江戸、深川を歩く。そして、コミュニティの運営について

「江戸から学ぶ会(江戸コミュ)」というコミュニティを主宰しているが、昨日のあすなろBLOGカンファレンスはとても参考になった。

コミュニティとは、どんな会であれ、求心力が必要だ。面白いから、他では得られないから、あるいは、お金儲けに繋がるから、などという理由で人は集う。

江戸コミュも開催当初は賑わっていたのが、会を重ねるごとに窮屈になり、集まりが悪くなっていった。メンバからのご要望に応えて、専門家によるセミナを開催したのだが、メンバ以外の参加が多くて弱った。

仕 事の片手間にやっているものだし、趣味の会なので、煩い会則などもない。丁寧なフォローもできない。まず日程を調整するのがいちばんの難題で、それに合わ せてセミナの内容などを詰めていく。これを半年やって、解散しようかと思ったら、続けてほしいというメンバの意見が出て思いとどまる。

他のコミュニティの幹事の方からのアドバイスも受け、再構築してみた。

1. 日程については、主宰者が独断で決める。
2. 定例会を作る  初期は第三土曜日、今は第三日曜日
3. 事前に出欠はとらない
4. 当日、集合場所に時間の合う人が集まる
5. 2月から江戸の町歩きを始めた
6. 定例会に雨が降れば、40階カフェでのおしゃべり会となる
7. 緩やかな縛りで、宿題も発表会もない
8. 江戸検定のためには平日夜に特訓クラスを開設
9. 集まった人たちが楽しい時間を過ごせるようにする
10. 初心者も楽しめるように、江戸の名所名跡を訪ねる

こ れで始めたら、初回から毎回、新しい方が参加されるようになった。最近は、江戸好きの外国人もやってくる。新しい方々に聞いてみると、以前のセミナ中心の 会は、難しい勉強会だと思われていたらしい。それが町歩きをすることで、なんだ初心者でも楽しいのだ、と発見されたという。

中身はそれほど変わっていないのに、形式をちょっと変えるだけでずいぶんと印象が変わる。楽しいことには、ひとは集まるのだ。四五人から、七八人くらいの集団はどこに行くのも快適。昼食を取るのも予約なしに入れる。

一応下見には行くが,それも楽しみのひとつだ。今回は深川江戸資料館で、江戸小唄の会を聞くことができた。また、小名木川の土手には桜が満開だった。日頃、都心を丁寧に歩くことなどないから、気持ちよい一日が過ごせる。

江戸の町は、歩くことで成り立っていたから、思いがけないところに隣の名所があったりする。
たとえば、本日訪れた深川不動堂と、富岡八幡宮は歩いて二分くらい。昔は、同じ敷地内にあったのではないかと、思うくらいだ。

こ の富岡八幡宮には、伊能忠敬の像があって、ここから日本地図の測量を開始したという。そんな歴史的モニュメントなのに、解説が日本語だけなので、簡単なサ マリーでいいから英語で載せたらいいと、話していたら、近くにいた地元の方から、教育委員会に言ったらいいわ、とアドバイスされた。

深川 江戸資料館で、江戸の長屋の町並みを見て,お昼は、深川めしを食べようということになった。入った店は、江戸風の作りで、なかなか面白い。あさりの炊き込 みご飯が深川めし、味噌汁をかけていただくのが、ぶっかけ飯の深川丼になる。この店では、この二つが半分づつ食べられて楽しい。

江東区は江戸の歴史的建物や文化について、熱心に保存しようとしている。

深川江戸資料館
http://www.kcf.or.jp/fukagawa/index.html

芭蕉記念館
http://www.kcf.or.jp/basyo/index.html

深川不動堂 大本山成田山新勝寺 東京別院
http://fukagawafudou.gr.jp/

富岡八幡宮
http://www.tomiokahachimangu.or.jp/

昼食 深川浜
http://r.gnavi.co.jp/a868901/  オンラインの予約はできません

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