国立能楽堂で「融(とおる)」を見てきました

6月は、佐渡の能月間。この時期は薪能が各地で開かれます。以前は、わざわざ出かけて、能楽を楽しんだのですが、代わりに国立能楽堂で鑑賞することにしました。

このチケットが売り出し日にすでに完売というプラチナチケット、5月公演の隅田川も取れず、6月3日の「融(とおる)」が脇正面でようやく入手できました。能楽堂は、こじんまりとしていて、収納人数も多くないし、能楽はわずか一日の興行です。チケットを取るには、大変なことだと後から気づきました。

「融(とおる)」は、嵯峨天皇の十二皇子で、源氏物語のモデルにもなった源融(みなもとのとおる)です。最初は、老人の姿、そして、後半は雅な貴公子の姿で登場します。このとき、付ける面は「中将」。優雅な舞いは、ひととき、中世の世界に連れて行ってくれます。

IMG_9040

今回は、同時開催で、国立能楽堂 資料展示室での展示も見ることができました。

演目・主な出演者
狂言 若和布(わかめ)  佐藤 融(和泉流)
能  融(とおる) 酌之舞(しゃくのまい)  坂井 音重(観世流)

コメントは受け付けていません。