先日、京都のイタリアンで、知合いのシェフから、どうやってイタリア語を学んだらよいかと、尋ねられた。場所柄イタリア人が食べにきて、コミュニケーションを取りたいのだという。
英語と違って、イタリア語を習う人はとても少ない。だが、イタリア語を習うと忘れていたフランス語の単語も思い出すし、ラテン語の基本のような部分を認識させられる。
さて、難しいことはこれくらいして、語学学習の上達は、毎日、音のシャワーを浴びること。イタリアに暮らしていたら24時間、イタリア語漬けのはず。それなら、日本ではどうしたらいいか。
イタリア国営放送RAI NETが インターネット放送をしている。ここでニュースを選択して、繰り返し聞く。あるいは、ARCHIVIO(アーカイブ)の中から、好きな番組を選んで再生す る。これを一日に二時間から三時間繰り返し聞いているだけで、三ヶ月もすると、単語が聞き取れるようになる。 特に政治討論会のようなものだと題材が決 まっているので、各政党別の発言が面白い。もちろん、全部分からなくてもいいから、会話の中で使えそうな表現、相づち、あるいは会話の切り出し方などをメ モしておこう。
流暢に話せなくても心配いらない。イタリアでは片言でも話せれば待遇が変わる。これは実験済みの話だ。 そして、最後はscrivere 書くことだ。これができると、世界が広がる。
1. ascoltare 聴くこと
2. parlare 話すこと
3. leggere 読むこと
4. scrivere 書くこと
の順になると思う。1と2がマスターすると、イタリア映画を見ても、楽しさが違う。そして、とっておきの技は、やはりイタリア人の恋人、友人を作ることだ。
私の場合、幸運にもイタリア人の友人が週に二三回、簡単なメイルをよこすので、それを味わって読み、返事を書く。これが楽しいので、単語を探しているときも辛くない。イタリア語を流暢に話せたらいいなあ、とブロクには書いておこう。