サバティカル休暇の効用

サバティカル休暇という言葉を初めて聞いたのは12年前、千駄ヶ谷にあるアップル・コンピュータ(当時)の会議室だった。担当の一人が五年ごとに六週間?のサバティカル休暇に入ったから、連絡はとれないという話だった。 そして、最近、知り合いの東大教授がサバティカル休暇中という話を聞いて、ずいぶんと浸透してきたなあと思う。 サバティカルという言葉は,イタリア語のsabbatico, sabatico から来ていて、古代ユダヤ民族が耕作を休んだ7年毎の安息年、大学教授などに研究、休養のため定期的に与えられる有給休暇のことをいう。 会社員だったとき、このような制度はなかったが、替わりに偶然の機会に休んでいることを発見したので、ここに書き留めておこう。

入社 81年3月
83年2月から4月  出産のため二ヶ月の休暇
86年11月から1月  出産のため二ヶ月の休暇
88年9月から12月  研修のため、米国出張

調べてみたら、中途入社して以来、三年ごとに二ヶ月以上の休暇を貰っていた。外資系で長期に渡り、仕事をするには必要なことである。以後、二年ごとに二三週間の連続休暇を取ることに決めた。家族を連れての移動である。

89年8月      フランス、イギリス、スイス三週間。オフィス訪問する 以下、二年おきにヨーロッパを旅する。 仕事だけ頑張っていても、続かない。継続して結果を出すためには休暇は不可欠。米国、欧州の仲間と仕事をしていて、その成果を見るたびに、休む人は効率が違うと思った。 そして、いま、会社を立ち上げてしまったので、長期のサバティカル休暇は無理のようだ。8日間のイタリア出張とか、京都4泊5日でなんとか頑張っている。来年くらいにはイタリア二ヶ月というのをやってみたい。その後で、大きな仕事が待っているとうれしいな。

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