経営者の目、従業員の目

毎月、都内某所で経営者だけの集まりがある。参加条件は社長であること。中小企業でもいいから社長なのだ。

ここで毎回交わされる話は、オフレコのものが多いが、中にはみんなで共有したいノウハウもある。決定的に違うのは、たとえ専務といえども、副社長といえども、給料を払う側と、貰っている側では、乗り越えられない溝があるということ。

も ちろん、会社というのは経営陣がいて、社長ひとりが苦労するものではない。だが、資金繰りや、年率何パーセントでいくら借り入れたらいいのか、用地転売、 用地確保、支店新設などの、原案や決定権は、やはり社長にある。なんといっても、その会社を引っ張っていくひとなのだから。

三年前に独立するまでは、大企業にいて、なんでもできると思っていた。だが、実際に自分の会社を始めてみると、たくさんの責任があることに気づく。これはやってみなければわからない。

そして、唯一の情報交換は、このような経営者だけの集まりなのだ。どこにも本音はいえないから、ぼそっと相談してみる。弊社はまだひよこ社長なのだが、それでも、三期すぎるとずいぶんと景色が見えてきた。

起業を考えている方は、まず、視点を変えること。そこからすべてが始まるような気がする。

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