雪国の朝

今日は、東京まで出かけることになっていた。着物で出かけたかったので、前日にわざわざ、最寄り駅まで、雪かきしていたのだ。4時15分ごろ、緩やかな揺れで起こされる。地震は震度2、震源地は房総沖。

さらに少し眠って目覚めると、外には雪景色が広がっていた。予報では晴れのはず。10センチくらい積もっているので、外出は諦めた。雪かきが必須なのだ。朝食前に家の前の道路を雪かきして、お城に行こうと決める。

写真を撮るためにスコップを片手に出かけた。県立図書館、県立文化会館のあたりは、人が通れるような道が作られていた。その先にある、千葉市郷土館は、道もない。写真を撮っている人もいたが、スコップを持っているのはうちの家族くらい。


これが2/11の亥鼻公園である。兼六園といっても違いがないのではと思ったり。わざわざ北国に旅しなくても、この風景がみられるのは、幸せと思う方が楽しいだろう。

雪はアート。いつも見慣れた風景も変わって見える。

雪国の入口

2/8は関東地方では、記録的な大雪だった。わたしは京都にいて、朝は雪まじりの天気を眺めていた。ようやく午後から小雨になって、錦で食料を調達しながら、南座まで歩いた。途中、河原町のあたりで雨が上がり、オペラの終演後は、乾いた道をバスで戻ってきた。この日、東京に戻るという選択もあったが、もう一泊していてよかったと思った。

そして、翌朝、昼頃の新幹線で帰るのを、雪が心配だったので、10時32分ののぞみに変更、品川で降りた。ここから、総武快速線に乗るのだが、雪のため、東京駅で折り返し運転をしているとのこと。しばし待って、東京行きに乗り、ホームを渡って、千葉行きの快速電車に座った。

雪のため、成田エクスプレスは全面運休。ホームの反対側に止まっている列車はエアポート成田で、大混雑。運よく、千葉までは戻ってきたが、それから先がない。モノレールで県庁前まで、そこから歩くことにした。だが、除雪してあるのは、県警本部のあたりで、その先は道がない。車の通った轍を、着物に草履で、カートを引いてのご帰還である。

なんとか家まで来たが、駐車場は雪の吹きだまりになっていて、ドアが開かない。33センチの雪に閉ざされて固まっていた。幸い、向かいの奥様が飛んできて、スコップで雪をかいてくれた。10回くらいどかして、ようやく少しドアが動き、もう少し掘ってもらって、人が入れるくらいの隙間ができた。カートも荷物も放り出し、着物の裾をからげて、新雪の中を歩く。スキー場の朝みたいだ。

着替えて、雪かきを始めたら、出かけていた主人も戻ってきて、家の前の道をきれいにする。しばらくして、お昼もたべていないことに気づいた。身体がだるいはずだ。

南座で、座オペラ、蝶々夫人を見てきました


暮れに南座の顔見世を見に出かけたとき、とても気になって、その場でチケットを買ってしまいました。二月の冬の京都を訪れるのは何年かぶり。雪にも出会いましたが、たのしかった。

南座でオペラというのは初演だそうです。井上八千代さん振り付けで、祇園甲部のお姐さんや、舞妓さんたちも出演。わたしがみた日は、佐藤路子さんの蝶々夫人でしたが、とても色っぽい。しぐさがふつうのオペラ歌手と違う。たとえていうなら、立ち居地が違うのです。

物語はプッチーニの有名なオペラの全幕上演。舞台の右手半分はオーケストラピットになっています。余分なものをそぎ取ったシンプルな舞台。蝶々さんの純粋な熱い思いが伝わってきます。こんなふうに愛されたら、男はみせ、とろけてしまうでしょう。そして、誇りをもって、最後には死を選びます。悲劇ですが、男と女の愛の姿がみていて、ああ、イタリアオペラっていいなあと思いました。

カーテンコールのときも、幕は歌舞伎座ですから、上下には下りていきません。掛の幕引きが懸命に引いていきます。四時からの開演で、カーテンコールも含めて七時前には終了。このくらいオペラがいいですね。日ごろ見られない、祇園のお姉さんたちの美しさ、これは京都ならではの演出ですね。

 

人形町で、『芳町芸者衆とミニお座敷体験の会』に行ってきました

日本橋芳町は、かつては、芸妓の置屋が立ち並び、一流の花街だったそうです。そんな芳町芸者のお姐さんが、お座敷遊びの体験コースを開催するというので、出かけてきました。踊りを見せて、お話しして、お座敷遊びの1つ、おまわりさんを楽しみます。一時間くらいのコースですが、正月の誂えということで、華やいで楽しかったです。

踊りが始まると、春が来たような艶やかさです。三味線も二台で演奏します。お姐さんの声もすばらしい。


今年入ったばかりの新人も、踊りを披露してくれました。
江戸から続く、伝統芸能は途絶えてしまえば、もう復活できません。こうやって、お稽古の成果を見せていただくことは、芸者衆にとっても大切なことです。

ジャンケンをして、勝った方が太鼓をうち、負けた方が一回転するという、おまわりさん。三回まけると交代します。お座敷遊びというのは、あるものを利用して、屏風の陰に隠れたり、こうやって太鼓をたたいたりします。勝負はジャンケンというのがきまりなのでしょうか。

最後は奴さんで、締めます。扇を広げて、壮快に踊ります。これが踊れるようになると、一人前なのだそうです。新人さんは、眺めています。

ミニ体験とはいえ、こんなに間近でお姐さんたちを眺め、お話もして、大満足でした。お座敷遊びをするには、こちらもなにか心得があるほうが楽しめます。習っている長唄を披露したり、もちろん踊りを見せたり。お客様とともに楽しむのが江戸の遊び、大人の遊びです。

次回は、三月に開催されるそう。どんな趣向になるか、楽しみです。

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2014年の始まり

季節が移り変わるのを、空の様子を眺めながら、一年間暮らした。遠くまで出かけなくても、すばらしい空が待っている。

一年の始まりも、新しいことが詰まっているような気がする。わくわくするような何か、道の先のみえない場所に、誰かが待っている。出会いと、別れは、対になっているが、最近思うことは、別れより、出会いの素晴らしさに、生きる勇気をもらっている。

頑張るとか、辛抱とか、努力とかせずく、楽しく、好きなことをして過ごしてきた10年間。地震や災害があったが、幸いにして、ふつうに暮らしている。10年間で、失ったものと、得たものを較べてみれば、得ることの多さに驚かされる。

かつて、会社員だったときは、さまざまな規制や制限があった。効率的に人を動かし、成果を上げるためには、余分なものを切り捨てて進むしかない。芸術なんて、その対極にあって、お金がかかって、贅沢な道楽、思われていたのだ。

起業していちばんの幸運は、芸術に触れる時間が圧倒的に増えたこと。コンサートや個展など、ただそこに座っているだけで、大きな刺激をもらえる。相手が身を削るようにして、表現しているものを、こちらも受け止めるだけの心の余裕が必要、そうしないと楽しめない。

2014年は、さらにバージョンアップして、あちこちに出かけようと思う。出会うことで、自分の内面に潜んでいるものを、気づかせてもらえる。

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富士山は、気高く、そして恥ずかしがり屋。

大阪に行くのに、マイレージの特典旅行を利用するため、成田から仙台、そして、仙台から大阪という三角形の二辺を飛ぶという、コースを選んだ。

一つには、仙台空港からの景色が見たかった。何年か前に利用したことがあって、あの大震災のあと、どのように復興したのか、この眼に見ておきたかった。

成田からの出発が10分遅れて、仙台には11:05に到着。乗り換え便は一時間半後なのだが、雪のため、遅れとのこと。海から、こんなに近いのだ。気づかなかった。

持っている搭乗券は、前の便もご利用できますのでと、係りの人に案内されて、搭乗手続き中の11:20大阪行きに乗る。手荷物だけで、係りの人に連れられ、バスに乗って、飛行機に滑り込む。昔、同じようなことをテキサス州オースチンからやったことを思い出した。

仙台は快晴、途中、アナウンスがあって、富士山が見えるという。窓際の席なので、探してみたが、何も見えない。富士山は雲がかかっていて、見えるのは一瞬だというが、しばらくすると、その全貌が見えてきた。

雲間に浮かぶ富士山


冬の日の澄んだ空気がよかったのかもしれない。こんな富士山をみたのは、初めて。わざわざ仙台経由にした甲斐があるというもの。

昔から霊峰としてあがめられてきた理由がわかるような気がする。大人たちが心をときめかす何かがあるのだ。雲の上の世界をきっと垣間見せてくれるのだろう。古代の人もきっと、山頂まで上ったに違いない。

大阪には予定より10分早く着いて、すべてが順調だった。来年の年賀状の絵柄はこれにしよう、と決めた。

特典旅行でここまで楽しめるのは、幸いである。

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花だけの「写真展」に行ってきました

写真家の清家正信さん、Facebook繋がりで、グループ展などを拝見していました。風景を撮ると、しずかな、哀しみのようなものまで、映し出し、清冽な印象です。その方が、「花だけの写真展」を開催するというので、オープニングパーティに出かけてきました。

会場は、すでに熱気に溢れていて、飾られた写真は、写真というよりは、絵画。絵画展に迷い込んだような印象です。自然にあるものを撮っているのに、儚さ、脆さ、凛とした表情、時間の流れ、などさまざまな思いを感じます。写真でここまで、取り込めるのですね。そういう驚きは、わたしだけでなく、会場にいたすべてのみなさまが、そういう感想を述べられていました。

どうやったら、あんな写真が撮れるのか、どうやったら、少しでも、近づけるのか、考えると夜も眠れそうもありません。写真は写実を超え、芸術となるのですね。会場には、重い一眼レフを抱えた人ばかりで、コンデジの自分は、それを取り出して写す勇気がありませんでした。いえ、すばらしい作品に圧倒されて、ただただ眺めていたのです。写真を撮ることなんか、思いつきませんでした。

日時 2013年12月14日から23日まで、12時から19時 (好評につき12/23まで延長します)
場所 目黒、meguroba
〒153-0063
東京都目黒区目黒1-23-15
Tel :   090-8343-6226

『訳あり+年末商品試食会in東京』

【ぐるなび食市場】のアフィリエイト提携プログラムで、『訳あり+年末商品試食会in東京』が本日開催され、出かけてきました。ぐるなびなどの通販サイトでは、8月からお節の予約が始まり、加熱気味です。

まだ暑いうちにはと、思っていたら、10月末のタイムリーな開催でした。日頃、お節の食べ比べをする機会はないので、楽しみにでかけました。

試食会の参加メーカーは、
【お節】とんでんぐるなび食市場店、濱登久、たん熊北店ぐるなび市場店、フランス料理ビストロやま、銀座クルーズ、ドリンク屋くるなび食市場店、計6社
【ワイン】京橋ワイン、銀座クルーズ、計2社
【クリスマスケーキ】シェリーブラン、宇治久右衛門、計2社

会場は、ぐるなび本社の会議室で、ごちそうが並んだ姿は壮観でした。
お節の見事さ、お正月気分になれます。

とんでんぐるなび食市場店、アワビを贅沢に使っています。


濱登久、優しい味付けでした。ひとりお節も用意しています。


たん熊北店ぐるなび市場店、老舗ならではの味わいでした。

これだけのごちそうを採点しならがらいただくは、結構忙しいです。もう少し、時間があったらと思いました。今年のお正月には、こちらの中から、選んでみたいと思いました。

ワインは、お節にあうものということで、提供されましたが、銀座クルーズの、オリジナルワイン、シャルドネが美味しかったです。チリ製ですが、イタリアワインと較べても、品質が高かったと思いました。

スイートは、シェリーブランのフルーツタルト、フルーツの味が生きています。
そして宇治久右衛門の抹茶チョコレートケーキ。濃厚なお味でした。いずれも訳ありで、お安くなっています。

目にもお腹にもごちそうたっぷりな時間でした。これだけあると、全部いただきたくなります。

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料理研究家 松田美智子先生のトークショーに行ってきました

日本橋三越本店で、開催中の「もてなし上手の良品100選(10/22まで)」。松田美智子さんの推薦する今様ダイニングにあう調理器具をご紹介しています。そして、10/19は、お料理の実演も交えたトークショーがあるので、出かけてきました。

教わったのはフランス製の磁器の土鍋レヴォルを使って、ご飯を炊く。お米の研ぎ方から、秘密があった。洗ったお米は、10分くらい、水に付けておく。するとお米の中まで、浸水してふっくらと炊きあがる。そして、ザルにあげておく。新米なら、米400gに対して、水の量は350g。固めのご飯のでき上がり。

電磁器に載せて、2、3分くらいすると沸き立ってくるので、鍋底と、鍋上をかき回して、上は平らにしておく。余熱で8から10分でご飯ができる。各家庭の電磁器の癖もあるから、一度は失敗しても、めげずに自分の時間を発見すればよいそうだ。

もう一つは肉じゃが。こちらは自在鍋で牛肉を炒め、それをペーパータオルの上に上げて、余分な油脂を吸い取らせる。ジャガイモは皮をむいたら、大きめの乱切りにし、面取りする。乱切りにすると表面積が大きくなって、煮物に味が滲みる。面取りしたジャガイモも、とろみになるのでいっしょに炒めるのがポイント。

調味料は、さしすせその順番で入れ、足し算しかできないから、量は控えめにして、後から付け足す。肉を取り出したら、今度はジャガイモを炒めて、水を加え、砂糖大さじ2、後から薄口醤油大さじ1を加える。

これをレヴォルの鍋に入れて、220℃のオーブンで20分調理する。オーブンを使う、その間、手があくので別のことができる。

じゃこをフライパンにいれ、後からごま油を加えて、手早く炒める。炒ったものは、冷蔵庫に保管して一週間くらいもつ。こちらも、ペーパータオルの上に広げて、余分の油は取り除く。先ほどの新米ご飯にまぜても美味しい。大葉の切り方も教わった。丸めて、細か刻んだら、水に浸してアクをとる。こちらもペーパータオルで包んで、ぎゅっと絞り、後は手でちぎって器に入れると、ふんわりとした仕上りになる。

短い時間で、たくさんのヒントを貰えた。こちらの教室に8年くらい通っていたが、今日の先生はとても、優しかった。10/22 火曜日まで、開催中。お料理に便利な道具が揃っていて楽しい。

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隅田川で、パリに出会う

すみだリバーサイドホールで開催中の「ぱらぱら北斎 漫画カフェ ~北斎を知ろう」を見るために、浅草で降りた。そこは、いきなり、スカイツリーが見えて、みんなが写真を撮っている。

隅田川を挟んで、北が台東区、南が墨田区。すみだリバーサイドホールに行くには、吾妻橋を渡ることになる。ここの景色をみていると、パリみたいだと思った。

時間帯がよかったのかもしれない。16時半過ぎ、夕暮れの少し前で、辺りは、雲がかかっていた。

川が流れていて、船が行き来するのが、パリ、セーヌ川のバトームッシュに見えたのだ。近くにはスカイツリーも見えて、こちらはエッフェル塔。

 

飛行機に乗らなくても、パリと出会える町なんて、観光名所にしたらいいのにと思った。川の近くは、それだけでわくわくする。船が絶えず行き来しているのをみていると、本当に飽きない。隅田川の南にはあまり出かけたことがなかったが、江戸を感じた。

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