芸の真髄シリーズ「山城屋 坂田藤十郎」を見てきました

「本物に酔う」をコンセプトに、古典芸能の至芸を味わう公演として、年1回開催されている「芸の真髄シリーズ」に、今年は坂田藤十郎が登場。『藤娘』のほか、『廓文章』では、孫の壱太郎の夕霧を相手に伊左衛門を演じます
ということで、早くからチケットを求めて,楽しみに出かけました。

さすが山城屋、華があります。勘当された伊左衛門、この人が演ずると、昔は大店の若旦那さんだったという育ちのよさがでて、はんなりです。壱太郎の夕霧は、固くなっていましたが、年齢的にはこのくらいの若さだったわけで、病み上がりの遊女の風情は出ていました。

踊りと歌舞伎一幕が見られて、充実の内容でした。そして、終演後、扇千景さんが、出口付近にいて、しっかりとご挨拶してしまいました。この方も変わらない美貌です。芸に精進しているひとには、老いは付いてこないのですね。

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芸の真髄シリーズ第八回
「山城屋 坂田藤十郎」公演概要
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哥へす哥へす余波大津絵(かえすがえすなごりのおおつえ)
一、舞踊「藤娘」(ふじむすめ)
藤の精:坂田 藤十郎

唄:杵屋 東成
三味線:杵屋 六三郎
囃子:田中 傳左衛門

二、長唄「二人椀久」(ににんわんきゅう)
唄:今藤 美佐藤 芳村 伊四絽
三味線:今藤美佐緒 今藤 珠美
笛:藤舎 理生
小鼓:藤舎 千穂 藤舎 朱音
大鼓:望月 晴美

三、 玩辞楼十二曲の内「廓文章 ~吉田屋~」(くるわぶんしょう よしだや)
藤屋伊左衛門:坂田 藤十郎
扇屋夕霧:中村 壱太郎
女房おきさ:上村 吉弥
吉田屋喜左衛門:坂東 竹三郎

浄瑠璃:竹本 谷太夫
三味線:鶴澤 泰二郎
浄瑠璃:常磐津 一巴太夫
三味線:常磐津 一寿郎
黒御簾:鳥羽屋 里長

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