FOODEX JAPANは、アジア最大の食品展示会です。今年は、イタリア・ワイン・セミナが開催されるということで、参加してきました。
主催は、AIS (Associazione Italiana Sommelier)。ソムリエの育成を主な活動とし、50年の歴史をもち、約400,000名のソムリエを育成。大学やホテル学校などとのコラボレーションも行なっている。
会場は、セミナルームB。限られた一時間という枠の中で、5つのワインのテイスティングを行ないました。解説はAISの会長、アントネッロ・マイエッタさん。
最初は、スプマンテでした。
寒いところでとれる、麦わら色、気泡が長く続く、フレッシュな香り、焼きたてのパン、シトロンの皮のよう、と豊かな表現が続きます。シャルドネがエレガントさを与え、豊かな印象なります。魚介類、海老が合いますが、お寿司にも合います。
二番目、三番目と白です。
二番目は、フリウラーノ Friulano 100%という珍しいもの。年間25,000しか生産されません。イタリアワインは、地域性が特徴で、小ロットが当たり前です。
こちらは、黄金の色合い、ボディがしっかりしている。アーモンドの香り、口に含むと、味わいが広がっていく、複雑性がある。魚介類、しっかりとしたソースにも合います。
三番目は、シチリア産です。熟した実、蜂蜜、アカシアの香り、甘いバニラ。シャルドネが柔らかな優雅さを作り上げています。バリックを使ったワインです。
さて、ここからが赤ワインになります。四番目、五番目を紹介します。
四番目のBarbarescoは、画面では2008年と表示されていますが、実際にティスティングしたのは、1998年もの。この年もすばらしいビンテージの年でした。若々しいタンニンが17年の歳月を経て、まろやかになります。色は爽やかな赤、透明感があります。スミレの香り、シナモン、黒こしょうも混ざっています。まだまだ熟成するワインです。
五番目は、サンジョベーゼ100。大きな樽で熟成しています。フレッシュなスミレの香り、タンニンが広がります。しっかりとしたボディです。イタリアを代表するトスカーナのワインです。
このようにメモ書きを列挙しているだけでもわかるが、イタリアワインのレパートリーの広さ。そして、それを表現する言葉の豊かさ。ワインとなるぶどう品種だけで、3000品種もあり、それぞれがその特徴を活かしたワイン作りをしているのです。イタリアのように、北から南まで、1500kmにも渡り、気象条件、日照条件、風向きなどその組み合わせだけでも気の遠くなるような品種の多様さですね。
ワインのことが少しわかるようになると、それに合わせて食事のコースも変わってきます。貴重な機会に参加できて本当によかったです。