あと数日で八月も終わる。暦の上ではもう秋。
そこで、夏の総括編を取りあげてみよう。題して、「今年の夏に役立ったもの」。
まず【着物編】
これまで、夏は暑いからと、着物はお休みしていた。替わりに浴衣を着る。それが,昨年、京都で、着物でアフタヌーンティということになって、単衣の結城を持っていった。それを着て、大阪松竹座にも行く。暑さは浴衣と変わらない、そして快適だった。
そこで、今年は祇園祭に着物を着るために、少し工夫をしてみた。
1. 麻の長襦袢 こちらは新品が密林で買えた
2. へちまを帯枕の替わりに使う
3. 夏帯を使う
帯芯もなく、風がはいって、軽くて涼しい。二重に巻き付ける帯は、防寒用だとつくづく思った。
4. 冷房で冷やした部屋で着物を着る。着物を着るときは、冷房を21℃くらいにして、汗をかかないうちに着てしまう。冷たい空気の層ができているから、そのまま、外に出てもすぐには暑くない。
5. 保冷剤を持って出かける。 30℃を越す暑さが予想されるときは、小さな保冷剤を二個くらい持って出かける。これをガーゼのハンカチに包んで首に当てるだけでほっとする。
6. 扇子を持つ。 着物で外出には、必ず扇子を持つこと。浴衣なら団扇でもいいが,着物は扇子のほうが美人に見える。
あとは、自分というよりも、他の人にどう映るかが大切。暑苦しそうにみえないように、涼しげなたたずまいでいよう。
これだけのことを守って、着物で出かけると心地よいのは、箱ものの場所。歌舞伎座、能楽堂、そしてセミナールーム。そこに座って鑑賞するだけなら、着物のほうが快適。冷房にも強いし、お太鼓にすれば、椅子に寄りかかっても大丈夫。
さらに資産があれば、絽の着物が最高。ただし、一回ごとに着た翌日には、クリーニングに出すこと。そうしないと、汗じみになってしまう。洗濯機でもあらえるポリエステルの絽もあるが、こちらは化繊だから、さらに暑いのではないかと思ってしまう。