インフルエンザが流行っている。身の回りの人でも、風邪でダウンしていたひとが増えている。
セミナという仕事柄、風邪予防には注意しているが、食べ物だけでもずいぶん違う。冬は温室育ちのレタスやトマトを食べていてはだめだ。
瑞々しい大根や、レンコン、ゴボウなどの根菜類を常食する。また、ニラ、春菊、ほうれん草などの緑黄色野菜も欠かせない。忘れがちなのが、キノコ類。これらは鍋がいちばん簡単な料理法である。
昔 から続いている料理というのは、日本人の叡智が隠されているような気がしている。この寒の時期は、新酒の仕込みの時期でもある。だから蔵元からは新鮮な酒 粕が送られてくるはず。酒粕は、そのまま焼いても美味しいし、砂糖とショウガの絞り汁を加えた甘酒は、冬の夜の飲み物として身体も温まる。
このショウガは風邪予防になるので、肉団子にも絞り汁を入れて、活用しよう。この時期の蒸し物、蕪蒸しなどには、必ずすり下ろしたショウガが載せられているはずだ。
わが家では、六月から九月にかけて、葉しょうがで、ショウガのコンフィという砂糖煮を作って冷凍庫に保存している。これを毎日、二三枚、熱々の紅茶とともに食す。風邪予防にもなるので、頼もしい。
熱が出てきたら、鰹だしでとった汁に、ざくざく切ったキャベツを1/2個くらい入れてよく煮る。塩こしょうして、鰹の出汁でいただく。これが温まって、ほっとする。
だらだらと書いたが、この中の1つでも、2つでもできそうなことから始めたらいいと思う。野菜をしっかり取って入れは、風邪は引かない。この数年間、たぶん寝込んだことがないのではないか。
最後は、緊張と、のんびりとをうまく噛み合わせる。緊張続きだと、終ったときに風邪を引くことが多い。何も予定をいれないオフを確保して、のんびりした時間を過ごすこと。
来週からは二月。厳寒の季節が始まる。風邪予防の食事、頑張ってください。