スゴ本オフ、「戦争」に参加しました

dainさんのブログ、「わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる」でもすでに紹介されたが、スゴ本オフ、2月4日は、【戦争】をテーマに各自が持ち寄った本の紹介をする。

場所は前回同様、恵比寿のキッチンスタジオ。食材を持ち込んで、食べながら、喉を潤しながら、本について語る。この居心地のよさは、なんと表現したらいいのか。本が大好きな人ばかり集っているので、初めての人でも、すぐにとけ込める。

今 回、わたしが持ち寄ったのは、平田俊子さんの詩集、「宝島」と、暮しの手帖編の戦争中の暮しの記録」。平田さんの「カメラ」という詩を朗読した。戦争が テーマだと聞いた時、真っ先に浮かんだのが、平田さんの詩。4年ほど前に、銀座資生堂のセミナで、ご本人の対談の時、紹介された。

「わたしのかわいい寝顔をあなたは撮る」 で始まる詩は、恋人たちのラブソング、かと思うと、戦争の詩なのだ。その落差が怖いほどすばらしい。キッチンスタジオにはプロジェクタがないので、印刷物を配布して、詩を読み上げた。

暮しの手帖、特集号は、たまたま、京都恵文社の古本市で見つけたもの。家にも保存していたはずなのに見つからなかった。戦争中の人びとの暮しがきめ細かく網羅されている。子供たちに伝えようと思う。

今 回のスゴ本オフでも、新しい本との出会いがある。知らない大陸の端っこに捕まっているあの感覚だ。個人的に、読みたいと思ったのは、「ヒットラーのむす め」。あのヒットラーに娘がいたらという設定で、小学生高学年に理解できる世界史だという。オーストラリアの作家というのも気に入った。

他にも読みたい本はたくさんあって、「銀河英雄伝説」や「聖闘士星矢」のシリーズものを,朝までかかって読んでみたい。今回、唯一重なった「スカイクロラ」 だが、人気が高くてすぐに消えてしまった。

戦争というものが時代が経るにつれ、当事者同士から、代理戦争のように変わってきている怖さについて、語る方がいて、ハッとなった。大人たちが仕掛けた戦争で、子供たちが駆り出されるという例が世界中にある。今回紹介された本のなかにも、あった。

娯楽としての読書の楽しみというより、今回のスゴ本オフは、生き方について、真面目に、そして苦痛もありで考える時間をもつ、というコミットメントのようなものだと思う。

次回は、女と男、こちらもわくわくさせされる題材である。

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