのだが、短編が繋がっていて、どこからでも読める。

後から分かったが、この本は、第140回直木賞受賞作。山本兼一さんは、丹念に資料を集めて書かれたと思うが、読み応えがあってすばらしい。

例えてみるなら、小倉百人一首の作者ひとりひとりが、登場して、この歌集をまとめた定家について語るようなもの。登場人物とその心理描写、そして、茶の湯に関する膨大な知識。少し、お茶を習ったものとしては、こういう本を若いときに読んだら、お稽古も楽しかっただろうと思う。

時代小説の面白さは、タイムマシンさながら、自分がその時代に飛んでいけることだ。歴史についてもある程度理解していると、その楽しさが倍加する。映画については、賛否両論があるが、自分の中のイメージを大切にしたい人は、読書して楽しめということか。

調べたら、映画サイトには、わかりやすい記載がある。茶の湯とは、千利休とはと、調べたい人にも手軽にわかってよいと思う。http://www.rikyu-movie.jp/special/#index

やっぱり銀座が好き

銀座を盛り場というのには、抵抗があります。文化の香りがして、週に一度は訪れたい場所です。美味しい食べ物、上質なもの、地方から発信する情報などがあって、わくわくさせられます。

月島からの帰り道、銀座一丁目で降りて、四丁目まで歩きました。夕刻の空を撮り、アップルストアを眺め、木村屋で、バゲットを買って、戻ってきました。

ただこれだけでも十分に幸せ。昨年はコートのお直しも銀座でお願いしたし、シャネルホールはあるし、歌舞伎座には歩いていけるし、本当にお世話になっています。

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新春浅草歌舞伎に行ってきました

浅草で歌舞伎をみるのは、勘三郎が最後に出演した平成中村座以来です。浅草公会堂は初めて、若手歌舞伎も初めてということで、目出たい初物尽くしでした。

この日は、朝から雨。第一部を鑑賞して、せっかくの浅草なのに、雷門も写さずに帰ってきました。着物で出かけたので、雨の中を歩き回ることは叶いません。

この日は、第二部で浅草総見があったのですね。華やかな芸者衆、こちらもみたかったです。

お芝居は、若手ばかりなので、若さに溢れていて、綺麗です。昔の若衆歌舞伎がこんなふうだったのではと、想像してみました。踊りも見せ場がたくさんあって、身のこなし方が軽やか。若さはいいですね。

後に禁止になったくらい、若衆歌舞伎は、観客を熱狂させたのでしょうね。芝居が終わった後も、ご贔屓に挨拶に向かったりと、人気も高かったと思います。

さすがに歌舞伎座では、こんな趣向はないのですが、浅草だけに、芝居小屋という雰囲気に似合っていました。お正月らしい演目で、楽しめました。

一、春調娘七種(はるのしらべむすめななくさ)

曽我五郎    尾上 松 也
静御前     中村 児太郎
曽我十郎    中村 隼 人

二、一條大蔵譚(いちじょうおおくらものがたり)
奥殿

一條大蔵長成  中村 歌 昇
常盤御前    中村 米 吉
八剣勘解由   中村 吉之助
鳴瀬      中村 芝のぶ
お京      中村 児太郎
吉岡鬼次郎   尾上 松 也

三、独楽売(こまうり)

独楽売千吉 坂東 巳之助
芸者      中村 米 吉
雛妓      中村 鶴 松
同       中村 梅 丸
茶屋女房    中村 芝のぶ
独楽売萬造   中村 種之助

着物の話

昨年から続々と着物が集っている。親族から譲られたもの、知人からのいただきもの、どれも微妙にサイズが異なっている。

着物は、長襦袢、着物、羽織、道行き、雨コートと重ねて着用するので、すべてがマイサイズなら苦労はないのだが、いただき物同士を組み合わせるのには、工夫がいる。自分で買い揃えれば高価なものばかりなので、贅沢な悩みといえばそのとおりだ。

昭和に作られた着物には、現代の帯を合わせ、出かける場所に合わせて、組み合わせを変える。歌舞伎、能楽、オペラ、展覧会、食事会と、相手やその場所の雰囲気に合わせて、着物を選ぶ。

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ふだん過ごすには、どんな組み合わせもいいのだが、公共、あるいは、公式な場所に出かけるときは、自分の好き嫌いより、相手のことを考えて、着物を選ぶ。夏は着ている当人よりも、周りの人に涼しげに見えるように工夫する。季節を先取りし、季節感を大切にする。結構、頭を使うから、惚けないのかもしれない。

幸い、母親が存命なので、分からないことはいちいち確認している。昔はそういう決まり事が煩わしくて、逃げていたのだが、この頃は大人になって、日本文化を理解しようという気になっている。江戸の話を読むのにも、着物を着て過ごしていると、見えてくることが多い。

いただいて、箪笥から溢れた着物は用途別、季節別に整理しようと思う。目的がしっかりしているのだから、両方に使えるもの、用途が決まっているものを一目でわかるように、保管しておくとよい。

派手すぎてもいけない、かといって紬では失礼になるとき、色無地に格調高い袋帯を着るといいと教わった。これは応用範囲が広そうだ。訪問着では派手になる場所もあるのだ。

季節限定の柄や、通年使える柄を分けて管理しないし、混乱してしまう。着物も帯も、組み合わせによって新しい美が生まれる。それを楽しむための苦労も、また、楽しい。

 

鶴峯八幡神社に初詣

お正月の松の内を過ぎて、この三連休にようやく初詣に出かけてきました。この数年は、富津市にある鶴峯神社に参詣しています。こちらの神社は天羽郡の総社で、昔、源頼朝が武運長久を願って訪れたともいわれています。

神社内には、清々しい気が満ちていて、歩いているだけで、パワーチャージがされるようです。参詣する人も家族連れが多く、すれ違うと挨拶して過ぎます。神社の前には海が広がり、それも大好きな理由の1つです。
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参詣のあと、車で五分くらいの新舞子海岸に出て、海を眺めて過ごします。打ち寄せる波を数え、空の写真を撮り、豊かな時間が過ぎていきます。

この日は穏やかで暖かく、海岸を歩くと、春の匂いがしました。
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国立劇場一月公演、里見八犬伝に行ってきました

国立劇場に行くなら、7日までがお薦めです。開演前30分頃から、獅子舞があります。お正月の風情たっぷりな獅子舞のお囃子を聞きながら、お弁当を食べるのは趣きがあります。お飾りも立派でした。

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今年の里見八犬伝は、原作に忠実で、歌舞伎らしい見せ場もたっぷりありました。菊五郎が、犬山道節を演じ、菊之助が犬塚信乃を初役で魅せます。屋根の上での立ち会いも、若手が活躍すると舞台は、生き生きしますね。

今回の悪役の網乾左母二郎。松緑がさらりと演じてみせます。なかなか水もしたたるいい男振り。梅枝の浜路も、かき口説きがいいのです。これまで、女に迫られても、出立する信乃、菊之助ならではのクールなところがいいです。悪人が何組もあり、舞台も華やか、お正月らしい公演で、楽しめました。

こちらも着物の方が多くてうれしかったです。着物で歌舞伎見物、お正月は似合いますね。二階には国立劇場所有の絵画が飾られ、その前でご飯をいただくのもすてき。豪華で、格調高いのが国立劇場の基本です。来年は初日に出かけてみたいと思いました。

発 端 (安房)富山山中の場
序 幕 (武蔵)大塚村蟇六内の場
本郷円塚山の場
二幕目 (下総)滸我足利成氏館の場
同   芳流閣の場
三幕目 (下総)行徳古那屋裏手の場
四幕目 (武蔵)馬加大記館対牛楼の場
大 詰 (上野)白井城下の場
(武蔵)扇谷定正居城の場

出演
尾上 菊五郎   犬山道節
中村 時蔵    犬坂毛野
尾上 松緑    犬飼現八・網乾左母二郎
尾上 菊之助   犬塚信乃
坂東 亀三郎   犬田小文吾
坂東 亀寿    犬川荘助
中村 梅枝    大塚蟇六娘浜路
中村 萬太郎   犬村大角
市村 竹松
尾上 右近    伏姫
尾上 左近
市村 橘太郎
河原崎 権十郎
市村 萬次郎
市川 團蔵   馬加大記・大塚蟇六
坂東 彦三郎  足利成氏
市川 左團次  扇谷定正

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歌舞伎座、壽初春大歌舞伎に行ってきました

お正月の楽しみの一つは、芝居見物です。今年も歌舞伎座の壽初春大歌舞伎、夜の部に行ってきました。新装歌舞伎座は、東銀座駅直結なので、寒さも感じないありがたさです。お正月なので、着物の人も多く、華やいでいます。
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『番町皿屋敷』は、岡本綺堂作。怪談ではなく、一途な恋の哀しい終末を描いています。腰元お菊(芝雀)が、愛する人の心の底を見たくて、故意に家宝の皿を割ります。最初は、粗相と笑ってすましていた青山播磨(吉右衛門)が、母を呼び寄せ、自分が婿になると伝えよ、と話します。

そこへ御用人柴田十太夫 (橘三郎)が事の真相を注進します。すると優しい顔の播磨が、一転して、男の真心を疑った女は許さない。家宝の皿を割ったから、手討ちにするのではない、こんな皿は惜しくもないのだ、とお菊に命じて、皿を一枚づつ差出させ、それを刀の柄でたたき割るのです。

お菊が、皿を差出すと、それを次々と割っていく。最後の皿が割れると、次は自分の命。見ているこちら側が震えるような怖さです。一度疑われた男は、いくら謝っても許すことはしない。こちらの心が見えないのかという怒りの裏返し。男女の愛憎は、深ければ、傷も深い。愛する人を手討ちにして、播磨はどうして生きていけるのでしょうか。芝雀の切ない恋、12月の国立劇場に続いての共演で播磨屋との息はぴったりでした。

『女暫』を玉三郎がやるのは、初めてみました。祝祭劇としての賑々しさ、登場人物の多さなど、『暫』の相似形です。ただ違うのは、女形が演ずるので、幕切れも女らしく、恥じらい、花道を引っ込むのに、舞台番の播磨屋の兄さんに六法を教わります。あの玉三郎が、男声で、見得を張り、愛らしいのです。なかなか乙な配役でした。

『黒塚』はもともと能楽の演目。今回、新歌舞伎座に初めて登場する新猿之助が主役。前の猿之助の凄みのある演技を覚えています。今回の作品は、舞踏劇の要素が強調され、あれは、若い役者だからできる軽快な踊りでした。勘九郎の阿闍梨祐慶も気品があってよかったです。若い役者の力強い熱演に、見ている側も興奮してきます。これからの歌舞伎界で活躍する二人の競演、清々しさを感じました。

一、番町皿屋敷(ばんちょうさらやしき)

青山播磨    吉右衛門
腰元お菊    芝 雀
並木長吉    桂 三
奴権次     吉之助
柴田十太夫   橘三郎
放駒四郎兵衛  染五郎
渋川後家真弓  東 蔵

二、女暫(おんなしばらく)

巴御前     玉三郎
蒲冠者範頼   歌 六
清水冠者義高  錦之助
女鯰若菜    七之助
茶後見     團 子
手塚太郎    弘太郎
紅梅姫     梅 丸
家老根井行親  橘三郎
局唐糸     笑 也
成田五郎    男女蔵
轟坊震斎    又五郎
舞台番辰次   吉右衛門

三、猿翁十種の内 黒塚(くろづか)

老女岩手実は安達原の鬼女 猿之助
山伏大和坊        門之助
強力太郎吾        寿 猿
山伏讃岐坊        男女蔵
阿闍梨祐慶        勘九郎