浅草で歌舞伎をみるのは、勘三郎が最後に出演した平成中村座以来です。浅草公会堂は初めて、若手歌舞伎も初めてということで、目出たい初物尽くしでした。
この日は、朝から雨。第一部を鑑賞して、せっかくの浅草なのに、雷門も写さずに帰ってきました。着物で出かけたので、雨の中を歩き回ることは叶いません。
この日は、第二部で浅草総見があったのですね。華やかな芸者衆、こちらもみたかったです。
お芝居は、若手ばかりなので、若さに溢れていて、綺麗です。昔の若衆歌舞伎がこんなふうだったのではと、想像してみました。踊りも見せ場がたくさんあって、身のこなし方が軽やか。若さはいいですね。
後に禁止になったくらい、若衆歌舞伎は、観客を熱狂させたのでしょうね。芝居が終わった後も、ご贔屓に挨拶に向かったりと、人気も高かったと思います。
さすがに歌舞伎座では、こんな趣向はないのですが、浅草だけに、芝居小屋という雰囲気に似合っていました。お正月らしい演目で、楽しめました。
一、春調娘七種(はるのしらべむすめななくさ)
曽我五郎 尾上 松 也
静御前 中村 児太郎
曽我十郎 中村 隼 人
二、一條大蔵譚(いちじょうおおくらものがたり)
奥殿
一條大蔵長成 中村 歌 昇
常盤御前 中村 米 吉
八剣勘解由 中村 吉之助
鳴瀬 中村 芝のぶ
お京 中村 児太郎
吉岡鬼次郎 尾上 松 也
三、独楽売(こまうり)
独楽売千吉 坂東 巳之助
芸者 中村 米 吉
雛妓 中村 鶴 松
同 中村 梅 丸
茶屋女房 中村 芝のぶ
独楽売萬造 中村 種之助