京都大原詣

この時期に京都に来ています。南座の顔見世興行をみて、友だちと会い、少し観光して帰ります。それから大原詣でも欠かさずにしています。 大原には順徳天皇と後鳥羽上皇の御陵があって、そこを詣でています。

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毎年、出かけるときは、京都市内は雨ですが、大原に向かうと必ず晴れます。山城の国大原郷は、また別の世界でもあります。 今日は天皇誕生日、早めのお昼をいただき、ちょうど来たバスに乗ったので、着いたのもハイタイム、いつになく混んでいました。といっても、12月、観光バスは来ません。個人の旅行者ばかりでした。

山の上は青空が広がり、陽が射すと暖かです。今年は例年になく、京都も暖かくて驚いています。 あちこちでお参りして、心もやすらかになったところで、帰ります。

三条京阪で降りてから三条大橋を渡りました。ここからの景色が好きです。帰りに六角通りの八百一によって、お買い物して戻りました。 いつもの京都は、観光客もいなくて、地元の人に混じって暮らしています。

奈良で、鹿に遭遇する

奈良にはどこにでも鹿がいるような気がしますが、違います。法隆寺のある斑鳩の里には鹿はいません。春日大社の参道から、奈良公園、東大寺にかけてが、野生の鹿と出会える場所になっています。

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今回、春日大社から、回りましたが、こちらは、「式年造替」のため、中に入ることができません。二月堂から、東大寺に向かう道は、なだらかな丘のようになっていて、ここが有名な若草山です。

二年前に出かけたときは、イタリア人と同行していたのですが、今回はひとり旅。途中、鹿の写真を撮ったり、木々や山の様子を眺めたりと、ピクニック気分です。二月堂は、ここからの奈良市内の眺望がすてきで、いつか、お水取りに出かけたいと思っています。

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二月堂から、東大寺本堂はすぐなのですが、今回は、奈良公園で、鹿がジャンプしながら駆け寄ってくるのに見とれていて、道を間違えました。 車が一台とまり、中から、女性が降りて、何かを置いてもどりました。すると、遠くから大勢の鹿が飛ぶようにして集まりました。 餌をたべているのです。

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終わると、満足げなようすで、ポーズをとってくれました。 こんなシーンが見られたので、東大寺の大仏様には、次回お会いすることにして戻ってきました。

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冬の京都の楽しみ方

ここ数年、クリスマスの前後には京都にいる。最初は知り合いのオペラ歌手の第九の公演があったのが始まり。それから、毎年、南座で顔見世歌舞伎をみて、知り合いと会い、お正月前の中休みをしている。

この時期は、紅葉のころと違い、町も人々も普通に暮らしている。さすがに十二月も二十日過ぎると、修学旅行の学生たちもいない。祇園祭のような賑わいはないが、それでも、お正月の準備やら、弘法の市がたったりと、住んでいるひとのためのイベントはある。IMG_0497ss20

今年の京都は暖かい。着物で町を歩くと、寒い思いをしないですむ。人の少ない町を歩くと、たくさんの発見がある。お気に入りの店には、必ず立ち寄るようにしている。

今日は、友人と会った後で、大原に向かった。大原は、四条烏丸と、四条河原町から出ている京都バスに乗って約一時間。 それだけで別の世界が広がる。

大原御陵にお参りしてから、三千院に向かう。ここでは、クリスマスは無縁の世界。日本国、山城の国、大原郷だ。雨の予報だったが、ときおりぱらぱらと来るだけで、なんとか降らずに曇り空のまま。

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お庭を見せているだけで、心が和む。人が少ないのもポイントが高い。いつまでもここに座っていたいとも思うのだ。 悠久のときを過ごす気分だ。

三条通に戻ってきたときは、小雨が降っていた。 お昼時を過ぎて、中途半端な時間に食事をしようとするときは、三条のかつくらに駆け込む。ここは昔、パリに住むイタリア人とよく通った。揚げたてのヒレカツをいただくと元気がでる。

最近は、その帰り道に、八百一のスイートを買って戻る。ザ・ブレッドのパン・ヴァリエがマイブーム。 大丸地下のパン屋さんも大好き。

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三条にはお気に入りの店がたくさんあって、四条まで、歩きながら帰ってくる。なぜ、三条のホテルにしないかというと、南座の歌舞伎が終わって、四条まではバス一本。夜道が怖いのではなく、雨や雪の日に無理をして歩きたくないのだ。

二月に来たときは、本当に雪に閉じ込められて過ごした。食べ物屋さんが近くにある四条は、そういう意味でもありがたかった。明日は、南座の夜の部、夕方までは、お天気しだいだか、どこかに出かけようと思う。

『地域ではたらく「風の人」という新しい選択』出版記念イベント

法政大学社会学部藤代研究室のゼミ生が、ローカルジャーナリスト田中輝美さんとの共同プロジェクトで『地域ではたらく「風の人」という新しい選択』(田中輝美・藤代裕之研究室、ハーベスト出版)という本を出しました。この出版記念イベントが9/29にあるというので、参加しました。

藤代さんとは、以前からの知り合いで、気骨のあるジャーナリストの一人です。彼の教え子たちがどんな本をまとめたのか、とても興味がありました。そして、もうひとつ、このイベントには、法政大学総長の田中優子さんも私人の立場で参加します。田中優子さんの方は、佐渡つながりで、存じ上げていましたが、ご本人にお会いするのは初めて、二重の意味でわくわくしながら出かけました。

第一部がゼミ生による記事執筆の動機や苦労。第二部が田中輝美さん、田中裕子さんのダブル田中によるトークショー。輝美さん、優子先生と、名前で呼び合って、親しみがわきます。

ゼミ生が司会進行というのも、自主性を重んじるいいやり方だと思います。途中で、藤代さんがつっこみを入れますが、うまくまとまっていたと思いました。

風土という言葉がありますが、これは風の人、土の人を表しているのだと初めて気づきました。風の人は、一定期間、その土地を訪れて、アイディアを出したり、何かをまとめ上げていく。そして、成功するとまた、別の町に出ていくのです。一方、土の人は、そこに土着して、生活を守っていく。新しいものも取り入れて、それを形に作っていく。

過疎化が深刻な島根だからこそ、危機感があって、新しいチャレンジを受け入れたのだと思います。この本に登場する方々は実に多彩で楽しい。地方がもっともっと輝くためには、こういう人たちのネットワークが必要なのだと思いました。

イベントが終わって、幸運にも田中優子さんにご挨拶でき、佐渡の能楽についての話ができました。また、佐渡に帰ったら、話すことがたくさんあります。佐渡でもこういう取り組みが進んでいるはずなのです。そのキーパーソンを見つけて、ネットワークを築くのも、私の仕事なのかもしれません。

藤の季節

4月になって、知合いが次々と、藤の花を紹介しているのをみて、羨ましかった。近くに藤はないものと思っていた。それが昨日、お城の研究会に出かけた帰り、お城の左手に群生しているのを発見。

今日は、家族を連れて、見に行ってきた。すると、公園の反対側には藤棚があって、丈は短いのだが、満開の藤の花。他には人もいなくて、独占状態。こんな身近なところに藤の花が咲いているなんて、長いこと、気づかなかった。

人の行動範囲って、思う以上に狭いのだと感じる。空の写真を撮るようになって、季節の移り変わりを実感するようになる。太陽の昇る時間、沈む位置が違うのだ。IMG_8486

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この公園には、いまツツジが満開。四季の草花が楽しめる。そして、いつも空いている。

群生している藤の花は、桜の木の近く。一本の太い幹が別の木に寄り添っていた。
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このお城の左手側にあるのが藤の群生。雲が少しかかったお城は堂々としている。ここは、千葉市の郷土博物館。今日は休館日だった。腫れて、気持ちのよい一日、緑の中を歩くのは楽しい。

桜の季節の着物

桜がいっせいに咲き始めて、今日の風で少し散ったが、まだまだ見頃。この時期だけ、着る着物がある。桃色の寿光織の付け下げ。樹木模様だ。桜と競うことはないので、ひっそりと着ている。

今年はこちらにペルシャ柄の袋帯を締めて、上野公園まで出かけた。

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お花見も途中して、上野精養軒で同窓会幹事の食事会。こんな贅沢な食事会も久しぶり。歩いたので程よくお腹も空いて、フレンチのコースは美味。お天気もよく、行き帰りに、上野の花を楽しむことができた。

今年の上野は静かだった。発電機の持ち込み禁止。煮炊き禁止。カンテラのみ可ということで、カラオケをするひともいない。

名所といわれる九段下のお堀にもいってみたい。桜の季節は、地元でも楽しめる。散り染めもまた、いい。今年は桜を堪能しようと思う。

 

江戸東京博物館、リニューアルオープン

江戸東京博物館の常設展示室が、リニューアルされて3/28からオープンした。3/28から3/31までは、リニューアル記念で、常設展が入場無料。

2015年03月28日(土)〜05月10日(日)
特別公開 広重「名所江戸百景」展
このたび、常設展示室のリニューアルを記念し、「名所江戸百景」全120枚(2代広重作画、目録を含む)を前期と後期に分けて展示いたします。全点公開は貴重な機会となります。幕末期江戸の名所周遊を存分にお楽しみください。


こちらを見ることができる。あと二日あるので、ぜひ出かけてみたい。

両国に行くなら、吉良邸にも足をのばすといい。
墨田区両国3-13-9
JR総武線両国駅より徒歩7分

この近くにある大川屋というお菓子屋さんがとても美味しいと聞いた。こちらも気になる。

大川屋本店 墨田区両国3-7-5 電話 03-3631-3759
定休日 月曜

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鶴峯八幡神社に初詣

お正月の松の内を過ぎて、この三連休にようやく初詣に出かけてきました。この数年は、富津市にある鶴峯神社に参詣しています。こちらの神社は天羽郡の総社で、昔、源頼朝が武運長久を願って訪れたともいわれています。

神社内には、清々しい気が満ちていて、歩いているだけで、パワーチャージがされるようです。参詣する人も家族連れが多く、すれ違うと挨拶して過ぎます。神社の前には海が広がり、それも大好きな理由の1つです。
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参詣のあと、車で五分くらいの新舞子海岸に出て、海を眺めて過ごします。打ち寄せる波を数え、空の写真を撮り、豊かな時間が過ぎていきます。

この日は穏やかで暖かく、海岸を歩くと、春の匂いがしました。
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北鎌倉、そして、横須賀でオペラを聴く その1

9/28は、横須賀オペラの日、「メノッティ歌劇「泥棒とオールドミス」ということで楽しみにしていました。

千葉から横須賀までは、総武横須賀線で、直通なのですが、せっかくなので、鎌倉のお寺めぐりをしたいと考えました。時間も二時間あまりなので、北鎌倉で降り、徒歩1分の、「円覚寺」に参詣しました。

たぶんこのお寺に参るのは、初めて。駅からあまりにも近いので、立ち寄っていません。入口の階段を登っていくと、こんな立派な山門があります。まさに、ここは中世の香りがしますね。

右は、仏殿の天井に描かれた「白龍図」。前田青邨せいそん画伯(1885〜1977)の監修のもと、守屋多々志もりやただし画伯(1912〜2003)によって描かれたもの。
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境内はとても広いので、二時間くらいないとゆっくり回れません。禅宗のお寺なので、清らかで、どこをみても心が洗われるような思いがします。

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大方丈では、裏にある庭園を眺めることができます。廊下に椅子も並んでいて、何時間でもお庭を見ていたい気分になりました。京都の三千院では、廊下に座るだけなのですが、こちらはフレンドリーです。

境内の随所に休むためのベンチが置かれ、そこで、おにぎりを食べている親子連れもみかけました。開かれたお寺という印象を強くして帰ってきました。11月のもみじの頃、また、訪れてみたいです。雪の降った日もすてきでしょうね。

京都にわざわざ出かけなくても,鎌倉のお寺巡りを楽しめばいいのだと、気づきました。

2014年、佐渡能楽の旅 その3

9月7日、午前中は真野のお寺、神社めぐりをして、午後から羽茂に向かいます。途中、西三川の直売場に寄り、りんごを購入。佐渡では、美味しいりんごが採れるのです。知合いの農園にも立ち寄り、りんごの直送手配をお願いしました。

草苅神社は、わたしの気に入りの能舞台があります。優美な姿で、最初にこの舞台をみて、佐渡の能舞台の魅力に取り憑かれたのです。

今年の演目は、猩々(しょうじょう)。赤い顔の舞いは、生き生きと楽しそうでよかったです。今年は観客も多く、もう終わってしまったのか、と惜しそうにしていました。

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終わった後、参加したみなさまと反省会。来年も引き続き、奉納能ができるよう、寄附を集めたいと思っています。羽茂から両津まで車で送っていただきました。こちらもありがたいことです。

翌日は、二宮神社を参詣し、相川の窯元を訪ねて戻ってきました。いつもながら、佐渡の旅は心が洗われる思いがします。考えてみれば、訪ねるところが、神社とお寺なのでよい気を貰ってくるのかもしれません。

 
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