浮世絵師 溪斎英泉に行ってきました

知合いからいただいた招待券で、千葉市美術館で開催中の「浮世絵師 溪斎英泉」展に行ってきました。

浮世絵だし、文字も少ないだろうと気軽に考えていたら、大きな誤算でした。二時間かけても、まだ半分くらいしか見ていません。江戸のくずし字講座を主宰しているので、本当にタイムリーな企画。浮世草子では、まさに遊里の話だし、黄表紙も、助六が東海道を旅するのです。

江戸時代、遊郭というのは、単に女と遊ぶところではなく、そこから文化や流行が生まれ、江戸の暮しを遊郭なしに語れないと、先週習ったばかりでした。浮世絵なので、文字が少し出てきます。歌もある。それをなんとか判読しようとすると,膨大な時間がかかってしまいます。解説のあるものは、それと元の字を較べてみる。いままでの鑑賞とは、ひと味違っています。

「浮世絵師 溪斎英泉」というのも馴染みがなかったのですが、人物像はかなり書いています。美人画の他に、東海道の旅姿もあり、多彩な人だということがよくわかりました。

中に「美艶仙女香」という文字が出てきて、気になって探してみたら、国会図書館にデジタルデータがありました。当世好物八契・仇競今様姿 つく田嶋の晴隅田堤の桜両国橋夜景など、いろいろ見つかりました。

充実した展示に心地よく疲労して、戻ってきました。図録の代わりに、本も頼んでしまいました。

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