ずっと以前から気づいていたこと。自分とは違う意見、価値観で暮らしている人たちがいる。同じくらいの年齢で、教育程度も同じくらい、経済状況もそう変わらないはずなのに、決して折り合うことのない人はいるのだ。
今は、世の中には多様な価値観をもって暮らしている人がいることがよくわかる。毎日の食事を削ってでも、ブランド物のお洋服を着ることに生きがいを感じていたり、あるいは、休暇に南の島にいくことに、全霊を注いでいる人。オペラのおっかけをして、貯金はほぼないと豪語する人。
良くも悪くも、その人のベーシックな価値観が、その人の人生を決めているような気がする。わたしは、新しいもの好き、お買い物好き、よいものがお値打ち価格になっていると、どきどきしてしまう。身の回りに年々、新しいものがなく、同じものだけで暮らしていると飽きてしまう。
本は好きだが、自分が楽しむためであって、初版本を集めたりするコレクターではない。ずっと使い続けているものと、新しいものを取り入れるバランスが、大切。買い物ばかりに走ると、経済が大変だ。
そして、不思議なことに、その人の価値観に合わせて、友たちや恋人がやってくる。同じ仲間は、いっしょに集うと心地よいから、なんとなく惹かれあう。あなたの周りを見回して、価値観の違う友だちがあるか、調べてみたらいい。
物に囲まれた生活が心地よいと思うひとたちと、何もない空間こそが、贅沢なのだと思うひとは、対立して当然。同じ人でも時代や友だちの影響で、少しづつ変わっていく。
今は、ものを所有するより、捨てるあるいは、手放すことに注力している。特別なものを買い揃えるのではなく、無しに済ますことができるかを考えて暮らす。最近は、友だちの影響なのか、買い物は最小限にしようと、決めている。収納から管理を含めて、手間をかけずに、その時間をほかの事に使いたい。