京橋界隈アートフェスタ2008

毎年7月に開催されてきた「京橋界隈展」が「京橋界隈アートフェスタ」として再スタート。参加ギャラリーも31件となり、様々な展覧会が一斉に開催される。

画廊というと、馴染みがないし,日頃近くを通っても中まで入ったことがない人が大部分だと思う。わたし自身も、4年前まではそうだった。このアートフェスタの期間中は、日頃敷居の高い画廊も、フレンドリーに受け入れてくれる。

鑑賞することが大切で、買うのはその次のこと。受付を済ませたら、大きな荷物は預けてゆっくりと眺めて見よう。

知合いのあらかわ画廊も、時間延長、期間中無休で、みなさまのお越しをお待ちしている。

東京という都市の面白さ

数日間、東京を離れて戻ってくると、すぐにイベントが待っている。昨日は九段下のイタリア文化会館で、オペラ、チェネレントラのレクッチャーとアリアを楽しむ夕べに参加した。そして、本日は千駄ヶ谷の国立能楽堂で、ハムレットの狂言を見る。

これ以外にも、歌舞伎や演劇、音楽会など、東京には芸術の富が集まっているような気がする。昔は『ぴあ』 を丹念に読んで行きたいイベントを探したが、今はネットの検索ですぐに見つかる。あるいはSNSやクローズドのユーザー会のMLでも情報は流れてくる。

後は、参加するか、そのままにするかの違いだけだ。東京という町に住んで、狭い住居や高い物価に不満を持っているとしたら、そのよい面にも目を向けてみよう。物事には必ず、裏と表があるのだ。

高 額なチケットを求めなくても、無料の試写会や試演会は、探せば見つかる。そして、新しいことに挑戦して、新しいものを柔軟に取り入れて、明日への活力とし よう。東京は江戸と呼ばれたときから、再生と建設の町だった。だから、そこに住まいする人々は、新しいことを始めるのに抵抗がないはず。

何か一つテーマを決めて、それを極めるのも面白いかもしれない。毎月、映画を十本見るとか、歌舞伎座の三階席に通うとか、あるいは、能楽を極める、ジャズを楽しむなどなど。

源氏物語と和菓子展、虎屋文庫

今年は源氏物語が誕生して、千年目の源氏物語千年紀。あちこちで記念行事が行なわれているが、これもその1つ。

港区赤坂にある虎屋本店の虎屋文庫では、毎年期間限定で展示を行なっている。江戸ものも多いのだが、今年は、和菓子で描く、『源氏物語』。平安朝和紙に雅やかな王朝の世界が描き出される。

赤坂見附から徒歩七分。入場無料だが、希望者には小冊子もいただけて、勉強になる。
2008年5月17日(土)から6月16日(月)、10時から17時半、会期中無休。

仕事の合間に、こういう世界に心を休ませるのもすてきだと思う。

インターネットから生まれた70年代のロックの会に行ってきました

1997年からwebサイトを立ち上げ、その頃に知合った仲間との交流が今でも続いている。今日はその一つの70年代ロックを聴くオフ会に参加した。

70 年代の音楽をリアルタイムで聴いた人なので、このあたりの音楽談義になると、深いものがある。69年にビートルズが解散して、ツェペリンやピンク・フロイ ド、エルトン・ジョン、キングクリムゾン、ディープ・パープル、ELPなど、ブリティシュ・ロックの黄金時代だった。ELPのグレックレイクの書いた詩が 読みたくて、英語の勉強をした。その後、ロンドンに留学して、やがて外資系で働くことになる。

そのロンドン時代に仲良しだった女性とは30年ぶりに連絡が取れて、イタリア語のメイルが届くようになった。昨日はNYCで行なわれた個展のカタログと絹のスカーフが送られてきた。まるで夢の続きをみているようだ。

そして、同じ頃、同じような音楽を聴いていた仲間たちが集まってのオフ会があった。インターネットの黎明期から、手作りのサイトを運営していた仲間たちは、リンク繋がりもあり、音楽ボードに日夜書き込みを続けた。

そんな仲間たちをロックの碁会所と名付けたのはわたしである。やがてSNSが流行り始めるとmixiに移行して、いまでは、手軽に一斉メイルが出せて、携帯でサイトに書き込みもできる。

そ の一方で、みんな各自のwebサイトは放置状態らしい。FTPして、サーバに置かなければならないやり方よりも、webベースで書き込みできるブログはは るかに易しい。ネット先進者のひとりは、かえってネットとは距離をおいて、mixiにも入っていない。連絡は携帯メイルと、いうところが泣かせる。

連休に時間をとって、音楽サイトをブログに移行しようかとも考えている。ブログは単なる日記ではなく、データベースなので、検索機能付きの古い話の格納には持ってこいなのだ。弊社のビジネスブログセミナを受けて、これまでのアーカイブをブログに移行した人もいるのだ。

美術館・博物館のメンバー会員になる

ゴールデンウイーク直前の今週、まだ行き先が決まっていない人もいるのではないか。

そんな方にお薦めなのは、美術館・博物館のメンバー会員になること。たとえばサントリー美術館は、六本木ミッドタウンにあるが、ここのメンバはレギュラー会員で、1年間7000円。 本人と同伴1名まで展覧会期中何度でも入館できる。メンバーズ内覧会にも同伴者を連れて行けるというのが、さすがにオシャレだ。水から土は20時まで。

こういう場所をひとつ持っていると、混雑した中でほっとする時間がもてる。6階の茶室では、隔週木曜日、13時、14時、15時の3回、点前にてお茶を差し上げている。予約なしで、当日会場で申し込むことになっているが、一度、拝見させていただきたいと思っている。

 

また、上野ならお薦めは国立博物館。こちらの友の会は年間10000円だが、平常展は、なんどでも、そして特別展観覧券が12枚ついている。こちらは友人にも使える。当館内レストランの割引もあって、使えば使うほどお得になる仕組みだ。

メンバカードがあれば、少しの空き時間でもムダなく使える。 仕事ばかりでなく、こういう息抜きを知っていると、いつか差がつくのかもしれない。

新国立劇場でフィガロの結婚を見る

モーツアルトのオペラ、『フィガロの結婚』は初心者でも楽しめる内容だ。二十何年前かに初めて見たオペラがこれだった。

イタリア語を習ってからは、台詞の一部が聞き取れるようになって、愉しさが広がった。オペラというと高尚な芸術のように思われるが、オペラは快楽のひとつ。

縁あって、新国立劇場オペラ研修所の卒業公演4プログラムを見ることになった。今日から4日間、連続で初台まで通うのである。もちろん、仕事もあるので、この間はスケジュール調整をして、空いている時間に打ち合わせをする。

今日は初日なので、着物で出かけた。オペラのような華やかな舞台には着物もふさわしいかも。今回は、衣装も舞台もかなり凝ったもので、若手のオペラ歌手の熱演が楽しめた。明日はまた、違う出演者なので、こちらも楽しみである。

視点を変えて見る、空間の適度な距離

事務所から招待券をいただいたので、本日の午後、目黒雅叙園まで出かけた。ここで11/11まで、假屋崎省吾の個展を行なっている。

今回の展示も、昭和10年(1935年)に建てられた木造建築で、「百段階段」と呼ばれる場所で開催されている。昨年出かけたときも、その豪華さに圧倒されたのだけれど、今回は平日の午後ということもあって、割合空いていたのだ。

昭 和の建築様式というからには、人々は座って天井や、襖やちがい棚などを鑑賞したはず。それを立って、眺めるのでは本来の良さがわからないのではないかと、 視点を変えて、座って鑑賞する。すると、景色が違ってくるのだ。立ってみたときに較べて、しっとりとして、心に飛び込んでくる。まあ、こんなことが許され るのも、空間に適度な余裕があるからだ。

視点を変えて見ると、見えなかったものが見えてくる。

ランチミーティングを入れたら、展覧会のチケットを呼び寄せる

夏にあすなろブログオフを行なったとき、中心となった方とランチミーティングをしてきました。オフ会ではゆっくり話もできなかったのですが、日々のブログを読んでいて、ひらめくものがありました。

仕事や環境が違っても、基本的な生き方が似ていると、話は尽きません。楽しかったです。必ず、発見や気づきがあるから不思議。

そして、このミーティングをセットアップしたら、世田谷美術館の招待券を別の方かからいただきました。おかげで、午後は美術館めぐりして、優雅なゴージャスな一日を過ごすことができました。呼び寄せるのですよ、きっと。

福原信三と美術と資生堂
2007年9月1日(土)-11月4日(日) 1階展示室http://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/exhibition.html 

ネットの付き合いが、知合いの輪をさらに発展させていくような気がします。