「ブロガーサミット2013」に行ってきました

ベルサール渋谷ファーストで開催された「ブロガーサミット2013」。
日時 2013年8月24日(土) 12時半開場 13時開始〜19時終了予定(その後懇親会21時終了予定)。
入場者数は1000名規模、ブロガーおよび、ブログ読者、そして参加費は無料、というすごいイベントでした。 7名の方が参加費を支払い、それでスタッフ着用の赤いTシャツが作れたということです。

なにしろ、受付12時半から、19時過ぎまで、延々とつづくセッション。50分のセッションが二コマ、そして15分くらいの休憩という盛りだくさんな内容。こういうイベントは、先手必勝。つまり、早くに並んで、最前列もしくは、3列目くらいに座らないと、
登壇者との一体感が薄くなります。縦長の会場というのは、後ろにすわるとアウエー感が漂い、オペラグラスでもないと、舞台の上で繰り広げられるドラマがよく理解できないまま、次に進んでしまいます。

長年、販売促進で、この手のセミナーの運営、裏方をやってきたおかげで、コツのようなもがあって、最前列、しかも、登壇者列の隣に座りました。ここだとスタッフが、あと10分、5分というプラカードを掲げたり、マイクでは通らないような小声の会話も聞こえてきます。

1. パネルディスカッション 「ブログ -この10年-」  司会 中山記男さん
2. パネルディスカッション 「個人ブログからブログメディアへ」司会 徳力基彦さん
3. パネルディスカッション 「ブログサービスの近未来」  司会 四家正紀さん
4. パネルディスカッション 「ビデオブロガ−の今」  司会 徳力基彦さん
5. パネルディスカッション 「ブログライフバランス」  司会 中山記男さん
6. パネルディスカッション 「ブログを書くと言うこと」  司会 徳力基彦さん

すべてがパネルディスカッションという構成で、司会者の質問とは、まったく違う回答がでたり、パネラー同士で質問しあったりと、ライブ感が楽しいのです。

どのセッションにも女性の登壇者を参加させたいという、主催者側の意図だったようですが、さすがにブログサービスの提供者というセッションでは、男性のみ。このあたりは、10年後に変わっていくのでしょうか。

ブログサミットなんですが、セッションの進行や感想は、ツイッターであげられていく。ブログより早さや軽さは、ツイッターなんですね。あとからのまとめもツイッター。これが10年間でいちばん変わったことではないでしょうか。

個人的には、この10年間を振り返るという、同窓会的な懐かしさがありました。あの梅田望夫さんが、日本のブログは残念だと書いて、それに、反発するかのように、徳力さんがウェブの未来を担う可能性を発掘・共有・応援する「WISH2009」を立ち上げました。その第一回に参加したのです。

会費3000円、300名定員の会でしたが、会場には熱気が溢れていました。今回の会場は広いし、人数は3倍以上なのに、あのような熱狂的なものはなかった気がします。そういうお祭りよりは、同窓会的色彩が強かったような気がしています。

どなたかがツイッターで表現していたけれど、若者が登壇しなかった、未来についての話がなく、過去の振り返りが多すぎるなどなど。
確かに、10年というけれど、インターネットの世界では、それは、50年くらい前の話なんですね。

ブログはだれかに強制されたり、あるいは、義務感から書くものではない。それは自分を表現するもの。そして、同じような仲間を見つけることができるツールの1つなんです。ブログを書くことで、他の人のブログも見に行き、初対面でも、言葉がよどみなく出てくるという、幸運な体験をずっとしてきました。

有名になるとか、お金儲けのツールではなく、もっと誠実で真摯であるべきだと思います。半日の間にたくさんの方のお話を聞いたので、濃縮ジュースのように、それを薄めて、味わい直さないと、喉がひりひりしています。

今日は一日、夢枕獏さんの陰陽師を読んで、興奮を醒そうとしました。こちらは、9月の歌舞伎座の演目なのですが、直前に学習するよりも二週間前くらいに読んでおくのが、大切と教わりました。

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