暑さの中、移動するのは大変だが、どうしても一人になれる時間を持ちたくて、六本木に向かう。六本木ヒルズの49階のライブラリーの会員になっていて、ここで時折、パワーチャージしているのだ。
仕事が忙しくなると、スケジュールの合間をぬって、ひとりになる時間を持つようにしている。早朝に仕事するのもしかり。誰にも邪魔されない時間というのは貴重で、それを持てないと企画も立てられない。
このライブラリーは夕方から夜にかけての景色がすばらしい。まるで、コックピットで操縦桿をもっている機長のような気分だ。遠くに東京湾が見渡せ、レインボーブリッジもお台場もミニュチァのよう。
そして、まさに夜が始まろうとしている時、熱さを含んだ町は、静かに動き出す。眠らない町、六本木も、近年は変わってきている。それでも、24時間戦う戦士には、休息を取る場所があちこちに残っている。
一人になる時間は、少しでいい。大切なのは量よりも質。そして、継続して、この時間を持つことだ。