大船鉾 引き初めに参加する

今年はじっくりと後祭を楽しもうと、前祭の宵山から京都滞在です。7/18から鉾建てが始まった大船鉾も、今日が引き初め。昨年は大阪にいっていて、参加できず、初めての体験でした。

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引き初めというのは、毎年新たに鉾建てして、それが本番で滞りなく動けるように試運転だと、ずっと思っていました。それもひとつの意味なのですが、今回参加して、これは鉾町への披露だとつくづく思いました。

わたしは実際に縄を引くことはせずに、回りの家々のひとびとの様子を眺めていました。特にお年寄りや、およそ出歩くことのない奥さんたちまで、門かどに立ち、見守っています。みなさま、うれしそうに、満足げに見つめていました。

鉾町の鉾を維持する大変さもありますが、誇りや喜びを実感できるひと時でもあります。祭りというのは、神様が与えてくれた時間なんですね。

こういう一体感がないと、協力も維持もできないと思いました。神事に参加するという高い意識が鉾町を支えています。

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屋根の上で長い棒で、電線に絡まないように押さえて進みます。四条の新町通りは電線が多いので、こういう工夫も必要です。引き初めをみて、初めて気づくことがたくさんありました。

追記
2017年は船の穂先に金幣(きんぺい)を付けています。龍頭と一年おきに付けるのだそうです。これは毎年見るしかないですね。

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