視点を変えて見る、空間の適度な距離

事務所から招待券をいただいたので、本日の午後、目黒雅叙園まで出かけた。ここで11/11まで、假屋崎省吾の個展を行なっている。

今回の展示も、昭和10年(1935年)に建てられた木造建築で、「百段階段」と呼ばれる場所で開催されている。昨年出かけたときも、その豪華さに圧倒されたのだけれど、今回は平日の午後ということもあって、割合空いていたのだ。

昭 和の建築様式というからには、人々は座って天井や、襖やちがい棚などを鑑賞したはず。それを立って、眺めるのでは本来の良さがわからないのではないかと、 視点を変えて、座って鑑賞する。すると、景色が違ってくるのだ。立ってみたときに較べて、しっとりとして、心に飛び込んでくる。まあ、こんなことが許され るのも、空間に適度な余裕があるからだ。

視点を変えて見ると、見えなかったものが見えてくる。

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